テクノロジーの活用が進むアパレル・ファッション業界。データを活用した購買分析・販売促進はもちろん、AI、IoT、VR/ARなど先端技術と絡めたサービス開発も。こういった動きと同時に「IT人材」の募集も活発に。その動向について見ていこう。
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今、テクノロジーとアパレル・ファッションの距離が急速に縮まっている。実際の各社の取り組みを見てみよう。
たとえば "業界のデジタル先駆者 (*1)" と呼ばれるのが、バーバリーだ。コレクションの様子をライブストリーミングで各国のユーザーに配信。リアルタイムで商品をオンライン注文できるシステムを構築した。
国内でも、アパレル・ファッションとテクノロジーの融合は進みつつある。
たとえば2018年に大きな注目を集めたのが、身体を瞬時に採寸できる「ZOZOSUIT」だ。S・M・Lというサイズの概念だけでなく、全ての人にフィットする服を提供する ―― テクノロジ―の活用で、こういった未来を実現する構想だ。
また、ファーストリテイリングは「 "情報"製造小売業」への変革に舵をきった。 狙いは"今求められている商品を、確実に提供する" こと。その一環として、2018年春夏商品からユニクロ・GUなどの全商品にICタグを導入している。加えて2018年9月にはGoogleとの協業強化も発表。今後、人工知能を使って、ファッショントレンドや需要量の予測精度を高める計画だ(*2)。
そして今、大手をはじめ新たに業界に参入する動きもある。
特に話題となったのが、Amazonだ。2017年に新サービス「Prime Wardrobe(プライムワードローブ)」を発表し、本格的にファッション領域への進出を果たした。また、2018年5月には伊藤忠商事が「ファッションテック投資に本腰を入れる」と発表。スタートアップ企業への出資などを強化し、3年間で100億円規模の利益創出を目指す計画だ (*3)。
今後、ファッション・アパレル業界のデジタルシフトは大きく進んでいくと言えそうだ。
では今、アパレル・ファッション業界ではどういった求人募集を行っているのか。実際の求人情報を見てみよう。
特に活発化しているのが「IT人材」の採用だ。ファーストリテイリングでは、IT戦略室におけるITコンサルタントを募集していた。その他にも、EC領域の設計・開発を担うエンジニアや、プロジェクトマネージャーのポジションの採用を強化しているようだ。
また、外資系ラグジュアリーブランド・レディスアパレルメーカーでは「デジタルマーケティング担当」「Webプランナー」といった募集も見受けられた。
※2019年8月現在、募集されていた求人となります。
転職者側としても、IT大手やWebベンチャーから転職するケースも。もはやWeb・IT業界との垣根は次第になくなってきていると言えるかもしれない。大きな変革が起ころうとしているアパレル業界。ここでキャリアを築くのも、選択肢の一つといえそうだ。
(*1)「デジタルIQ」ランキング発表 首位は「バーバリー」「カルティエ」│WWD JAPAN
https://www.wwdjapan.com/425455
(*2)ファストリ、米グーグルと連携強化 在庫減など解決狙う│日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35518310Z10C18A9000000/
(*3)伊藤忠がファッションテック投資に本腰、3年で100億円規模の利益創出│WWD JAPAN
https://www.wwdjapan.com/610016