国を牽引する巨大産業となる可能性を秘めている、日本発のエンタメコンテンツ。資源が乏しい日本において、そのポテンシャルには大きな期待がかかっている。そして、その「日本発コンテンツの世界展開」に最前線で挑み、成果を出しつつあるのが東宝グループだ。
100年近くの歴史を持ち、日本国内での映画の興行収入シェアはおおよそ44%(*)と圧倒的な存在感を示す東宝グループ。既に世界でも広い認知を得ているゴジラを始めとして、国内外で人気の実写・アニメ作品を数多く取り扱っている。こうしたIPの力を活かし、注力するのが海外展開だ。2023年7月、東宝社内の「国際部」をスピンオフする形で、国際展開の中核会社としてTOHO Global株式会社を設立。各国の現地企業も含めた新たな体制で、ハリウッドに代表されるエンターテインメントの中心地・北米エリアを皮切りにアジア、ヨーロッパなど全世界に、アニメ・実写作品等の配給・配信・グッズ展開など海外事業の強化を進めている。
新体制における代表的なヒット作品のひとつが、『ゴジラ-1.0』。「第96回アカデミー賞(R)」でアジア映画史上初となる視覚効果賞を受賞し、日本の実写映画として歴代最高の北米興行収入をマークした。同作品は、全米での配給を東宝グループ自身で実現。現地でのプロモーションも功を奏し、日本国内に留まらない世界的なヒットを記録している。こうした事例をさらに増やし、世界における日本のエンタメの存在感を高めていくためには、さらなる体制の強化が不可欠。そこで今回、海外展開を主導するTOHO Global株式会社の中核ポジションを公募する。東宝グループを牽引する人材の獲得を目指す。
(*)東宝グループ各社総計の2024年度実績。
今回募集するのは3ポジション。日本側のステークホルダーと海外現地の支社・パートナーとの間に立ち、作品の海外展開をマネジメントする「海外ブランドマネジメント」と、海外子会社も含めたグローバルでの財務会計・管理会計・税務処理を担う「経理財務」、TOHO Globalグループ全体の戦略を作り現場と共に実行していく「経営戦略」だ。
海外ブランドマネジメントがカバーする範囲はプロモーション、マーケティング、ブランディング、ライセンシング、イベント実施など多岐にわたり、作品の海外展開戦略を描く中心的なポジション。映画業界の経験は問わず、マーケティング等の経験者が歓迎される。経理財務も海外子会社など各国の関係者と密に連携をとりながら、現地に合わせた税務対応を進めるなど、グローバル展開の地盤を支える上で非常に重要な役割を担うことが期待されている。経営戦略は、TOHO Globalにとどまらず、海外子会社を含めたTOHO Globalグループ全体の戦略立案を主導し現場と共に実行を推進し、グループ全体の運営が効果的・効率的に進むように仕組みを整えて運用していく役割を担う。どちらも東宝グループの海外事業成功、そして日本発コンテンツの海外展開強化の中核となるポジションだ。日本発のエンタメコンテンツを世界に届け、日本を代表する大きなビジネスに育てていく──志ある方からの応募が期待される。
(↓)TOHO Global 公募プロジェクト|特別インタビューはこちら