2019年10月、名誉フェローの吉野彰氏がノーべル化学賞を受賞した旭化成。受賞テーマとなった「リチウムイオン電池」に加え、「電子コンパス」「骨粗しょう症治療剤」などの製品を生み出してきた。こうした彼らが今、「横断的マーケティング戦略」ポジションを募集している。その背景とは?
※2019年10月14日現在
2025年度、売上展望に3兆円を掲げる旭化成(2018年度実績:2兆1704億円 *)。さらなる飛躍に向け、新たな事業創出を注力テーマのひとつに掲げる。こうした中、進められているのがマーケティング機能の強化だ。
実際に、2019年4月には、新たにマーケティング&イノベーション本部(M&I本部)が設立された。ミッションのひとつとして掲げるのは、マーケティング起点での新規事業創出。従来の「コア技術を出発点に市場を探す」事業創出手法とは逆のアプローチと言える。
すでに、自動車分野では全社横断のマーケティング組織がハブとなり、社内外の技術・製品を組み合わせた新たな価値創出が進む。
たとえば、2019年5月に発表した、完全自動運転時代の車内空間を実現したコンセプトカー「AKXY POD(アクシーポッド)」は、その一例と言えるだろう。特定の人にだけ音を発する指向性スピーカーをはじめ、繊維製品、樹脂製品、センサーなどの製品・技術が集結。今後の展開にも注目が集まる。
こうした中、旭化成が募集を行っているのが「横断的マーケティング戦略」ポジション。一般的な“マーケティング” のイメージにある販促・プロモーションにとどまらず、新たな事業、ビジネスモデル創出にも取り組んでいくという。
実際に、具体的に携わる業務を見てみても、
■キーアカウントに対するマーケティング戦略の立案と実行
・顧客分析・戦略立案、社内関連部署との連携(情報共有)、取引先企業の選定など
■新規事業立ち上げに関するマーケティング戦略の立案と実行
・複数のプロジェクトを取り纏め社内関連部署(研究部門)と連携
・新規事業設立へのテーマ決定・マーケティング活動
■会社知名度向上・ブランディング活動
・プレゼンテーションツールの考案、顧客情報の管理 など
といった記載が見受けられた。事業創出にマーケティングの視点が求められる中、重要な役割を担っていくと言えそうだ。
自身のスキルがフィットするかどうか、まずは「興味あり」を押すことで合格可能性が届く。興味を持った方は「興味あり」を押し、ぜひ合格可能性を受け取ってみてほしい。
(*)旭化成プレスリリース
https://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2019/pdf/ze190529.pdf