今回お届けするのは、アクセンチュア社で働くテクノロジーコンサルタント3名による座談会。彼らはSIer、ベンダー出身のITエンジニアだ。なぜ、コンサルタントというキャリア選択だったのか。また、アクセンチュアを選んだのか。そこには先端のテクノロジーを活用し、クライアントの真のパートナーとして最上流で課題解決を手がけたいという思いがあったー。
売上高349億ドル、世界53ヵ国、200都市に拠点を構えるアクセンチュア。世界最大級の総合コンサルティングファームとして、その存在感を高めている。グローバルマーケットにおいて大手企業や政府機関をクライアントとしているのも特徴だ。
例えば、グローバル企業における総収入ランキングトップ100社『Fortune 100』のうち、95社は同社のクライアント。カバーするインダストリー・業界は40を超える。
特に支持されているのが、戦略立案はもちろん、現場での実行フェーズ、システム導入や運用に至るまで一貫した支援が可能であるということ。それぞれ専門領域を持つコンサルタントたちが「解決」「価値創出」までを担っていく。
*1USドル=113円で換算
アクセンチュアではコンサルタントを専門領域ごとに6つのグループに分類している。
・ストラテジー
・コンサルティング
・デジタル
・テクノロジー
・オペレーションズ
・セキュリティ
今回お話を伺ったのはコンサルティンググループに所属する「テクノロジーコンサルタント」のみなさん。テクノロジーの活用・導入があらゆるビジネスにおいて成功の鍵を握る時代、テクノロジーを軸にビジネスをデザインする重要な役割を果たす存在といっていいだろう。
あまり知られていないのが、じつはSIerやITベンダー、事業会社を経てアクセンチュアに入社する方も多いということ。
座談会に参加してくれた3名も、もともとは、開発現場で働くITエンジニアだった。なぜ、コンサルタントというキャリア選択だったのか。そのなかでもアクセンチュアだったのか。その裏側に迫ってみよう。
左から、TAKASHI T.さん、NAOHISA W.さん、MICHIKO T.さん
はじめに伺えたのが、「そもそも、なぜコンサルタントというキャリアを選んだのか」という部分。三者三様の答え、キャリアに対する課題感がそこにはあった。
「もともと私は外資系通信機器ベンダーで働いていました。自社製品を担うやりがいはあったのですが、通信技術領域のみならず、さらに広い知見・経験を得たいと考えていました。より汎用性が高く、クライアントの課題解決に直結する。そういったコンサルティングスキルを磨きたい。そう考えた時、世界中にクライアントを持ち、幅広い課題と向き合い続けるアクセンチュアが選択肢としてありました」(NAOHISA)
「私も外資系ITベンダーでエンジニアとして働いていたのですが、アクセンチュアなら、ビジネスの企画段階から実際の開発まで一貫して手がけられる。一気通貫でクライアントと関わることができると考えました」(TAKASHI)
「私はSIerでITエンジニアとして働いていたのですが、率直にいえば”ずっと開発だけを続けていく”ということに危機感がありました。なぜ開発が必要なのか。その根本には、ビジネスの課題があり、目標があるはず。自分のキャリアを考えていく上でも、より経営に近い場所でシステムに関わっていきたいと思いました」(MICHIKO)
TAKASHI T.さん(素材・エネルギー領域のクライアント企業を担当):外資系ITベンダーを経て、アクセンチュアに入社した。
それぞれいわゆる「コンサルタント未経験」から転職してきた彼ら。実際に、アクセンチュアのテクノロジーコンサルタントとして働いてみて感じたこととは?
「テクノロジーコンサルタントは、クライアントと共にビジネスをいかに成功へと導くか、考えていくパートナーですね。ビジネスの成功のためには何でもやるので、じつは業務領域を説明するのがむずかしい(笑)クライアントのためになることがあれば直接提案もしますし、ご意見もする。エンジニアだった頃と比べ、クライアントとの距離や関わり方はかなり変わったと感じています」(TAKASHI)
「例えば、クライアントが新たに事業を立ち上げる時の構想、企画段階から相談に乗らせていただくこともあります。それはシステム要件と照らして、事業としての実現可能性を探っていくため。アクセンチュアとしての信頼があるからこそだと感じています。携わるプロジェクトも、グローバルだったり、規模感が大きかったり、ダイナミックなものが多い。クライアントと課題を共有しながら、システムでの解決に落としていける。ここは非常にやりがいを感じます」(NAOHISA)
「前職との比較になってしまいますが、提案できる幅が広いのも特徴だと思います。プロジェクトメンバー以外にも、アクセンチュアには各領域に関するスペシャリストのチームもあり、そういったチームの方の協力も得ることができます。例えば、チームや組織を横断する形で“ 困りごとに全て対応できる ”というのはすごく魅力的だと思います」(MICHIKO)
MICHIKO T.さん(製造・流通業界の企業を担当):前職はSIerのITエンジニア。より経営に近いところからシステム構築に関わりたいと思い、アクセンチュアに入社した。
最上流で課題解決をしていくーーそこで得られる経験・スキルとして3人が口を揃えたのは「マネジメント」と「経営視点」だ。さらに付け加えると「テクノロジーの知見」も得られるのはアクセンチュアならではといえる。
「当然、最上流で仕事をするので、マネジメントや経営視点は身につく部分。テクノロジーコンサルタントでもマネジメントコンサルタント(経営コンサルタント)がやるような業務改革のようなところも、やろうと思えばできますね」(MICHIKO)
「もうひとつ、知見という面でいえば、システムだったり、デジタル、AIだったり最先端の技術や実例が流れてきます」(NAOHISA)
「スキルアップの講習なども、手を上げればいくらでも受けられます。そもそも数万円を払わないと受講できないような講座の講師を務めるような人物たちが社内にいて、講師をしてくれることもある。業務を通じて、直接学んでいけるのは、スピーディに成長できるとても恵まれた環境ですね」(TAKASHI)
続いて伺えたのが、アクセンチュアならではのカルチャーについて。受け身ではなく、常にアクティブに、自ら発信・行動していくことが良しとされる、そんな風土のようだ。
「アクセンチュアでは間違ってもいいから発言しなさい、ということが文化としてあります。発信していく人に対しては、すごくサポーティブな環境がありますね」(MICHIKO)
「チャンスも平等にやってくると思いますね。コンサルタントというと、“一度でも成果が出せなければそれで終わり”といったステレオタイプなイメージがあったのですが、アクセンチュアでは挑戦させてもらえる機会が豊富にある。最初は上手くいかなくても、粘り強く、ポジティブに取り組む姿勢は見ていてもらえると感じています」(TAKASHI)
「コンサルタントとして働く上で、自ら情報を取りにいく。例えば、スキルや知見が足りなかったとしても、そういった積極的なスタンスは必ず評価されると思います。また、グローバルでも売上が伸びているし、活躍できるポジション、役割も新しく生まれている。上が詰まっているから次のステップに進めないといったようなこともない。だからこそ、年齢や経験年数に関わらず、実力次第でポジションやパフォーマンスに応じた待遇を得られる環境だと思います」(NAOHISA)
NAOHISA W.さん(通信・メディア・ハイテク業界を担当):外資系IT機器ベンダーでITエンジニアを経験。通信領域にとどまらず、より幅広い知見を得たいとアクセンチュアへ転職した。
そして最後に伺えたのが、アクセンチュアで活躍している人の共通項について。そこにあったのは、「いかに視座を高く、クライアントに寄り添えるか」というものだ。
「諦めず、最善の提案を考え抜ける。ここがアクセンチュアで活躍している人の特徴だと思います。それは必ずしもクライアントの要望をすべて飲むことではない。時には納得していただくために根気強く伝えていくことも必要。妥協することなく追求していく。そういった人が結果的にクライアントからの高い満足をいただけていると思います」(TAKASHI)
「私は、直属の上司なのですが、根気強く“人を育てよう”とする姿勢を尊敬していますね。プロジェクトはチームプレイなので、全体としてのレベルアップが非常に重要です。チームの人たちが能力を発揮できるために、自分がどういう視点でどう立ち回るべきか、勉強させていただいています」(MICHIKO)
「もうひとつ、新しいことに積極的に取り組む姿勢のある方は活躍できていると思います。コンサルタントは、ロジカルさと緻密さのもと行動することは必要です。ただ、実際にやってみないとわからないことも多い。だからこそ、ある種当たって砕けろみたいな精神を持っている方がいいのかもしれません」(MICHIKO)
「楽しんで仕事に取り組む、そういった人は強いなと思っています。一人でプロジェクトを進めることはありません。だからこそ、チームを盛り上げ、自身も楽しんでいく。貪欲に吸収していく。物事を前向きに捉えている人は、一緒に仕事がしたくなりますよね」(NAOHISA)
いかがだっただろうか。今回は、テクノロジーコンサルタントとして活躍する3名の「生の声」をお届けした。本座談会を通じて、選考に興味を持った方はぜひ事前の【興味あり】のボタンをおすすめしたい。アクセンチュアから直接届く「合格可能性」を参考にしてみよう。