コロナ禍によってビジネス環境が大きな変化を遂げるなか、あらゆる企業において新規事業創出への機運が高まっている。同時に求められるのが、このミッションを担う人材だ。実際の求人とともに、その動向を見ていこう。
2020年、コロナ禍の到来によって私たちの生活は一変した。特に大きな動きとして見られるのが、デジタルトランスフォーメーション(DX)をはじめとする、リアルからオンラインへという流れだ。
例えば、働き方における変化は多くの人が実感しているところだろう。実際にあらゆる業界・業種の企業において、リモートワークやオンラインでの商談は一般的に。また日本の伝統的な商習慣とされてきた印鑑文化も、オンラインに置き換えられようとしている。
さらに一般生活においても、ECやフードデリバリーサービスの利用が一気に普及したり、音楽ライブをはじめとしたエンターテイメントの場がオンラインに移行したりと、購買行動や体験のあり方は様変わりした。
これまで当たり前とされてきた価値観や習慣が移り変わるなかで、あらゆる業界における既存ビジネスは新たな概念によって置き換えられようとしているといっていいだろう。
いかにこのニューノーマル時代に適応したビジネスモデルへと再構築していくか。同時に次なる柱となる事業をいかに生み出していくか。イノベーションが前提となるなか、あらゆる企業が新たなチャレンジを推し進めている。
新規事業創出をはじめとしたイノベーションへの取り組みは、大企業にとっても優先的な経営課題となっている。
事実、2020年5月にコクヨが実施した大企業経営者に向けた調査において、『ポストコロナに向けて経営者が重視するキーワード』として46.9%が、「新規事業開発・イノベーション」を挙げている(*)。
これまで大企業では、既存顧客の満足度向上を優先し、既存商品・サービスの改良に注力してきた傾向も。そのため新規事業への投資に対し、社内での理解が得づらいこともあったという。
コロナ禍によって市場は激変し、不確実性の高まる時代へ。既存事業という屋台骨が揺らぐなか、生き残りをかけ、今後さらに多くの企業が新たなビジネス創出に向けて資金・人材を投入していくと見ていいだろう。
同時に求人市場としても、大企業による新規事業ポジションでの採用も多く見受けられるようになった。
この大変革時代において、次なる時代のスタンダードとなるビジネスを生み出していく。多くの企業でイノベーションが前提となるなか、新規事業ポジションには、一層チャレンジングなフィールドが広がっているといっていいだろう。ぜひ実際の求人をチェックしてみてほしい。
(*)データから読み解くポストコロナの企業動向
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/solution/mana-biz/2020/10/post-499.php