ニュースアプリの利用者は、2022年度末には9515万人へ(*1)。利用者が増えるニュースアプリの求人動向を追った。
ここ数年、「スマホでニュース」が当たり前になってきているが、とくに2019年は2大ニュースアプリがユーザーを数を伸ばした年でもあった。
▶スマートニュース … 1100万人(2018年)→1686万人(2019年)
▶グノシー … 523万人(2018年)→1024万人(2019年)
アプリの利用者数でいうと、それぞれ1年間で500万人以上増加(*2)したことになる。とくに利用者にメリットのある「クーポン提供」などの効果もあった。
2020年に入ってからも、とくに『スマートニュース』は3月半ばの1週間におけるダウンロード数が平均の5倍程度にまで伸びたと発表。米国のGooglePlayの無料総合ランキングではFacebookやSnapchat、Instagramを抜き5位に(*3)。
ちょうど新型コロナウイルス感染拡大のニュースが世界を駆け巡ったタイミング。同アプリでは、2020年2月16日より新型コロナウイルスチャネルを提供。4月20日からは新機能「新型コロナウイルス情報マップ」提供もスタートさせている。
全国の自治体、企業、メディアが公表した感染事例の情報を、マップに表示することで、自分が感染者が発生した場所に行ったかどうか、感染リスクの有無についての参考情報が得られるようになった(*4)。
『グノシー』を見ていくと、リモート完結の動画ニュース制作サービス「グッテレ for リモート」と提携、そこで制作されたニュースの配信を始めた(*5)。
日々変化していくウイルスの感染状況や社会情勢など、正確で迅速な情報提供が求められるなか、それぞれの取り組みが加速している。
大手ニュースアプリは、ユーザーと嗜好性と、未知なるニュースとの出会いの双方を重視しており、この根幹の考え方が、新しい時代における報道の在り方を提案し、普及させているといえるだろう。
それぞれのスタンスで、情報を届けるニュースアプリ。マスコミに興味があるという方も選択肢の一つとしてチェックしてみてほしい。
(*1)2020年 モバイルニュースアプリ市場動向調査|ICT総研
https://ictr.co.jp/report/20200424.html
(*2)ニュースアプリ(「スマートニュース」、「グノシー」)の利用者数が1年間で500万人以上増加 |ニールセンデジタル株式会社
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000047896.html
(*3)新型コロナウイルスの影響で「SmartNews」などのニュースアプリダウンロードが急上昇|Media Innovation Guild
https://media-innovation.jp/2020/03/22/news-app-raise-in-covid-19/
(*4)SmartNews 日本版の新機能「新型コロナウイルス情報マップ」について|SmartNews
https://about.smartnews.com/ja/2020/04/20/20200420/
(*5)リモートワークにも対応!企画から制作・配信まで全てがリモート環境で実現できる高品質な動画ニュースサービス「グッテレ for リモート」を開始 |PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000050384.html