掲載日:2025/05/15更新日:2025/05/16
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「意思があればどんどん任せてもらえる。チャレンジして結果も残せば、年次問わず評価される」こう語るのは、水野太智さん(28)。年間売上600億円を超えるメガベンチャー「オイシックス・ラ・大地株式会社(以下、オイシックスと記載)」で働く人物だ。2022年7月にマーケターとして入社し、朝食サブスク新商品でヒットを仕掛け、その後、自ら手を挙げ人気IP(*)とのコラボミールキットのプロジェクトを推進。入社から1年5ヵ月でセクションマネージャーに抜擢された。そんな期待のエースに、オイシックスに広がる挑戦のフィールド、その仕事スタンスを伺った。
(*) IPとは、"Intellectual Properties"の略で、知的財産のことを指す。代表的な例としては、ゲームのタイトルやキャラクター、アニメのキャラクター、マンガのキャラクターなど。
オイシックスの面接で受けた衝撃。「なぜ」を突き詰めていくカルチャーに惹かれて
前職、アパレルECのベンチャー企業にてマーケターとして働いていた水野さん。もともと学生時代から「EC業界で働いていきたい」という思いがあったという。そして2022年にオイシックスへ。その「入社の決め手」とは――。
ECや食といった魅力度もあったのですが、何よりも「成長環境があるかどうか」を重視していた僕にとってオイシックスの一次面接は非常に衝撃的で。学び多き面接だったんです。「なんて面白い会社なんだ」と思ったことが大きな決め手でした。
1時間ほどの面接だったのですが、前職で担当していたアパレルブランドに関して、ものすごい数の質問を受けたんです。どこから仕入れているの?それはなぜ売れるの?そのブランドはどうやって作ったの?なぜそのブランドが伸びると思った?……正解なき問いの連続。「なぜ」を突き詰めていくものでした。それこそ、食らいついていくのに必死。僕にとって、脳に汗をかくタフな時間だったのですが、同時に「自分は今までこれほど論理的に突き詰めて考えられていただろうか」と気付かされた時間でもあって。「オイシックスではこのレベルまで突き詰めて考えているのか。こんな優秀な人たちのもとで働けたら、もっと成長できる」そう思いました。
また、選考の過程で会社について調べていたとき、社長メッセージに「農家さんたちが自分の子供に食べさせても安心だと思うものを作ってて、オイシックスはそれを売っている。後ろめたいものは誰も作ってない。後ろめたい売り上げを1円も作らない」というような言葉があり、とても共感したこともポイントでした。単純に、自分がいいと思っているものを正面から売りにいけたら気持ちいいだろうな、と。前職時代に感じていた思いとして、「安く仕入れて高く売る」が商売の根幹であると理解しつつも、実を言えば心のどこかで「本当に自分は正しいことをしているのだろうか?」という気持ちがよぎった瞬間もゼロではなくて。だからこそ、当時の僕には社長の言葉がとりわけ刺さったのかもしれません。「オイシックスなら全力で売りに行ける。ここで働きたい」そういう気持ちがどんどん高まっていったのを覚えています。
そもそもEC業界に興味をもった理由は、学生時代に目の当たりにした「どんなに生産者がいいもの作っていても魅力が世の中に届いていないために売れない」という現状だったという。「今回は農業や食に関する知識・経験はいっさい問われない募集ですが、僕は、もともと農学部出身。農家でアルバイトしながら生産したものが破棄される光景も見ているなかで、モノの情報を伝え、ブランドとして魅力付けしてインターネットというフィルターを通して販売していくEC業界に可能性を感じたんです。実は新卒の就活でも農業×ECの会社は一通りみていましたが、そもそも数が少ない。ご縁もなくて。だからこそ、アンビからオイシックスのスカウトが届いたときは、すごく嬉しくて。農業×ECの領域で働ける可能性があるならぜひ話を聞いてみたい、と思い志望しました」と水野さん。
入社2年4ヵ月で水野さんが携わってきた業務について
2022年7月:おせち販促企画/外部モール(Amazon/PayPayモール)担当
2023年1月:産地直送サービスPM
2023年5月:飲料サブスクサービスPM ★朝食パンのサブスクで新規ユーザー獲得数が昨対比3倍に。
2024年1月:カテゴリー進化セクションマネージャーに昇格。メンバー3名のマネジメントをしつつ、青果担当を担う。IPコラボ案件のPMも兼務。
2024年11月:ミールKitチームのマネージャー 総勢14名のチームメンバーを束ねる。チーム内売上は、昨対110%で成長中。
入社から1年5ヵ月でマネージャーに昇格
2022年7月に入社した水野さん。仕事のやりがいについてこう語る。
オイシックスには、早くから、毎日でも意思決定をしていけるチャンスがある。手をあげれば、新しいミッションもどんどん任せてもらえる環境がある。そして、失敗を恐れず、チャレンジして成果を出した分、どんどん評価される。これはやりがいにつながっています。
特に印象的なエピソードについても話を聞くことができた。
たとえば、入社して1年ほど経った頃に経験した飲料サブスクチームでのプロジェクト。振り返ると、初めて「自分の意志で商品を決めて販売してヒットを生み出していく」までの一連を経験し、たしかな手応えを掴んだ経験でした。
当時、僕とデザイナーさん、上司の小規模なチームで、売り場ページにどんな商品を並べるかも、すべて自分たちが決めていました。当初、飲料のサブスクだったので、いかに訴求を変えて既存飲料の売上を伸ばせるか、を念頭にあの手この手を尽くしたものの、いまひとつ伸び悩んでいて。そこで、ある時、思い切って飲料という概念を一度取っ払ってみたんです。枠を取っ払ったときに、お客様としてサブスクとして届いたら嬉しい商品ってなんだろう?と。いろいろ考えていったとき、ふと、「朝食で食べるパンがあったら嬉しいな」と思ったんです。お客様にアンケートをとってみると反応もよかったため、すぐにお取引のあったパン事業者さんと交渉し、ラインナップに追加しました。すると翌月、それまで横ばいだった新規ユーザー獲得数が3倍にまで跳ね上がったんです。それが、ものすごく気持ちよかったんですよね。自信にもなりましたし、「もっとやってみたい」というモチベーションにつながった。あの経験があったからこそ、臆することなく挑戦し続けられた。その結果、早期からマネージャーにチャレンジする機会をもらえたのではないかと思います。昇格後も、社内で人気IPコラボプロジェクトの推進していくとなったときも、自ら手をあげてPMを任せてもらうことができた。濃密な時間を過ごしてますね。
オイシックスでこそ磨けるスキルについても、挙げてくれた。
オイシックスは、常に「進化」を問われる会社です。そのため、新しい商品を生み出すための「勝ち筋を考え抜く力」はかなり鍛えられると思います。先ほどお話ししたパンのサブスクの事例もそうですが、これまでの延長線上ではなく、まだ顕在化していない新たなニーズを掘り起こし、新しい価値を見出していかに勝つか。この力は、どのチームでも求められてきましたし、自分としても入社してから身につけられてよかったと感じている部分です。
もう1つ、「食品」は、前職で扱っていたアパレルと比べても流動性が高く難しい商材なので、その時々の状況やタイミングに応じて対応し、なんとか形にしていく力も磨かれたように思います。
かなり細かい話にはなるのですが、野菜は生き物なので、天候によって不作で思うように収穫できなかったり、形が変わってしまうこともあれば、豊作で予想以上に収穫できることもある。収穫量や、世の中の醸成によって価格も変動しやすい。不確定な要素が多いんですよね。農家さんから「サイズが大きすぎるため、規格外品となり市場には流通させづらく、Oisixで取り扱ってもらえないか」といった突発的な相談がくることも。そのときは、高温の影響で通常の1.4倍の重さに育ったパプリカを、「横綱パプリカ」と名づけて販売したこともあります。
水野さんの転職前後での働きがいの変化を示すグラフ。水野さんに、自身のどういった部分が評価されていると捉えているかを聞くと、「実行力を見てもらえているのでは」と話してくれた。「実行力と一言で言っても、もっと細分化されると思っています。1つは、考え抜きどんな状況にせよ形にしていく力。もう1つが、社内外の関係者と関係を築き、協力体制をつくり巻き込んで進めていく力。この2つが合わさって初めて“実行”できると考えています。正直、大変ではありますが、僕としては「おもしろい」んですよね。似たようなタイプの方であれば、きっと向いていると思います」
食に、新たなスタンダードを
今後の目標について。
お客様の幅、いわゆる顧客層をもっと広げていくところに貢献していきたい。これが目先の目標ですね。
その一環として、ミールKitチームでは、昨年度から人気IPや、木村拓哉さん主演の大人気ドラマ「グランメゾン東京」、人気料理家や有名店とコラボしたミールキットをリリースしており、これは引き続き強化していく方針です。さらに、2025年度にトライしていこうとしているのが、機能性を持つミールキットのリリースです。たとえば、食物繊維を多く含む食材をたくさん盛り込み、ミールキットを食べるだけで日本人が1日の摂取目標と定められている食物繊維量を摂れるようにできたら、お客様にも喜んでいただけるのではないかなと考えています。現在、お客様にもインタビューを行ないながら、絶賛開発中。ぜひ期待していてほしいなと思います。
また、中長期で叶えたいことで言えば、将来自分に子供ができたりして自分の仕事を振り返った時に、「あれは自分たちが作り上げたんだ」「今も日常に当たり前にあるあれって実はこんなふうにできたんだよ」と言えるようなものを作り上げあげること。オイシックスは、日本でミールキットを先駆けて普及させた会社ですが、それに匹敵するような、新たなスタンダードをつくっていく。メガベンチャーだからこそ、社会に影響を与えていくような規模感の大きな仕事ができると思っています。それが何になるかはわかりませんが、実現していきたいですね。
最後に、水野さんの「仕事」との向き合い方とは。
僕はもともと、チームで同じ目標に向かって頑張ることが好きなんです。高校時代は陸上部で「大会で優勝する」という目標に向かい、みんなで試行錯誤しながら少しずつ実力をつけていく、あの感じが好きでした。正直、その時はものすごくしんどいですし、「早く引退したい」とすら思ったこともある。ただ、大人になって当時の仲間に会うと「あのときつらかったな」と毎回のように盛り上がる。あの時間が僕にとっては、本当に楽しく、尊いんですよね。
おそらく仕事も、それに似ているのではないかと思っています。何かしらに向かって頑張っていたら、後で振り返った時、その時間は自分の人生の中でも思い出に残るものになる。「あのとき、経験しておいて良かったな」と思えるときが絶対くると思うんです。だから、頑張れているのかもしれない。そういう意味では、「ずっと青春」をしてるような感じです(笑)。これからもまだまだ走り続けていきたいですね。