AI、IoT、VR/AR…テクノロジーにより、いまフィットネス業界は大きな変化を遂げている。KDDI、ミクシィ、ファミリーマートなど異業界の企業が相次いで参入。新時代のフィットネスサービスが誕生しているーー。
フィットネスクラブの市場は右肩上がりに伸長。2017年には4年連続で過去最高を更新し、4610億円規模にまで拡大した(*)。健康志向や予防医療への意識が高まるとともに、フィットネスへのニーズも高まり続けていると言えそうだ。
そして今、この成長市場には異業界からの参入が相次ぐ。その中でとくに注目したい動きが、テクノロジーを活用した新たなフィットネスクラブの登場だ。
たとえば、2018年8月にMTGがオープンした「SIXPAD STATION」。自社のエクササイズ機器「SIXPAD」を活用し、電気負荷による独自のトレーニングシステムを導入する。IoT、ARなどの先端テクノロジーによる近未来型のトレーニング施設も話題だ。
さらに、ミクシィはAIを活用した女性専用トレーニングジム「ココサイズ」をオープン。AIで体の異常を手軽に検知し、パーソナライズされたトレーニングメニューを提供する。
もう一つ注目したいのが、フィットネスサービスのオンライン化の流れだ。Skypeなどを使ってプロトレーナーとマンツーマンレッスンができたり、音声や動画を見ながらトレーニングを実行できたり。場所にとらわれず、自宅などでトレーニングをサポートするサービスが登場している。AIやウェアラブルデバイスの活用も進む。
たとえば、2018年10月には、KDDIが「宅内行動認識AI」を発表。これはスマホなどのカメラでスクワットなどの動作や姿勢、回数などを認識できるというもの。2019年度内に、映像をもとにAIがトレーニングのアドバイスするサービス実用化を目指す。
今後、フィットネスがどういった進化を遂げていくのか注目だ。
(*)<レジャー白書2018>「フィットネス」、4,600億円市場(前年比3%増)に -4年連続で過去最高-
https://www.kenko-media.com/health_idst/archives/10530