インド企業の躍進が止まらない。ユニコーン企業数は世界第4位の13社輩出(*1)。最先端のテクノロジーを武器に、世界で影響力は高まっている。日本においても、インド企業の進出は加速。求人も見受けられるようになってきた。
2050年、インドのGDPは中国に次ぐ、世界第二位の規模へ。2014年と比較して、実に6倍ほどに成長する計算だ(*2)。
急速な経済発展とともに、注目したいのが世界中から巨大テクノロジー企業が集結する動き。一例を挙げるだけでも、Google、Amazon、マイクロソフト、オラクルと錚々たる顔ぶれが並ぶ。
インドの“シリコンバレー”と呼ばれる「バンガロール」には、すでに100万人を超えるIT技術者が集まっているというデータも(*3)。2020年には、技術者数ではシリコンバレーを追い抜くという予測もある。つまり、世界中の先端技術がインドに集っているという見方もできそうだ。
こうした中、テクノロジーを武器にインド企業が世界で影響力を高めつつある。事実、今やインド発のユニコーン企業は13社と、世界第4位の規模となった。
たとえば、世界10ヶ国で宿泊予約サービス、ホテルチェーンなどを展開する「OYO」。ソフトバンク孫正義会長から「全く新しいホテル業のかたちが誕生した」と評されるなど、テクノロジーを駆使した宿泊サービスで世界中の注目を集めている。
2018年9月にはソフトバンク・ビジョン・ファンドなどから、10億ドル(1100億円強)の資金調達を実施したことでも話題に。日本には2018年10月に進出した。現在、ファシリティマネージャー、HR、プロジェクトマネージャーなどのポジションで募集が行われている(2019年4月時点)。
その他、ソフトバンク・Yahooの合弁会社が提供する『PayPay』に決済技術を提供する「Paytm」もインド企業。FinTech、AdTech、モビリティ、バイオテクノロジー…あらゆる領域で世界最先端の技術を誇る企業が誕生している。
日本進出、さらに採用強化を進めるインド企業も。テクノロジーの最前線で、経験・スキルを積み上げていく。こうしたキャリアを考えたとき、インド企業は有力な選択肢の一つになると言えそうだ。
(*1)「インドのユニコーン企業」13社と、ソフトバンク出資の5社まとめ
https://boxil.jp/beyond/a6108/
(*2)PwC調査レポート
https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/world-in-2050-150227.html
(*3)インドを軽視する日本人が知らない大きな波 - 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/233811?page=3