社員の採用や教育、評価などを担う人事部門。今、このポジションに営業出身者を抜擢する企業が増えている。実際に営業経験者を求める人事募集の求人情報から、その理由を紐解いていこう。
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営業出身者のスキルセットが求められる場面は、ますます広がっている。それは「職種転換」でも言えること。たとえば、人事へのキャリアチェンジでも活躍できるケースも増えている。なぜなのか?その理由は下記だ。
・そもそも新卒で人事に抜擢されるケースが少ない
・人事に求められるコミュニケーションのスキル(立場や利害の異なる各位との調整)
・各社がより多く採用したい営業社員を採用するとき、自身の「営業」の経験が生きる
人材不足が深刻な現在、どのような企業も待っているだけでは優秀な人材は採用できない。求職者が転職活動において自身の熱意を企業へ伝えるように、企業側も求職者に選んでもらえるような動き・工夫が欠かせない。
この「攻め」の採用活動に必要なのは、自社をアピールし、メリットを提示、価値を伝えていくスキルだ。つまりスキルセットでみると「営業」と共通する部分が多いということ。また、人材採用など目標人数をKPIとしておく企業も少なくない。目標を達成し、事業にインパクトを与える。こうした「目標は必ず達成したい」という営業マインドは多くの企業が必要としているものだ。社内の組織強化に関わり、企業成長に寄与していく。さらに専門性を磨くことで市場価値も高められる職種だ。
「ヒト」「モノ」「カネ」そして「情報」。この4大経営資源のうち、成長企業が最も重視するのが「ヒト」。かのドラッカーも著書『マネジメント』の中で「人こそ、最大の資産である」(※)という言葉を残した。優秀な人材の獲得が事業成長のカギを握る。営業経験を活かすフィールドしても注目だ。
(※)引用 ピーター・ドラッカー『マネジメント』
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