掲載日:2022/03/15更新日:2022/03/15
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日本全国で取り組まれている、地域創生。とくに、コロナ禍を契機とする国民の意識や行動変容を受け、政府も地方への人・仕事の流れの創出に向けて、支援を行なっている。こうしたなか、神戸市、つくば市など、先進的な取り組みを行なう地方自治体も見受けられるようになってきた。地方創生を取り巻く環境、地方自治体の求人を合わせて見ていこう。
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「地方の活性化」が今、求められる理由
2022年3月現在、日本の人口は約1億2500万人と言われている。ただ、80年後の2100年には、およそ6割の7500万人ほどに減少するといった予測も(*1)。出生率が全国で最低の東京に人が集まることによる出生率の低下が、大きな課題となっているのだ。
こうした中、地方に雇用を創出し、東京一極集中の是正を目指す、いわゆる「地方創生」への取り組みが進められている。
特に政府は2020年、コロナウイルス感染症の発生に伴い、感染の急激な拡大の影響をふまえて、当面の地方創生の進め方を提示する「まち・ひと・しごと創生基本方針2020」を策定。第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を改訂した(*2)。
3密回避や地方自治体間での良好事例などを共有することで、「感染症が拡大しない地域づくり」に取り組うんだ上で、従来の取り組みに加えて
・感染症による影響を踏まえたDX
・脱炭素社会(グリーン社会)
・地方創生テレワーク
・魅力ある地方大学の創出
・オンライン関係人口
・企業版ふるさと納税(人材派遣型)
・スーパーシティ構想
などの新たな地方創生の取組を、全省庁と連携を取りつつ総合的に推進していくとしている(*3)。
また、今後の地方創生の方向性としては、感染症を契機とした地方移住への関心の高まりを追い風として、地方への人・仕事の流れを創出していくことも重要視されている。
政府としても、職住近接・一体の生活圏形成のためのテレワーク拠点整備等の推進、住宅団地等におけるコワーキングスペース整備の支援、ワーケーション等の普及促進に向けた環境整備など、後押しとなる環境整備を手掛けていく考え方を示している。
地方に携わる求人、どういったものがある?
こうしたなか、2022年3月現在、地域活性化や町おこしなど「地方」に携わる求人募集も見受けられる。
神戸市
2020年7月、京都・大阪とともに「グローバル拠点都市」に選定された神戸市。様々なスタートアップ支援、起業家支援の取り組みを推進することで、神戸に新たな産業を創出し、若者の活躍の場、雇用を生んでいく狙いがある。こうしたなか、スタートアップ支援を行なっていく「イノベーション専門官」を募集している。
また、神戸市にある企業のサステナブルな経営・新規事業を支援し、異業種の企業やクリエイターとの共創で新たな産業を創出していく取り組みも。ここを手掛けていく、「コミュニティマネージャー」でも募集を行っている。
つくば市
コロナ禍においても人口を増やし、全国的にも注目される茨城県つくば市。先端技術を駆使したサービスの社会実装を進める「つくばスーパーサイエンスシティ構想」などを推進。インターネット投票の実証実験などにも取り組む。こうしたなか、様々な取り組みを形にしていくうえで不可欠といえるのが、「持続可能な資金調達」だ。ここに取り組んでいく「ファンドレイジング推進監」の募集を行なっている。
その他、NTT東日本の「ICT技術を活用した地方創生プロジェクトの推進リーダー」、Schooでは「地方創生・スマートシティの推進プロジェクトの事業開発担当」などの募集も見受けられた。
などの求人募集が行なわれていた。地方創生に関わる仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてほしい。
参考:
(*1)日本の人口、2100年に7500万人 減少見通し加速
https://www.asahi.com/articles/ASM6J7JHXM6JUHBI018.html
(*2)第1節 地方創生・地域活性化に向けた取組み|国土交通白書2021
https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r02/hakusho/r03/html/n2410000.html
(*3)第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(2020改訂版)について|内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局 内閣府地方創生推進事務局
https://www.chisou.go.jp/sousei/info/pdf/r02-12-21-gaiyou.pdf