INTERVIEW
みらいコンサルティング

地域を元気に。人事からコンサルに転身、経営の伴走者として頼られる存在へ

「転職して地域活性化の一助を担いたいという新しい目標ができました」こう語ってくれたのが寺川真奈さん(28)。中堅・中小企業向けコンサルティングファーム「みらいコンサルティング」にてコンサルタントとして働く人物だ。事業会社の人事を経て、2022年4月に同社へ。彼女の転職ストーリーを追った。

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【みらいコンサルティングについて】
主に中堅・中小企業へ向けた会計・税務支援、事業承継総合支援、M&Aアドバイザリー、企業再生、経営改善・成長戦略支援、人事・労務、国際税務、国際ビジネス支援、IPO支援、DX・ビジネスプロセス改革など、ワンストップで多岐にわたるサービスを提供する。特に、IPOの労務調査等の支援において業界トップクラス。全国に顧客がおり、地域創生も重要テーマの1つ。その実現には、地域に「良い会社」を生み出し、地域に「IPO(レベル)」の会社に育てていくことが必要不可欠と捉えている。

人事制度設計で、企業の成長を促進

前職では3年にわたり事業会社で人事制度の設計に携わってきた寺川真奈さん。自身の成長に対する危機感をきっかけに転職を決意し、AMBIを通じて出会ったのが「みらいコンサルティング」だった。選考でスキルやロジックというよりは人柄を見てくれたと感じたことが決め手となり2022年4月に入社した。いわば未経験からコンサルタントとしてのキャリアを歩み始めた彼女。どういった仕事を担っているのだろうか。

「人事コンサルタントとして、主に各企業の人事制度の設計支援に携わっています。ミッションは、組織全体の経営戦略や理想状態、現在の課題を大枠で捉えた上で、企業の成長を促進するための1つのツールとしての人事制度を構築していくことです」

顧客の社風や状況等によって、人事制度の設計支援の進め方・手法は様々だという。

「経営陣が直接介入しているプロジェクトであれば、実際に経営者の方が描く今後の組織・経営戦略を伺い、対話しながら人事制度を提案していくことができます。一方、人事部の担当者と進めていくケースも多い。そういった場合は、経営的な視点を私たちの方で補足しながら、担当者と目線を揃えていくことが求められます。会社としてどういった戦略を描いていて、何を実現したくて人事制度をつくるのか。人事制度が求められる意味合いをすり合わせながら、提案していくことが大事だと思います」

コンサルタントとして施策を推進していくうえでは、顧客の特性を見極め、いかに協力者を巻き込んでいけるかも重要だと語る。

「誰を巻き込めばプロジェクトを前に進め、価値を発揮することができるか、は常に意識しています。お客さまの人事制度を作るうえでは、部署や役職問わず、あらゆる方々にインタビューします。そこで、それぞれの部署の関わり方、決裁フローはもちろん、社員の方々それぞれの目線や視座、どういったマネジメントをされるタイプなのかなど、ある程度キャッチアップできます。相関図のようなものを頭のなかに描けたら、いつどのタイミングで、誰に協力してもらうのか見極めていく。人事部に限らず、他部署の方にアプローチしていくことも往々にしてあります」

実は、こうした「他者を巻き込んでいく意識」は、前職時代に築かれたものだったという。

「前職時代、人事部で実行者として動いていくなかで、社員の人を巻き込んでいく部分が一番難しかったんです。いくら頑張って戦略を練っても、人を動かすことができなければ、何の価値にもならない。当時の気づきは、今に活きています」

みらいコンサルティング01

学生時代、世の中をよくするために情熱を注ぐ経営者と出会い衝撃を受け、自分も経営者のビジョン実現に貢献できる人になりたいと思うようになった寺川さん。転職活動では、事業会社の人事や経営企画に加え、特にコンサルを中心に受けていたという。数あるコンサルティングファームの中でみらいコンサルティングを選んだ理由については、直観的に相性がよいと感じたからと語る。「実は、コンサル会社を何件か受けるなかでは、スキルやロジックを見られているように感じることが多く、素の自分で挑めない感覚があって。「自分にはコンサルは向いていないのかな」とすら思っていました。ただ、みらいコンサルティングのカジュアル面談では、いつも通りの自分で話すことができた。面接の雰囲気や質問の仕方からも、人柄や私の考え方を見てくれていることが伝わってきて「ここだ」と思いました」

入社して芽生えた「地域を元気にしたい」という想い

入社して10ヵ月。みらいコンサルティングに入社してよかったと思うことについて。

「お客さま企業の経営者や人事担当の方から、感謝の言葉をもらえたときは単純に自分の介在価値を感じることができて嬉しい。そして何より、みらいコンサルティングに入社してから、自分のビジョンをさらに拡張させてもらっていると感じています」

ビジョンの拡張とは、どういうことなのか。

「入社してから、「地域活性化の一助を担いたい」という新たな目標ができました。みらいコンサルティングでは、地域の活性化とか、日本全体を都市部だけじゃなくてよくしてこうという思いがあって。「ウェルビーイング」な地域づくりや、地域創生のため、IPOレベルの会社を生み出していくということを掲げています。そこに非常に共鳴しています」

実は、もともとは地域への興味もあまりなく、都会で専門的な力をつけて成長したい一心で働いてきたという寺川さん。心境が変化したきっかけは、彼女自身の地元でもある高知県の顧客を担当したことだったという。

「恥ずかしながら、プロジェクトを通じて初めて、地元にも、すごく思いをもって働かれている方がたくさんいると知りました。同時に、新聞やテレビで見聞きしていたような、地域の現実もリアルに感じるようになりました。これは高知の企業に限ったことではないですが、今多くの企業ではこれまでやってきたビジネスモデルが通用しなくなっており、新しいサービス展開が求められています。一方で、地域では新しい商品・サービスの開発や新しい経営戦略などを立案できる人材があまり育っていないのが現状です。そもそも、そういったコンセプチュアルスキルなどをビジネス的な観点で学べる場が限られていて。だから、私が学んできたスキルを還元していくことができたら、状況も良くなっていくのではないか、と。支援を通じて地元の企業や地元全体の経済状況を良くしたい、そこで働く人たちが豊かになるために貢献したいと思うようになりました」

その目標の実現に向けて、今後取り組んでいきたいことについて。

「地域活性化に貢献したいといっても、まだまだ自分にできることは狭い範囲。まずは人事だけでなく、労務面でもアドバイスをできるプロフェッショナル人材になりたい。そのために社会保険労務士の勉強をしています。みらいコンサルティングは、IPOの労務調査等の支援において業界トップクラス。力のある社労士の方がたくさん在籍しているので、私もその分野でスキルを上げていきたいと思っています」

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入社して感じたカルチャーについて。「コンサルティングファームですが殺伐とした感じはなく、アットホームな雰囲気。部署関係なくあらゆる方が1on1を通じてメンタルフォローをしてくださったり、プロジェクトメンバーでご飯に行く機会も多く、馴染むのには時間がかかりませんでした。また、メンバーも上司も仕事を意欲的にエネルギー値高く仕事に取り組まれている方が多いのが印象的です」と寺川さん。

「世の中のために働くことで、人生は変わる」恩師の教え

世の中をよくするために情熱を注ぐ経営者の力になりたいと入社し、地域創生という新たな目標を見つけた寺川さん。一貫してぶれない「社会のために」というマインドは、一体どこで培われたのだろう。

「高校の担任の先生の教えです。3年間、志を持つ意味などについてたくさんの話をしてくれました。一回きりの人生、いっぱい挑戦して世の中のために働くことで、視野は拡がるし人生が変わる。だから受験勉強も大事なんだよ、と。当時の私はあまり上昇志向や成長意欲が高い方ではなくて、地元の行ける大学に行き無難に就職しようと思っていたんですが、先生の話をきくうちに「何か挑戦してみたい」「働くことは誰かを助けるための手段になるんだ」と考えるようになったんです」

最後に、彼女にとって仕事とは。

「仕事とは、自己実現の舞台であり、人生そのものだと捉えています。仕事を通して他者に貢献でき、自分自身も報酬をもらい、生活が成り立つ。また物理的な報酬以外のやりがいや成長、承認など精神的な報酬をその数倍も何十倍ももらえるものだと思います。目の前のプロジェクトを進めていくことを通して、ひいては日本全体を良くしていくことにも繋がっていく。そう信じて、これからも頑張っていきたいですね」

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働き方についても触れてくれた。「コンサルというとハードなイメージがあるかもしれませんが、みらいコンサルティングは本当に人や働き方を大事にしている会社だと思います。予想以上に働きやすくて、子育てと両立されている方も多いです」

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