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エイベックス

エイベックス、「強いIPの創造」で狙うグローバル市場。「音楽」「アニメ・映像」「デジタル・プラットフォーム」の3事業を展開。

掲載日:2022/11/09更新日:2023/06/12
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2022年3月期、「エイベックス」は売上高984億3700万円(前期比20.7%増)、営業利益25億8200万円(前期は営業損失62億7800万円)と増収増益へ。掲げるのは「強いIPの創造」、そして「Entertainment × Tech × Global」をキーワードとした新たなクリエイティヴの創出だーー。

※ IPとは、"Intellectual Properties"の略で、知的財産のことを指す。エンタテインメント分野では、楽曲やアーティスト・タレント、アニメ・映像作品、ゲーム、キャラクターなどがIPと呼ばれる。

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音楽領域が再び活況へ。

エンタテインメント業界は、コロナ禍においてリアルイベントが開催できなくなるなど、大きな影響を受けた業界のひとつ。

そういったなか、「ライヴ市場の回復に依存しない収益構造の確立」と「グローバル市場・新たなテクノロジー市場への着手」を遂行し、エイベックスは黒字転換を果たした。

2022年3月期
・売上高は984億3700万円(前期比20.7%増)
・営業利益は25億8200万円(前期は営業損失62億7800万円)

とくに各種アーティストの音楽活動が再開され、音楽パッケージを中心に伸長した。

音楽領域でいえば、主戦場がサブスクへと移行するなか、平井大の「Stand by me, Stand by you.」が総再生回数2億回超、映画のインスパイアソングにもなったAwesome City Clubの「勿忘」は2億回超と、安定的にトップチャートに入るアーティストが次々と生まれている。さらにKis-My-Ft2のサブスク解禁、BE:FIRST、Snow Man 1stアルバムのヒットなども2022年3月期 上期業績を押し上げる一因となった。

また、グローバル戦略でも実績が生まれている。2018年設立の「Avex USA」では、グローバル基準のクリエイティヴの強化に取り組む。さらにクリエイティヴ・ハブとなるスタジオ「Avex House」を軸に、世界的なトッププロデューサーと専属出版契約を締結。音楽出版専属作家たちが、ジャスティン・ビーバー等のワールドクラスのアーティストに提供した楽曲など、2022年「第64回グラミー賞」に合計で10部門ノミネートされる成果も出ている。また、「Avex USA」が展開する次世代型レコード・レーベル「SELENE」のアーティストにも注目が集まっている。今後も、グローバル基準の楽曲をアーティストに安定供給する取組みを継続し、ヒット創出の確率を高めていく。

アジア展開でいえば「INTO1」の活躍が目覚ましい(「WARPs UP」のサンタ、リキマル、「INTERSECTION」のミカが所属)。2021年4月デビュー以降、グローバルブランドを含む大型タイアップに20社起用され、アジアを代表するグローバルなボーイズグループとして急成長。その他、「INTERSECTION」のケーレンに関して言えば、グローバルブランドの広告キャラクターを多数務め、トレンドアワード・アイドル部門大賞を受賞。確固たる人気を獲得し、グローバルでの活動に注目が集まる。

今後、グローバルを含む音楽領域でいえば、コロナ禍の状況を踏まえつつ、リアルでの公演が復活していけば、さらなる事業シナジーが期待できるだろう。

「アニメ・映像」が事業の柱として成長

そして、もうひとつ、アニメ・映像領域が、同グループの音楽に次ぐ柱となっている。

2021年4月より「キングダム」第3シリーズが放映再開されたが、360度ビジネスとしてモバイルゲーム「キングダムDASH!!」を展開するなど、収益最大化に貢献した。

また、2021年4月に放映した「ゾンビランドサガ リベンジ」のBlu-rayが、同時期に放送されたアニメパッケージの売上で1位*を獲得。また、2021年10月にフジテレビにて放映されたTVアニメ「マブラヴ オルタネイティヴ」においては、エイベックス・グループ初の完全内製化を実現した。

*2021年4月クール作品の販売実績データ(オリコンデータ)より

その他、2021年11月3日(水)より「劇場版 きのう何食べた?」を公開。観客動員数100万人突破の大ヒットを記録した。今後も、Snow Man主演の「おそ松さん」実写映画化など、話題作品における映画化・劇場公開も決定している。

もうひとつ、2021年8月よりAmazon Prime Videoでスタートしたアニメ専門チャンネル「アニメタイムズ」も重要なトピックだ(エイベックス・ピクチャーズ、講談社、集英社、小学館等14社からなるアニメタイムズ社提供)。立ち上げまもなく、各アニメ媒体、ユーザーから大きな反響を得て、会員登録者の増加を見込む。

エイベックス(アニメタイムズ)

「アニメタイムズ」
話題の人気作品や懐かしい名作アニメ、約500タイトルをラインナップ

テクノロジー領域でも、エンタメ業界をリードしていく

「Entertainment×Tech×Global」をキーワードとした成長戦略を描き、エンタメ業界において先頭を走り続けるエイベックス。

テクノロジー領域では、グループ会社であるエイベックス・テクノロジーズを中心に、マーケットの多様化に合わせ、テクノロジーを活用したビジネス拡大を推進する。

エイベックス(❍3つ)

また、取り組みの一つとして、クリエイターが自分たちの創作物をシェアし、マネタイズする新たな経済圏を築いていく。消費者自身が創り出すコンテンツ市場「次世代型クリエイター・エコノミー」や、デジタルコンテンツに証明書を付与することで本物の価値を証明する「NFTエコノミー」を視野に入れたサービスも展開を始めている。コンテンツIPの新たな活用を模索し、新たな市場の創出を図る。

※ NFT(Non-Fungible Token: 非代替性トークン)は偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ

Really!Mad+Pure

それではどういった人材がエイベックスで活躍していくことができるのか。企業理念や求める人材像について紹介していこう。

まず同社が掲げるタグライン(企業理念)が「Really!Mad+Pure」だ。そこには、

ともすれば今は非常識で、他人から「おかしいんじゃないの?(Mad)」と思われることも真摯(Pure)に追い求め、世の中にマジで!?(Really!)を届け続ける集団

という考えが込められている。これまでも、90年代の「アムラー」や「ギャル」ブーム、そして「韓流」ブームなど、さまざまなカルチャー・ムーブメントを生み出してきた。

人事担当である久米さんは、活躍している人材の共通項について、こう語る。

「活躍している人材の共通点としては、この会社でエンタテインメントを通じて成し遂げたい志や想いを持っていること。そして、それを実現するための行動力や地道なことも含めてやり切る力、多くの人を巻き込む力を持っていることです」

選考で問われるのも、「エイベックスでの日々の仕事を通じて、叶えたいことは何か」ということ。エンタテインメントを通じて叶えたいことや自身のビジョンがある、そういった方にとってエイベックス・グループはそれ以上ない魅力的な環境となるはずだ。

【エイベックスでの働き方について】
フルフレックス制やテレワークなど、コロナ禍以前から場所や、時間を選ばない働き方を推進してきたエイベックス。リモートワークの実施状況については、緊急事態宣言下でのリモート中心の勤務も経たうえで、対面とリモートそれぞれのメリットを活用するハイブリッド型の働き方を目指している(週の半分はリモートワークを活用する社員が割合としては多いという)

■テレワーク(Free Location)
■フリーアドレス(Free Address)
■フレックス(Flex Time)

これらをFFF制度(トリプルエフ制度)とし、エイベックスらしいスマートワークの実現を目指す。

 ※配属部署により異なる場合があります。

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