いま家電メーカー各社は勝負のタイミングにあると言えるだろう。海外展開や新製品開発、業界をこえた各社との協業・提携といった動きも目立つ。特にマーケティング・企画職の求人募集と共に、その動向について見ていこう。
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2018年、家電小売市場規模は7兆500億円となった(2017年は7兆700億円 *)。横ばいとも言える市場の中でも比較的好調なのが、AIやIoTを活用した高機能製品、スマート家電などだ。
いま、各社は家電製品のアップデートを急いでいると言えるだろう。たとえば2018年には、日立が今後の商品展望として「進化する家電」を打ち出した。購入後も技術革新・個々のライフスタイルに合わせ、家電の機能を随時変更・拡張していくというコンセプトだ。
加えて同年には、パナソニックがスマート家電などをワンストップで統合管理するプラットフォーム「HomeX」をリリース。インターネットを通して、家全体をアップデートさせていく姿勢だ。
さらに、国内市場が飽和傾向にある中、各社は海外展開を積極的に推進。パナソニックは2022年度までに海外売上比率を6割以上に引き上げる方針を発表し、注目を集めた(2017年度は53%)。
そのなかで重要な役割を果たすのが、マーケティング・企画職だ。2019年11月現在、募集されている求人について見ていこう。
国内家電における「マーケティング戦略企画」の募集が見受けられた。アライアンス・M&Aなどを視野に、新たなビジネスモデルの構築などに携わるチャンスもあるようだ。
中国家電大手ハイアールグループで、冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど白物家電の開発を担う同社。商品企画職で募集が見受けられた。「日本市場の顧客ニーズ調査・分析」「商品戦略の企画・立案」などに携わっていくという。
家電製品の可能性は確実に広がり続ける。マーケティング・企画職としてキャリアを高めたい方にとって、多くの成長機会がある領域と言えそうだ。
(*)「2018年 家電・IT市場動向」
https://www.gfk.com/jp/insights/press-release/1904ceandha/