日本野球機構(NPB)、各球団が経営・チーム強化にデータ活用を進めている。今回は、「NPBの記録データ分析基盤」の提供など、プロ野球の各球団にITを軸としたコンサルティングサービスを手掛ける企業の求人に注目。特に「ITコンサルタント」求人にスポットを充てていく。
NPB各球団で、データ収集・分析など専門部署の新設・増強の動きが活発だ。
たとえば2019年、千葉ロッテマリーンズは2億円規模の投資を行ない、「チーム戦略部」を立ち上げ。6人のアナリストなどで構成され、選手育成・獲得・戦略などにデータを活用していくという(*1)。また、早くからデータ活用を進めてきたDeNAは、金融工学や統計学などの専門家を集めた組織を新たに組成した。
もう一つ、経営におけるデータ活用も進む。
たとえば、2017年に楽天はチケット販売にダイナミックプライシングを導入。同年のスタジアム稼働率は97%となり、入場者数は過去最高を記録した(2016年の稼働率:87% *2)。さらに、DeNA、オリックスなど、その他の球団にも導入に向けた動きが広がりを見せている。
プロ野球におけるデータ活用のニーズが高まる中、関連企業による採用も行なわれている。2019年8月現在、「各球団にITコンサルティングサービスを提供する企業」によるITコンサルタント募集が見受けられた。
同社は「NPBの記録データ分析基盤」など、プロ野球団に向けた複数のITサービスを開発。展開する「プロ野球編成システム」は、すでにプロ野球3球団が導入しているという。
今回募集されていたポジションで担っていく業務として記載されていたのが、
・プロスポーツ事業顧客の強化施策の立案から実行
(チームのスコア管理・分析、選手のスコア管理・分析、競合チーム分析、戦略立案・アドバイザリー)
・プロスポーツ事業顧客のビジネス拡大施策の立案から実行
(新規ファン獲得施策検討・実行、ファン満足度向上施策検討・実行、戦略立案・アドバイザリー)
など。
プロジェクトとして、顧客であるプロ野球団に対し、戦略システムの立案から設計・構築・保守運営などに携わっていくこともあるようだ。
自身のスキルがフィットするかどうか、まずは「興味あり」を押すことで合格可能性が届く。興味を持った方は「興味あり」を押し。ぜひ合格可能性を受け取ってみてほしい。
(*1)ロッテ、2億円投入「チーム戦略部」新設!データ野球で目指せアストロズーSANSPO.COM
https://www.sanspo.com/baseball/news/20181227/mar18122705020002-n1.html
(*2)「時価」で売るプロ野球チケットは浸透するかー東洋経済ONLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/235315?page=2