「グローバルに活躍できる機会があり、高い専門性を身に付けていける。ここが決め手でした」こう語ってくれたのが、25歳で「PwCあらた有限責任監査法人」に中途入社した村尾一樹さん(27)。もともと他の会計系コンサルティング会社で働いていた彼が、PwCあらたに求めたのは、プロフェッショナル人材を志すための“成長ステージ”だった――。
世界最大級の会計事務所「PwC」――その手法と実務を市場環境に適した形で提供し、厳正かつ公正な高品質の監査を実施する「PwCあらた有限責任監査法人(以下、PwCあらた)」。
同所が目指すのは「デジタル社会に信頼を築くリーディングファーム」だ。
「SDGs/ESG」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」などの経営課題への対応施策が、企業価値を測る指標対象に加わる昨今、従来の財務諸表監査はもとより、いわゆる“非財務情報”にかかわる幅広いアシュアランス業務を展開し、経済の健全な発展に寄与する。
当時25歳で、その卓越したサービスを提供するプロフェッショナル集団の一員として中途入社した村尾一樹さん(27)。
彼が求めたのは「高い専門性を有するプロフェッショナル人材」を志すための成長ステージだった――。
従来の財務情報に加え、非財務情報にかかわるアシュアランス業務(ブローダーアシュアランスサービス、BAS)も手掛けるPwCあらた有限責任監査法人。BASは会計、内部統制、業務プロセス、システム、データ分析、リスクマネジメント、ガバナンス、コンプライアンスなどの知見を要する保証業務とアドバイザリー業務から構成される。「1. 信頼の付与」「2. 信頼づくり支援」「3. 信頼基盤の創生」の品質を十分に保ち、効果的かつ効率的に高度化。専門知見と実務知見を継続的に深め、広げていくための仕組みを整備し、運用と改良を継続的に実施していく。
もともと経営に興味を持ち、大学では商学部に籍を置いていた村尾さん。キャリアの方向性を決定づけたのが、半年間の留学経験だった。
「大学時代の留学はすごく刺激になりました。痛感したのが、優秀な同年代の人たちと自分との差でした。第一言語でないにも関わらず、英語を駆使し、自らの意見を述べ、明確なビジョンを持っている。自分も同じようにグローバルで活躍していきたい、もっと成長していきたいと強く思うようになりました」
こうして「グローバル × 経営」を軸に、会計系のコンサルティング会社に新卒入社した村尾さん。半年ほどの内部監査部門での海外拠点管理業務を経て、フィリピンへの赴任を経験する。
「クライアント企業の海外事業進出サポートを行なっていました。現地で進出スキームの検討や会計・税務に関するサポート、フィリピン人スタッフのマネジメントなど、様々な経験を積むことができました」
そして、2年ほどのフィリピン勤務を経て、ある思いが芽生えたという。
「クライアント企業の海外進出を支援していくなかで、経理、税務、人事労務、法務など様々なプロフェッショナル人材と仕事ができました。一方で、当時の私の役割は、あくまでもクライアント企業との営業窓口。例えば、10年後も同じようにコンサルタントとして働いていくのか。10年後、35歳になった時、弁護士や公認会計士といった実務を通じたプロフェッショナルの役割を担っていたい。高い専門性を持ったプロフェッショナルとしてステップアップをしていきたい。こういった思いが強くなり、転職を考え始めました」
一方で、「具体的なキャリアイメージを持っていたわけではなかった」と村尾さんは語る。
「転職を考え始めた頃は、同じようなコンサルティングファーム、事業会社の経営企画など、様々な選択肢を考えました。軸としてあったのは、専門性を磨き、グローバルで活躍をしていく機会も得ていくこと。そのなかで、PwCあらたがベストな選択だと考えました」
企業経営全般においても内部監査、ガバナンス強化がより重要な課題として捉えられていくタイミングでもあった。
「入社後に感じたことですが、コーポレートガバナンスコードの改訂などもあり、日系企業おいてガバナンス強化の必要性が非常に高まっていきました。内部監査も非常に重要な位置付けに。当然、事業会社で内部監査を担うキャリアの選択肢もあると思うのですが、PwCあらたの場合、同時並行で複数の企業のガバナンス・リスクマネジメント・コンプライアンス領域内部監査に携われ、経験できるプロジェクト数が圧倒的に多いところが魅力に感じました。」
こうして2019年2月、PwCあらたに入社した村尾さん。ガバナンス・リスク・コンプライアンスに関するアドバイザリー業務等に従事していく。そのやりがいとは。
「まず、前職との大きな違いはカウンターパートが本社であり、経営層である点です。より経営の根幹に近いところで仕事ができます。また、リスクコンサルティング、オペレーショナルリスク、ガバナンスなど同じ部署内で手掛けており、知見も深まっていく。実際、私自身も海外内部監査実行支援、内部監査体制高度化、J-SOX支援、取締役会実効性評価等のプロジェクトなどに3年ほどで携わることができました」
経営に伴走していくことができる――これこそがPwCあらたでの仕事の醍醐味だという。
「当然、クライアント企業はコーポレートガバナンスコードなどを遵守した「あるべき姿」は把握できています。一方、それらをどう実現していくのか。例えば、業務実態が異なるグループ会社、海外子会社含め、どうガバナンスを効かせるのかという点で、現場レベルに規定や方針を落としていく部分を一緒に進めくれる「伴走者」を必要としているケースは少なくありません。現在の業務では、まさにクライアント企業の経営に伴走ができ、プロジェクトによっては「さすがPwCあらたさんですね」という声も掛けていただけます。そういった部分が非常に大きなやりがいとなっています」
デジタル社会の“信頼”を築くリーディングファーム、ここを目指す同所に寄せられる企業からの期待も大きいという。
「コロナ禍によってリモートでの監査業務はこの1年で推進され、非常に洗練されてきました。また、データ分析などテクノロジーの活用も活発です。こういったDX推進、デジタル活用に対する知見、ノウハウを有していることも強み。クライアント企業から大きな期待を寄せていただいている部分です」
担当する産業としては「金融」と「それ以外の産業」に大別されているという。村尾さん自身は、エネルギー関連企業2社、製薬会社、食品を担当。「入社後の良い意味でのギャップは、多様性が受容される組織であり、多様な働き方をしている人がいること」と語る。
入社から3年、彼は今後、どういったキャリアパスを描くのか。
「まずは今の部署において信頼を得て、尊敬している上司や先輩のようにクライアントから信頼され、多くの企業の健全な経営を支えられるような人材を目指したいと思っています。将来的には、海外のメンバーファームなどもありますので、そういったグローバルなフィールドでも挑戦をしていきたいと考えています」
そして取材の最後に伺えたのが、村尾さん自身の仕事に対する考え方、価値観について。
「前職時代から変わらないのですが、人に頼られたり、感謝されたりする、ここが仕事における一番のやりがいとしてあると思います。よくこのガバナンス・リスクマネジメント・コンプライアンスの領域は「守りのコンサルティング」と言われますが、その部分で社会に貢献できる人材になりたい。より多くの人に頼られ、貢献できることで、私自身の人生も豊かになると思っています。ギブできる人材になっていけば、自ずとテイクはついてくると考えています。また、仕事は“何をやるか”ではなく“誰とやるか”も非常に重要だと捉えています。そういった意味でも、今の環境は非常に恵まれています。高い専門性を持つプロフェッショナルな方々が活躍しているだけでなく、様々な国籍、ジェンダー、職歴を有するダイバーシティに富んだメンバーでチームが構成されています。こういった環境を活かし、私もさらに成長していければと思います」