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サイボウズ、SmartHR、freee…

テレワーク普及へ。チャット、勤怠管理…支援ツールも続々登場

掲載日:2020/03/26更新日:2021/02/18
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働き方改革の推進に併せて、テレワークの導入が進む。さらに2020年には、新型コロナウイルスの影響も相まって、さらなる注目を集める。今回は、テレワークを支援するビジネスツールに注目。求人情報と併せて、その動向を見ていこう。

テレワーク推進へ。政府主導の支援策

そもそもテレワークとは、ICTなどを活用した、場所・時間の成約を受けない働き方のこと。在宅勤務、サテライトオフィス勤務などが含まれる。

とくに近年では、テレワーク導入に向け、政府主導による推進の動きが活発だ。

たとえば2016年には、「2020年までにテレワーク導入企業を2012年度比で3倍にする」と政府目標を発表。テレワーク導入の助成金制度の実施、導入・活用の進む企業への表彰などを手掛けてきた。

さらに2020年3月には、新型コロナウィルス感染症に対応した支援策としてテレワーク推進のための緊急助成金の支給を発表。クラウドサービス導入や制度変更に最大100万円を支給する。

2018年時点でテレワークを導入している企業の比率は全体の19.1%(*1)。改めて重要性が見直される中、今後さらに導入が進められていくはずだ。

チャット、ビデオ会議、勤怠管理…テレワークを支援するツールとは?

こういった社会情勢の中、テレワークを支援するサービスがぞくぞくと登場。市場拡大も進む。

たとえば、とくに著しい成長を遂げるビジネスチャット市場は、2017年度に34億超の規模へ。2020年度には100億円以上に拡大するという予測もある(※2)。

その他にも、グループウェア、ビデオ会議ソフト、オンラインストレージ、プロジェクト管理、勤怠管理など様々。その中でも、とくに導入が進む、いくつかのサービスを紹介してこう。

・Slack
ビジネスチャットツールの代表的な存在。全世界の日間アクティブユーザーは1200万人以上、日本でも100万人超のユーザー数を誇る(2019年10月時点 *3)。会社内での迅速な決定を可能にするユーザビリティで人気を獲得する。

さらに、2019年には新機能を追加し、プログラミング言語の知識がなくても一定の動作の自動化を可能に。また「共有チャンネル」として他社や外部組織のSlackワークスペースと共有するチャンネルを保持できるようになった。利便性の向上が進み、ユーザー数は伸長を続けている。

・サイボウズOffice
企業内の情報共有を総合的に支援するグループウェア。スケジュール管理や会議室予約、掲示板、ファイル共有、ワークフローなどの機能を備える。1997年の提供開始以来、導入企業数は6万6000社に上り、4年連続で売上高は過去最高を更新(*4)。情報システム部門の担当者など、専門職が不在の企業であっても簡単に扱えるのも人気の理由とされている。

・Zoom
多人数対応型のビデオチャットツール。PCやスマートフォンのカメラ・マイクを利用して、ビデオ会議を可能にする。人気の理由の一つが、多人数のビデオ会議における課題をきめ細やかな機能でカバーしている点。たとえば、画面内に複数人の映像を映し出せたり、発言者を自動でフォーカスしたりする機能を備えている。

2019年7月には、運営会社「Zoom Video Communications」は日本法人「ZVC JAPAN」の設立が発表された。

・人事労務freee
給与計算機能や勤怠管理など労務業務を一元化するクラウドサービス。100万事業所で導入されている「会計フリー」を提供する、freee社ならではの高機能な労務管理サービスを可能とする。

さらに2020年2月には、国内最大の社労士法人を有するSATOグループと提携。顧客サポート体制を強化した。2019年には、ユーザーに支持された製品を表彰する「ITreview Grid Award 2019 Summer」で最高位に選出されている。

包括的なトレンドの傾向としては、マネジメントの観点で、メンバーのパフォーマンス状態や企業の数字などが「可視化しやすい」といった利便性が一つのポイントだと言えそうだ。また、ユーザーの観点から、「インストールなしですぐに使える手軽さ」や「コミュニケーションが円滑になるユーモラスな機能」も重視されている。

もう一つ、各ジャンルにおけるツールが普及する中、異なるサービスやアプリケーションをつなげ、データ統合やシステム連携を可能にするサービスの需要も高まっている。

今後予想される、さらなるテレワーク導入の拡大。マーケットが伸びる可能性とともに、ツールも日進月歩で進化を遂げていくに違いない。大きく変わりつつある働き方や社会を支える重要な役割として、ぜひビジネスツール開発・普及に携わるキャリアに注目していただきたい。

(*1)平成 30 年通信利用動向調査の結果
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/190531_1.pdf
(*2)ビジネスチャット市場規模推移および予測
https://chat-messenger.com/blog/businesschat-introduction_2018
(*3)Slack、 日間アクティブユーザーが1200万人を突破
https://ascii.jp/elem/000/001/956/1956700/
(*4)サイボウズ パートナーエコシステム拡大でクラウドが順調に成長 2020年は海外ビジネスを再加速
https://www.weeklybcn.com/journal/explanation/detail/20200306_172966.html

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