海外勤務を視野に入れる方にとって、今シンガポールは面白いフェーズにあると言えるだろう。一人あたりのGDPは日本を追い越し、2016年には世界第10位に。2017年にはGDP成長率3.6%と高成長を記録した。エレクトロニクス、医薬品・バイオテクノロジーなど各産業が成長する中で、コンサルタントの存在感も高まっている。シンガポールの動向、そして同国のコンサルタントとして働くことで得られる成長について、見ていこう。
※シンガポール勤務を含む、コンサルタント求人となります。
グローバルな環境でビジネスをしたいと考える方にとって、シンガポールは最適な環境の一つと言えそうだ。
世界中の企業がすでにシンガポ-ルへ進出を果たしており、事実日本企業だけでも1600社が拠点を置いている。
その大きな理由の一つが、東南アジアの中央に位置するという地の利だ。成長著しいASEANでの事業展開を進める企業が増える中、本社機能やアジア統括拠点を構える企業も少なくない。日本企業においても、2017年にはパナソニック(冷蔵庫部品事業)が本社機能を移転し話題を集めている。
また、ビジネスフレンドリーな風土も世界から企業が集まる所以だ。実際に「Doing Business(世界で最もビジネスがしやすい国)(*1)」のランキングでは、10年連続で総合 1 位に選出(*2)。法人設立や建設許可、不動産登記などにかかる手続き・コストが少なく、法人税率も低いことが海外企業の進出を後押ししている。
シンガポールにおいて、今どういったビジネス領域が盛り上がっているのか。その動向に注目していこう。
2017年に大きな伸びを見せたのがエレクトロニクス産業だ。コンピュータ及び周辺機器、映像、音響、半導体関連などの輸出が拡大している。
また、国家の重点産業に位置づける「医薬品・バイオテクノロジー領域」の成長も著しい。2013年、7億9000万米ドルだった市場は、2018年には 11億 2000 万米ドルにまで成長する予測だ(*3)。
そして、同国では政府主導で公共プロジェクトも進められている。2018年6月には海水淡水化プラントが開所。クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画も進んでいる。
新成長戦略の一つとして、23業界ごとに担当大臣をつけ、成長へのロードマップを掲げているシンガポール。各産業においてコンサルタントの重要性は増していくと言えるかもしれない。
また、グローバル企業の「本社機能」「アジア統括拠点」が集まる同国は、ASEAN諸国の経済発展とともに、今後存在感も高まっていきそうだ。シンガポール国内だけでなく、グローバルなプロジェクトに携われるチャンスも豊富と言えるのではないだろうか。
こうした中、シンガポール勤務のコンサルタント募集を行なう企業も多く見受けられる。たとえば2019年11月現在、事業戦略コンサル、テクノロジーコンサル、マーケティングコンサルなどの求人が見受けられた。
一例を挙げると、「デロイト トーマツ コンサルティング」では、化粧品や食品・飲料業界向けのコンサルタントを募集中。「ボストン・コンサルティング・グループ」では人事コンサルタントを積極採用している。その他にも、航空宇宙・防衛業界や自動車業界向けの戦略コンサルタント募集も見受けられた。
3人に1人が外国人とも言われる同国、多様なバックグラウンドを持つ人材・企業をまとめながらプロジェクトを推進する経験も積めるかもしれない。ぜひ一度、実際の求人をチェックしてみてほしい。
参考
シンガポールの産業振興策 -その成功要因を探る-┃みずほフィナンシャルグループ
https://www.mizuho-fg.co.jp/company/activity/onethinktank/vol012/pdf/04.pdf
(*1)世界銀行が毎年発表するビジネス環境調査/世界 189 カ国中
(*2)シンガポール エリアリポート┃JETRO
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/f87fff1d1697253d/20160004.pdf
(*3)平成 26 年度 新興国マクロヘルスデータ、規制・制度に関する調査(シンガポール)
┃明治大学国際総合研究所、ドゥリサーチ研究所
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/iryou/downloadfiles/pdf/macrohealthdate_Singapore.pdf
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