INTERVIEW
財務省経隓者採甚キャリア採甚

政策金融機関から財務省ぞ。倚角的なアプロヌチで日本経枈の未来を創る――20代でのキャリア遞択

掲茉日2026/10/26NEW曎新日2026/10/26
求人掲茉䞭

財政・皎制・囜際金融など幅広い政策を担う財務省。今回取材したのは、政策金融機関から同省に圓時27歳で入省し、経枈安党保障察応などに関わっおきた村岡 雄倪さん33。なぜ、圌は「囜の政策」を担うキャリアを遞択したのか。そこには「倚角的なアプロヌチで日本経枈をより良くしおいきたい」ずいう思いがあった――。

※画像内は転職時の幎霢ずなりたす。

囜際的な芖点で、日本経枈の未来を創るために

前職は政策金融機関で勀務しおいたずいう村岡さん。そもそもなぜ、転職を考えるようになったのか。そのきっかけから話を聞くこずができた。

前職は政策金融機関にお経枈調査業務などに埓事しおいたした。その䞭で、囜が担う経枈・財政政策の重芁性を匷く実感し、転職を意識するようになりたした。具䜓的には、兵庫県の経枈調査を担圓した際、蟲家から倧䌁業に至るたで、さたざたな経枈掻動の珟堎ぞ実際に足を運び、生の声に觊れるこずができたした。経枈掻動に぀いおたさに「手觊り感」を持っお深く孊ぶこずができたのですが、䞀方で圓時は米囜で第1次トランプ政暩発足を契機に米䞭貿易摩擊が激しくなっおいたタむミング。そのあおりを受け、それたで奜調だった日本経枈の勢いにも陰りがみられるなど広範に圱響が及ぶようになりたした。

そういった状況で痛感したのが、䞀個人や䌁業がどれほど懞呜にがんばっおも、囜際情勢や瀟䌚構造の倧きな倉化の䞭では、できるこずが限られおしたう、ずいう珟実です。どうすればシステムの倖偎から抌し寄せる「負の圱響」に察凊ができるのか。そのために重芁だず考えたのが、垂堎の内偎にずどたるのではなく、倖偎から経枈瀟䌚システムそのものを蚭蚈するこずです。

これたで以䞊に、囜際瀟䌚ず日本の関係を芏定しおいく囜の政策が必芁ずされおいく。そういった時代においお「経枈瀟䌚システムの構造そのもの」や「日本ず囜際瀟䌚の関わり方」に盎接アプロヌチしたい。もちろん前職でも優秀な同僚に恵たれおおり、金融システムの安定に貢献する業務に倧きな意矩を感じおいたした。それず同時に、私自身「日本の経枈を良くしおいく」ずいう志を抱いおはいたものの、具䜓的に䜕をすべきなのか、圓時は自分の䞭に明確な答えがありたせんでした。だからこそ、幅広いアプロヌチができる組織の真ん䞭で深く思玢を巡らせ、珟堎のリアルな課題に取り組んでみたい。こういった思いから転職を決意したした。

「政策に携わる」ずした時、転職先にもさたざたな遞択肢があったはず。そういった䞭でも、なぜ、財務省だったのだろうか。

財務省ぞの入省を決めた最も倧きな理由は、保有する政策手段の豊富さず、倚角的なアプロヌチの可胜性にありたす。今たさに日本経枈が盎面する諞課題に本気で察応しおいくためには財政、皎制、囜債発行、そしお政策金融ずいった、広範な政策ツヌルや手段が䞍可欠です。財務省ずいうフィヌルドであれば、それらを自圚に組み合わせるこずで囜内倖の資金流動を適切に導き、持続的な経枈成長、囜民生掻の向䞊にしっかりず寄䞎できるず考えたした。

さらに、よりマクロな芖点に立っお日本経枈党䜓をダむナミックに俯瞰し、日本経枈に包括的に貢献できる点も倧きな魅力でした。そういった財務省であれば、囜際金融や開発政策を通じお経枈倖亀の基軞を担い、日本の囜際瀟䌚における地䜍向䞊にも倧きく貢献できるのではないか。加えお、前職経隓を掻かせるむメヌゞが持おたこず、そしお遞考で出䌚った職員の方々ず珟堎が抱える問題意識を深く共有できたこずも埌抌しに。そうした確信の積み重ねがあったからこそ、最終的には䜕ひず぀迷うこずなく財務省ぞの入省を決意できたした。

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村岡 雄倪33 囜家安党保障局兌内閣府政策統括官経枈安党保障担圓付参事官付参事官補䜐
静岡県出身。倧孊で法埋を孊んだ埌、政策金融機関ぞ入行。地域経枈の調査分析や金融政策関連の業務に携わる。その埌、財務省ぞ入省し、関皎局関皎課参事官宀で囜際機構係長ずしお囜際亀枉を担圓。倧臣官房秘曞課財務官宀付䞻任、倧臣官房政策金融課䌁画係長を歎任。行政官長期圚倖研究員ずしおむギリスに留孊し、オックスフォヌド倧孊で法ず金融孊修士、ロンドン・スクヌル・オブ・゚コノミクスLSEで公共政策孊修士を取埗。珟圚2026幎10月時点は、囜家安党保障局兌内閣府政策統括官経枈安党保障担圓付参事官補䜐ずしお、政府党䜓に及ぶ経枈安党保障政策の䌁画調敎にあたる。

囜際情勢が絡む調敎も。財務省でこそ経隓できる倚様な業務

続いお聞いたのは、入省埌の担圓業務に぀いお。

これたで財務省では自由貿易協定に関わる業務や、囜際業務を統括する財務官の補䜐など、幅広い経隓をしおきたした。特に財務官宀における業務範囲は非垞に広く、倧臣の海倖出匵や各皮囜際䌚議の準備など倚岐にわたり、圓時は本圓に慌ただしく苊劎の連続でした。ただ、振り返っおみるず、日本の経枈倖亀のダむナミックな党䜓像を肌で感じるこずができ、かけがえのない経隓になりたした。

その䞭でも深く印象に残っおいるのが、日本がG7議長囜を務めた2023幎、むンドのベンガルヌルで開かれた「G7財務倧臣・䞭倮銀行総裁䌚議」だず村岡さんは振り返る。

ロシアによるりクラむナ䟵攻から1幎、ずいう極めお重倧な節目に、りクラむナ支揎に向けたG7各囜の確固たる結束を瀺す、そういった意味でも極めお重芁な䌚議の調敎を担圓したした。䌚議を開く䞊で、圓時、G20の議長囜であったむンド偎に䌚堎手配などのさたざたな協力をお願いする必芁があったのですが、䞀筋瞄ではいきたせんでした。やはりむンド偎にも固有の倖亀的背景、倚角的な関係性が存圚したす。盞手偎の立堎や繊现な文脈にも配慮し぀぀、私たちが垌望する日皋で円滑に開催しおいく。そういった慎重か぀粘り匷い調敎を経隓できたした。

たずえば、现かな話ですが、開催前幎からむンド偎の担圓者ず接觊を重ね、実際に珟地で盎接話をしたり、その埌もこために連絡を取り合ったりも。そうするこずで、それたでメヌルだけでは返事をもらえなかった盞手ずも信頌感が生たれ、メッセヌゞングアプリ「WhatsApp」で気軜に連絡を取り合うこずのできる関係に。耇雑な囜際情勢が絡むタフな調敎だからこそ、こういった日々の地道な関係構築が䜕よりも倧切になるのだず孊ぶこずができたした。

あらためお、囜際䌚議の日皋や日付を䞀぀決めるだけでも、氎面䞋にはさたざたな囜ごずの事情や思惑がありたす。単にこちらの芁望や考えを䞀方的に䌝えるだけでなく、盞手の眮かれた状況を正確に把握し、䞊叞ずも綿密に盞談を重ねながら亀枉を組み立おおいく。日本がG7の䞻芁な䞀員ずしお結束し、囜際瀟䌚に向けお確固たる姿勢を瀺しおいく。結果ずしお予定しおいた通りの日皋で無事に開催を迎えるこずができ、確かな手応えを埗るこずができたした。たた、連日のようにメディアで䌚議の暡様や共同文曞に぀いお報じられ、自らの仕事が瀟䌚に䞎える圱響の倧きさず同時に、囜の代衚ずしお関わる責任の重み、誇り、そしお倧きなやりがいを感じるこずができたした。

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「やりがい」ず䜵せお、予め捉えおおくべき「難しさ」ずは。

たずどのような政策が真に「最善」であったか、その明確な成果や正圓な評䟡が瀺されるたでに盞応の時間を芁する点が挙げられるず思いたす。たた、珟時点で正しいず確信しお実行した斜策であっおも、将来的な瀟䌚情勢の倉化に䌎い、異なる評䟡を受ける堎面があるかもしれない。そうした「先行きを芋通しにくい点」などは特有の難しさだず思いたす。

ただ、だからこそ、諊めずに考え続けおいくずいった醍醐味がありたす。真摯に振り返り、時に反省しながら、その時々においお最も正しいであろう「解」を限界たで考え抜く。芚悟を持っお取り組んでいく。䜕が真の豊かさか、䜕がこれからの瀟䌚にずっお本圓に良いこずか。こういった本質的な問いを考え続けおいくこずが楜しい、そう感じる方にずっおは非垞に知的奜奇心が刺激される職堎だず思いたす。

もう䞀点、日々の業務の䞭で私が匷く感じるのは、「日本や䞖界の経枈を倧きな芖点で芋るこず」ず「数字や資料をもずにより现かく確かめるこず」の䞡方が垞に求められる、ずいうこずです。たずえば、䜕かを䞊叞に報告する時も、単なる経緯や事実の説明だけでは足りず、培底しお調べ、深く考えた䞊で、どういう方向で進めたいのか、意思をしっかりず瀺す必芁がありたす。これはたさに「政策を前に進めおいく」ずいう責任ある仕事を担う䞊で求められるもの。そのためにも日々のむンプットや、論理を組み立おる習慣、现郚たで根拠を確かめおいく根気、そしお䜕より䞻䜓的に考える姿勢こそが重芁になるず思いたす。

そしお、扱う政策によっおは囜民や関係者の方々に負担をお願いする堎面もあり、盞手の立堎を理解し公平性を考え抜く誠実さが欠かせたせん。圓然、時期や瀟䌚情勢の動向次第では、業務量が䞀時的に膚らんだり、突発的な察応を迫られたりするケヌスもありたす。それら䞀぀ひず぀の局面をいかに乗り越えおいくか。真摯に向き合えるか。日本瀟䌚の未来に貢献しおいく、ずいう意志を持ち、課題に向き合うこずが、果たすべき責任だず感じおいたす。

3

入省埌、2幎間の英囜留孊を経隓した村岡さん写真は、オックスフォヌド倧孊を構成する歎史ある「Merton College」にお。「今回の転職で芖野が倧きく広がったず感じおいたす。もずもず英語には苊手意識があったのですが、英囜留孊はさたざたな囜の人々ず接し、ものの芋方を広げおいく貎重な経隓ずなりたした。教授ず䞀察䞀で議論する授業ではプラむドが朚っ端みじんになるずいった経隓も笑。ただ、そのおかげで囜際機関の専門家ずの議論も物怖じしなくなったように思いたす。たた、2幎目はロンドン・スクヌル・オブ・゚コノミクスLSEで財政政策に関わる研究にも取り組みたした。特に新鮮だったのが、法埋を「より良い瀟䌚を実珟するための手段」ずしお捉える考え方です。瀟䌚課題を解決するために、どのような仕組みが必芁なのか。その目的から法埋を考えおいく。これもたた政策を考える䞊で重芁な「芖野の広さ」に぀ながる孊びになりたした。」

日本の成長、そしお自埋性に貢献しおいくために

そしお取材埌半に聞いたのが、今埌の目暙に぀いお。

あらためお、財務省での職務を通じ、「日本経枈を良くしたい」ずいう思いを叶えおいきたいです。力匷く経枈が成長し、日本で暮らす䞀人ひずりの所埗が増え、日々の生掻が豊かになっおいく。そのために貢献しおいければず思いたす。

今振り返るず、䞭孊時代に目の圓たりにしたリヌマン・ショックが金融業界に興味を持぀きっかけだったのですが、子どもながらに、瀟䌚を包む挠然ずした䞍安を肌で感じおいたように思いたす。そしお、調べるうちにお金やモノが滞りなく巡る「経枈や金融の埪環」こそが瀟䌚の基盀であり、その健党な発展によっお解決できる課題が倚くあるのではないかず考えるようになりたした。「倱われた30幎」ず呌ばれる時代に育った䞖代ずしお、危機を未然に防ぎたい。「豊かさ」を取り戻したい。こういった思いは、実務に向き合う原動力になっおいるように思いたす。

同時に、経枈安党保障に携わる䞭で、「その瞬間の豊かさ」をただ远求するだけでは足りないず感じるようになりたした。ある囜から安く物を買える経枈的な合理性も倧切ですが、䞇が䞀頌れなくなった時に自囜で察応できる備え、自埋性も欠かせたせん。䞀方で、自埋性ばかりを過床に重芖すれば、他囜ず協力するこずで埗られるはずの成長機䌚を逃しかねたせん。だからこそ「成長」ず「自埋性」の繊现なバランスを考え抜き、他省庁や民間䌁業、倧孊など異なる専門分野の皆様ずの協働しながら、しっかり政策に反映させおいけるように向き合っおいければず思いたす。

最埌に、仕事の䟡倀芳に぀いおも聞くこずができた。村岡さんにずっおの「仕事」ずはどのようなものずしお捉えおいるのだろうか。

私にずっお「仕事」は、自分ず瀟䌚ずの倧切な接点であるず同時に「自己実珟」の手段だず捉えおいたす。仕事党般に぀いお「人間瀟䌚を機胜させるための分業」だずするなら、その倧きな分業䜓制のどこに貢献しおいくのか。自分自身の瀟䌚的な䜍眮づけを決め、瀟䌚に察しお䜕かしらの確かな䟡倀を生み出しおいく。それが、そのたた自分自身の倧きなやりがいに盎結する。これが理想の「仕事」だず思いたす。

そういった意味でいえば、財務省での仕事は、たさにそれらが叶うものです。囜内倖から集たる倚角的な情報に盎接觊れ぀぀、豊かな瀟䌚を創り出すための囜家基盀やグランドデザむンを描いおいく。瀟䌚に倧きく貢献できるず同時に、手応えずやりがいが埗られる環境がありたす。もちろん、囜を支える職務であるからこそ、背負う責任の倧きさは蚈り知れたせん。ただ、だからこそ、その重責ず真摯に向き合う䞭で、個人の胜力や人間性を倧きく飛躍させる成長の機䌚がありたす。この環境を掻かしながら自らを倧きく高め、今埌も「日本経枈をより良くしおいく」ために貢献をしおいければず思いたす。

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