INTERVIEW
Miro|CS、マーケティング、セールス 他

世界3000万人に愛される「Miro」が日本進出! 日本法人、創業期メンバーを募集へ

掲載日:2022/04/06更新日:2022/04/06
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世界3000万人ユーザー、顧客満足度94%を誇る「Miro」。コロナ禍でコラボレーションに最適化したホワイトボードプラットフォームとして急成長を続ける。2021年5月には日本法人を設立し、エンタープライズ向け製品を中心に本格展開へ。なぜ、Miroは世界で愛される? そして日本市場のポテンシャルとは? Red Hatやセールスフォースを経て、ミロ・ジャパンにてカスタマーエクスペリエンス(CX)部門の立ち上げ・統括責任者を務める安間太郎さんに伺った。

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世界3000万人に愛される「Miro」。2年で従業員数が6倍へ

「オンラインホワイトボード」と称されることの多い「Miro」だが、その真の価値はクリエイティブなコラボレーションにある。

コロナ禍でリモートワーク/ハイブリッドワークが進むなか、

「図解などビジュアルでアイデアを伝えたい」
「思考プロセス含めて共有し、リアルタイムでブレストしたい」
「Slack、Microsoft、Google、Zoom、Dropbox等、各ツールに連携して使いたい」

こういったニーズに「Miro」が応える。

現在、世界中で3000万人がユーザーを誇り、NPSスコア「57」。顧客企業の99%が「Fortune 100」と高く評価され、2022年1月には400万ドルの資金調達(シリーズC)を実施。企業価値(Business wire)は175億ドルとされる。

「Miroは2011年に設立され、現在は米国とオランダの2つの本社体制です。10年以上もプロダクトを磨き続けてきたパイオニアです。提供するのは視覚的に示す無限のキャンバス。コラボレーション用ホワイトボードプラットフォームとして、存在感を高めてきました。ちなみに日本語未対応にも関わらず、既に50万人ほど日本にもユーザーがいます。国内でも非常に大きなポテンシャルがあり、この約1年でTOPIX 100*構成銘柄の50%がMiroを利用してくれています」

*東証一部上場銘柄の中でも時価総額および流動性の高い大型株100銘柄で構成される株価指数

こう語ってくれたのが、Red Hatやセールスフォースを経て、ミロ・ジャパンにてカスタマーエクスペリエンス(CX)部門の立ち上げ・統括責任者を務める安間太郎さんだ。なぜ、Miroは世界で愛されるのか。そしていかに日本を攻略していくのかーー。

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サンフランシスコ、アムステルダム、ベルリン、ロンドン等、世界11都市に拠点を置くMiro。過去24ヶ月で従業員数が6倍の約1200人へ。プランは「Free」「Team」「Business」「Enterprise」の4種類。有料プランにすることで使えるボード数や人数を増やすことができる。

「Miro」のアイデンティティは、コラボレーション

いわゆる「ホワイトボード機能」はZoomをはじめ、ビデオ会議ツールにもある。「Miro」がそういった機能と一線を画し、ユーザーに愛され、成長し続けている理由はどこにあるのだろう。

「Miroは、ほとんどの人がマニュアルなどを読まずに多少こだわったビジュアルをすぐにつくれるようになります。また、プロダクトマネージャーやデザイナーなどプロダクトづくりのプロにも広く活用いただいています。入り口が広く、さらに深くも使える。ここは大きな特徴ですね」

特にUXが高く評価される「Miro」。ユーザーの声を製品に反映させていく、優秀なプロダクトチームの存在も大きいという。

「外資系のIT企業ですと、世界中にさまざまなユーザーがいるため、その声はなかなか製品に反映しづらいですよね。その点、Miroは本当によくユーザーの声を聞く。たとえば、ユーザーコミュニティ内で「左利きだとApple Pencil(iPad)でMiroが使いづらい」「操作しながら左側のメニューが手にあたってしまう」という声がありました。ちなみに私も左利きなのですが、他の左利きユーザーから共感の声が寄せられ、すぐにメニュー位置が変更できるように。まさにMiroらしいユーザーファースト。その他にも、愛着が湧いて思わず使いたくなる配色、ちょっとした挙動などにも配慮されています。Miroのアイデンティティは「ホワイトボード」という機能ではなく、それを活用したコラボレーションにある。そこに特化し、突き詰めてきたことが一番の強みですね」

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安間太郎 / Head of Customer Success & Support at Miro Japan
日商エレクトロニクス、BEAシステムズ、Red Hat Japan、セールスフォース・ジャパン(旧セールスフォース・ドットコム)などを経て、ミロ・ジャパンのカスタマーエクスペリエンス(CX)統括責任者へ。ポストセールスであるカスタマーエクスペリエンス(CX)部門(カスタマーサクセス部門とカスタマーサポート部門)の組織構築、日本でのポストセールス業務の立ち上げ、オペレーションを統括する。CX部門は、Miro社が掲げるミッション「empower teams to create the next big thing(次の大きなものを創造するチームを支援する)」のもと、Miroの価値提供を迅速に行い、顧客が次の「大きなこと」を創造する支援するよう伴走していく。趣味は海外国内旅行、ロードバイク、キャンプ、登山、ジョギング等。

日本の大企業が「Miro」に求めるもの

2021年5月設立された「ミロ・ジャパン」。11月に正式進出が発表され、日本マイクロソフト、Apple Japanを経て、Dropbox Japanの社長を務めた五十嵐光喜氏が代表に就任したことでも話題となった。まもなく日本語版のリリースも計画されているという。

「外資系のIT企業ですと、よくアジア・パシフィック地域のリージョンがあり、その1地域に日本が位置づけられるケースは多いですよね。Miroでも日本現地に法人を設立しており、さらにミロ本社に直接レポートしている。それだけ日本市場に大きな期待があるということ。たとえば、自動車メーカーをはじめ、世界を代表するメーカー企業も多い。Miroはソフトウェアはもちろん、ハードウェアなど“モノづくり”と非常に親和性が高いソリューションです。そういった企業に対し、エンタープライズ向け製品をより広めていく考えです」

既に日本でもヤフーなど多数の企業で導入実績がある。どういった理由・経緯での導入が多いのだろう。

「その多くは東証一部上場の企業様など。全国に複数拠点があり、ワークショップや研修をオンラインで実施するために活用したいという声が多いですね。ただ、「無限のキャンバス」と言われても困ってしまう。そこでMiroのカスタマーサクセスとして、国内外でのユースケース・事例をお伝えし、大規模に利用したい時の定着をご支援しています。具体的には、実際に利用いただく社員の皆様向けのトレーニングはもちろん、IT部門管理者様とセキュリティ管理、データ管理、認証統合などのソリューションが求められるケースがあります。また、意思決定者様向けにはビジネス成果の可視化なども担っていく。まさにビジネスの中枢に入り込んで提案していくこともあります。いただいたご要望を製品部門にフィードバックし、反映していくのも重要な役割ですね」

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「Miroは2011年に設立され、現在は米国とオランダの2つの本社体制です。チームには非英語圏のメンバーも多くいます。ダイバーシティにおいても先進をいく企業だと思います。ここ数年、Spotifyをはじめヨーロッパから存在感のあるグローバルカンパニーも生まれている。Miroも世界を舞台にさらなる飛躍を目指しています」

「立ち上げ」は今だけ。エキサイティングな仕事を。

今回は日本市場における事業を立ち上げ、マーケットを開拓していく主要メンバー募集。またとない機会になるだろう。

「グローバルですでに実績とブランドがある。その日本事業の立ち上げに関わることはとてもおもしろいと思います。たとえば、カスタマーエクスペリエンス(CX)一つとっても、国によってやるべきことが全く違う。最適解を自分たちで見つけていく。とくにMiroはPLG(Product-Led Growth)*と呼ばれる戦略を取ってきましたが、私が強みとしてきたハイタッチの部分、CX活動をハイブリッドして顧客に価値を提供していける。日本でベストプラクティスを生み出し、グローバルへと逆に展開したい。これも密かな私の野望ですね」

*プロダクトのなかにマーケティング・営業活動を取り込み、いわばプロダクト自体がプロダクトを売る状態「Product sells itself」を目指す戦略。セールスがプロダクトを売る状態「Sales sells product」を目指す「Sales-Led Growth(SLG)」と区別する上で用いられる。

これまでもRed Hat Japanやセールスフォースにて新規事業や部門立ち上げを牽引してきた安間さん。その醍醐味について語ってくれた。

「基本的には世の中に対し、より大きなインパクトを与えることがやりたいんですよね。とくにまだどうなるかわからないけど、可能性が眠っている市場に対し、自ら飛び込み、市場そのものを作っていく。Red Hat時代もオープンソースのソリューションは質が低いと見られていた時代。「必ずデフォルトになる」と考えて飛び込みました。セールスフォースもクラウドで顧客情報が管理、共有されることのビジネスインパクトが日本で過小評価されるなか、部門の立ち上げを担うことができました。まさにMiroでも似た状況です。答えはなく、自分たち次第。何を自分が信じるか。お客様やメンバーに語り、一緒に事業をつくっていく。たとえば、5年後、振り返ってみて、コロナで大変だったけど、日本のあらゆる企業でビジュアルコラボレーションが当たり前になり、すごくクリエイティブな会議をしたり、質の高いアウトプットを出したりする世界を目指す。モノづくり大国として日本が再興していく。個人的にはそこまで行きたいですね」

名だたる外資系IT企業において、CXのプロフェッショナルとしてのキャリアを歩んできた安間さん。彼は、Miroに対し、どのような可能性を感じたのだろう。

「リモートによるリーダーシップで自組織が同じ方向を向く、その上で「何かが足りない」と感じていた時、最適なソリューションがMiroだと感じました。10年以上、海外拠点を含む組織の立ち上げをリモートで経験してきたのですが、業界トップレベルのITスキルを持つメンバーを束ね、高い実績を出してきた自負があります。組織のミッション、OKR策定、個人キャリア育成、メンタリング、コーチング、リーダーシップ、心理的安全性の醸成…毎日頭を抱えながら研鑽してきて。その中で感じたのがビジュアルによるコラボレーションの必要性。特にコロナ禍と人材不足、働き方改革など、働き方が多様化する時代。その重要性はますます高まっていくはず。これからは場所を選ばず、社内外で緩やかに分散したチームで働く時代になるでしょう。生産性の高いコラボレーションを行い、迅速かつ質の高いアイデアを創造し、意思決定する。そういった業務遂行が広く求められるようになると考え、Miroへの参加を決めました」

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3年で約100名規模への組織拡大を計画しているミロ・ジャパン。セールス部門はインサイドセールス、ハイタッチセールス、パートナーセールス(4社ある代理店との連携)、そしてポストセールスとしてカスタマーサクセス、その他、マーケティング、テクニカルサポートなど増員を図っていく。「私もそうだったのですが、ぜひMiro社が掲げるミッション、並びにコアバリューに強く共感していただける方に来ていただきたいですね。同時にグローバルカンパニーならではの部分として、本社に対してもしっかり、自分たちの考えや意見を主張するスタンスは重要。日本市場を開拓していくのは自分たち。ぜひそういった気概を持っていただければと思います」と安間さん。

次世代を担う若い人たちの「可能性」を引き出したい

そして取材終盤に伺えたのが、安間さん自身の仕事観について。さまざまな組織や事業立ち上げに携わってきた彼が思う「仕事」とは――。

「私は、自分のまわりの人が活躍し、成功していくのを見るのが好きなんです。若くて有能な方、ポテンシャルのある方に出会ってきました。そういった人たちをどうにか成功させたい。これはお客様に対しても同じ。いかにポテンシャルを最大限引き出していけるか。素晴らしいリーダーシップのある人がいれば、その人のもとに素晴らしい人たちが集まり、素晴らしい仕事が生まれていく。そうすれば、世の中が良くなっていくはず。その人も、まわりの人も幸福になりますし、会社も幸福になる。そんな思いを叶えていくのが私にとっての仕事なのかなと思います」

そう強く思うようになった原体験について、最後に伺うことができた。

「過去のチームで、とある若いイタリア人のエンジニアを東京で採用したことがありました。イタリア現地で日本語を学び、ITの業務経験ゼロで日本に来てフロントエンドのエンジニアをやっていた。ただ、私が当時探していたのは、クラウド製品のサポートエンジニア。バックエンドに強い人しか採用していませんでした。そこに彼が応募してきたわけです。誰がどうみてもスキルだけでいえば不採用。ですが、彼は「本気でクラウドがやりたい」という熱意がすごくて。聞けば、わずか数ヶ月で日本語をマスターしたと。日本語を学び、来日して働き始めるまでの期間が異常に短かった。それだけ学習意欲が高いということ。なので、私はまわりの大反対を押し切って、ポテンシャルを信じて採用しました。「この人は必ず伸びるから大丈夫です」と。メンターをつけ、学習進捗を聞いて、困ってることはないかとフォローし続けた。そうしたら、本当に半年くらいでどんどん頭角を現し、逸材へと成長してくれた。チームの中でいきいきと働く彼を見て「どこででも活躍していけるな」と感慨深くなりました。これは私にとってすごく貴重な経験でした。今持っている経験、スキルはもちろん重要です。ただ、それ以上に「これからの成長」に全力で投資したい。まわりに反対されても「見てろよ」と(笑)そういった隠れた才能と出会い、伸ばしていく。これも役割だと思っていますし、そういった人を一人でも多く輩出していくことは、私なりの“アンビション”ですね」

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