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バンダイ|企画職を採用強化

バンダイが「企画職」募集へ。キャラクタービジネスの最前線、その仕事内容とは?

掲載日:2020/04/23更新日:2021/02/18

『ガンダム』、『仮面ライダー』、『たまごっち』など、キャラクタービジネスを展開するバンダイ。玩具だけでなく食品、日用品、洋服など、展開する商品・アイテム・サービスは多岐にわたる。今回は企画担当者3名を取材。知られざる仕事内容や、働く上で必要な資質などについて伺った。

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※記事内の情報は、2020年4月掲載当時のものとなります。

バンダイ 企画メンバー3名に聞く「仕事のリアル」

誰もが子どものころに夢中になった「おもちゃ」。

その最前線に立つ企画職の募集に注力しているのが、バンダイだ。

子どもたちはもちろん、大人をはじめ、海外でのファンを持つキャラクタービジネスの企画の中枢に携わっていく。   

その仕事内容とはどういったものか。どういった資質が求められるのか。今回お話を伺ったのは、バンダイに中途で入社し、企画職として活躍する3名。現役社員の声をお届けしよう。

▼片野裕太(35)
チョコレート菓子「キャラパキ」のほか、仮面ライダーや戦隊モノのお菓子を手掛ける。前職は菓子メーカーでのマーケター兼商品企画。「お菓子の知識」と「長期育成型の商品施策の知見」を武器に2016年にバンダイへ。人気キャラクターのトレンドに影響されない、長期スパンで売れる商品の開発に取り組む。

▼奥村優(33)
赤ちゃん向け知育玩具、「ベビラボシリーズ」の開発に携わる。玩具メーカーでの営業を経て、2012年に営業としてバンダイへ。子供が生後6か月の頃にベビー商材を扱うカテゴリーデザイン部へ異動。四半期に一回の企画から部への商品プレゼンの際、自分の経験をもとにベビー商材に関する意見を伝えたことを機に、企画職に異動。

▼大久保依美(30)
食玩フィギュア「クーナッツ」の企画、プリキュアの商品企画・プロモーション、仮面ライダーの商品開発などに携わる。前職では、女児向け玩具の商品企画を経験。IPビジネスに精通し、エンターテイメントに対して様々な切り口からアプローチができる環境で成長したいと、2017年にバンダイへ。

株式会社バンダイ企画職3名の正面画像

片野さん(左)、奥村さん(中央)、大久保さん(右)

お菓子も、服も、CMもつくる!?

バンダイといえば「おもちゃ」のイメージが強い。たとえば、フィギュアやカードゲーム、着せ替え人形など商品展開が想起される。ただ、お話を伺うと「それだけではない」のだという。

片野さん:
「私は『キャラパキ』というチョコレート菓子の企画を立ち上げました。この商品は、0から生み出したお菓子で、2年前までは存在しないものでした。板チョコをパキっと割って食べる、あの感覚を遊びに転化できないかと考えたのがはじまり。チョコを割りながら、型抜きみたいにキャラクター型に抜き出していくエンタメ菓子が完成しました。第一弾のスーパーマリオキャラパキがヒットし、第二弾、三弾…とシリーズ化されました」

片野さん:
「ちなみに、商品企画だけでなく、CM制作まで関われています。入社して4年で、仮面ライダーの商品、戦隊の商品、『キャラパキ』など、今まで5本のCM制作に携わりました。前職ではCMを打つことや自分でコンテまで考えることは少なかったので、プロモーションをどう設計しCMに出力するかまで考えられるのは貴重な経験です」

奥村さん:
「ベビー商品『ベビラボ』シリーズを担当しています。赤ちゃんだけでなく、親御さんも笑顔になる玩具をつくるのが、べビラボの目指しているところです。なかでも2019年夏に発売した『ベビラボ 脳科学メロディ』シリーズは思い出深いです。これは、赤ちゃんを楽しくさせる、快適な眠りに誘うメロディが流れる玩具。赤ちゃんのぐずりが止まった、すぐ寝てくれたと親御さんからも評判です」

大久保さん:
「前職でも玩具の企画開発を担当していましたが、バンダイに入社してから、毎年新しいことにチャレンジさせてもらっています。入社1年目では、食玩フィギュア・クーナッツシリーズの立ち上げを担当しました。玩具と食玩は似ているように思われるかもしれませんが、実は売り場も商習慣も全く違うんです。そうすると当然ながら企画の考え方やポイントも違ってくるので、とても勉強になりました。現在、担当している仮面ライダーも日用品やアパレル、お菓子など、子供たちの生活のあらゆるシーンに商品を展開しています。日々新しい発見の連続ですね」

株式会社バンダイ企画職片野さんの横顔

バンダイにおいてキーワードとなるのが、「同魂異才」。「楽しいときを創る」という魂を共有しながら、社員一人ひとりがそれぞれの才能を発揮してほしい。そんな意味が込められている言葉だ。片野さんは、「全く言葉の通り。何かひとつ得意なものがあれば受け入れてくれる会社だと思います」と語る。

子どもたちの一生の思い出になるおもちゃを。

仕事内容のなかでも、話題はとくに「やりがいに感じられる瞬間」へ。

片野さん:
「すごく嬉しかったのが、ある時、友人の子どもが偶然『キャラパキ』を手に持っていて、「これ、大好きなお菓子なんだ」と自慢してきたんです。もちろん、その子は僕が開発したなんて知らないんですけど。小さい時に食べたお菓子って大きくなっても覚えてるものだから、「この子にとってそういうお菓子を作れたのかな」って思って、ジーンときちゃいましたね」

奥村さん:
「私もやはり、親御さんが商品を手に取ってくださったり、街中でお子様が遊んでくださっているのを見かけたときは嬉しいです。というのも私自身、子どもが生まれたとき、少しでも喜んでくれるものを与えたいけど無数の商品の中から何を選べばいいのか分からなかった経験があって。だからこそ、「うちの子喜ぶかな」という目線だけでなく、親としても「これなら安全そう」と選びたくなる玩具にしたいと思っていて。すごくこだわって商品を作っているので、実際に玩具が利用されているシーンは、本当に嬉しいんです」   

株式会社バンダイ企画職片野さんの横顔2

キャラクタービジネスゆえの葛藤

やりがいがある半面、どんなときに大変と感じるのだろうか?

片野さん:
「なんといっても、版元様とのやりとりは難しいと感じます。これはどのチームにも、共通ではないでしょうか?前職時代のお菓子開発ではキャラクターを扱うことはなくて。自分が企画し、さらに営業や上役とのやり取りの中で、商品の方向性や仕上がりイメージが決まっていました。ただバンダイの場合は、版元様にキャラクターをお借りして進めるビジネスなので、キャラクターの世界観にあっているかという視点が入ってくる。最終的に、版元様から商品の可否や方向性の調整が行われることもあります」

奥村さん:
「ベビラボは、脳科学の知見と商品をどう結び付けていくかが難しいところではあります。もちろん実験の段階でうまく効果が得られないこともありますが、脳科学的には面白い実験結果が得られたとしても商品にうまく落とし込めないこともありますね」

大久保さん:
「同じ企画という仕事でも、プリキュアと仮面ライダーでは使う脳が全く違うと感じます。女の子がかわいいと思うもの、男の子がかっこいいと憧れるものはなんなのか。子供たちに想像力を働かせながら、企画を考えるのがおもしろいところでもあり、一番難しいところですね」

株式会社バンダイ企画職大久保さんの正面顔

企画は「チームワーク」こそが重要に

続いて気になったのが、企画の進め方。チームの規模感、アイデア出しやプレゼン、企画書の作成などはどのように進めているのだろうか。

奥村さん:
「私が所属する企画1チームは全部で8名います。(1)チーム会議(2)部へプレゼン(3)営業チームがあるアジアトイ戦略部へのプレゼン、という全3段階の会議があります」

(1)チーム会議(都度)
紙1枚に簡単に書いた思い付きのレベルから、意見を出し合う。その中から、可能性がありそうな物を進める。

(2)部へのプレゼン(3か月に1回、1年後の商材をプレゼン)
(1)の企画の見積をとったり、需要調査をしたりする。金銭面の試算もした上で発表する。

(3)アジアトイ戦略部でのプレゼン(3か月に1回)
(2)で通った企画をさらにチームでブラッシュアップして発表する。

企画の量は人によって違いますが、僕の場合、(1)の段階だと全部で100案くらいは出していると思います。そのうち、(2)で正式に会議に進めるのが15案くらい。(3)まで行けるのは、5案とか。最終的に1割残ったらすごい方だと思いますよ。

ちなみに、企画と言っても一人が突然閃いたものがそのまま商品化までいくことなんかほぼありません。アイデアの種を少しずつチームでブラッシュアップしながら進めていくイメージです。たとえば、ある人が「このキャラクターで幼児向けに変形する玩具を作ったら需要がありそうだ」というアイデアの種を出したら、「こうしたらもっとおもしろくなるのではないか」とかはみんなでアイデアを出して膨らませていきます」

片野さん:
「私のチームではマネージャー含め8人。同じように、3段階の会議体があります。中でも一番ウエイトを占めるのが、一番最初の会議です。

プリキュア、仮面ライダーなどの年間計画で決定してる商品とは別に、毎月1人1アイデア以上を必ずプレゼンします。なので、最低でも年間12個のアイデアを会議で発表する感じです。プレゼンをする上では、自分で企画書を作成し、メーカーさんとある程度打ち合わせをして、商品化できる可能性をある程度揉んでから提出する。デザイナーさんにお願いしてイメージを作成して企画する場合もあれば、自分でデザインイラストを描くこともありますね。私は絵は苦手なんですけど(笑)アイデア次第で、企画の経験歴は関係なく商品化する場合もわりとあります」

大久保さん:
「私は入社してから3つのチームを経験していますが、部署やIPによって会議体や企画を出すタイミング等、進め方は異なります。また、社内だけでなく、番組制作会社様やデザイン会社様など多くの方と連携をしながら企画を考えることも多々あります。社内外を巻き込み、チーム一丸となって企画を考えて具体化していくプロセスは、バンダイらしいポイントだと感じています」

株式会社バンダイ企画職奥村さんの正面顔

「全力で楽しいをつくる」カルチャー

では、企画職はどんな人に向いているのだろう。最後に、バンダイならではの風土やどんな人が働いているかについて伺った。

片野さん:
「キャラクターごとの担当変更やジョブローテーションはけっこう頻繁で、色んな経験ができる環境だと思います。私は入社して4年ずっと企画を担当してますが、ライダー担当、ドラゴンボール担当などもやらせていただきました。食玩チーム、菓子チーム、食品チーム(パンなど)の行き来も、けっこうあります。なかには、5年間のうちに(品質管理→食玩の企画→営業)と職種をまたいだ異動をしている人もいます。そのためか、ただのキャラクター好きというのではなく、客観的に物事を見れる視点と、その気持ちを商売に転化できる技を持った方が多いかなと」

片野さん:
「もうひとつ特徴的なのは、本当に仕事の責任は自分にあるということですかね。CM制作なども、その采配は、ほぼ自分が請け持つ(笑)もちろん上司はある程度見てくれるんですが、与えられる采配量はかなり大きい。いい部分でもあり、ちょっと怖い部分でもあります」

奥村さん:
「やりたいと思って手をあげる人には、チャンスをくださる会社だと思います。私自身、営業畑ですし、とりわけ日頃から面白いことを思いつくタイプではなかったんです。ただ、 心のどこかにずっと「自分の子供が遊んで楽しい商品を自分の手で作りたい」という想いはあって。今の部に異動してきて、自分の経験をもとにベビラボの玩具に意見を伝えさせてもらったことから、企画にこないか?と声をかけてもらえてチャンスを掴みました」

大久保さん:
「同じチームでも様々な事業に携わってきた方たちがいるので、とても刺激的で面白い環境です。そんな多彩なメンバーに共通しているのが「エンタメ」「新しいこと」「面白いこと」への感度が高いこと。最新の映画やオープンしたての店・施設などは、誰かが必ず足を運んで見に行っていますね。もうひとつ、共通しているのが「マイナスな局面を探求心や好奇心の力でポジティブに変えていく」姿勢。企画を実現する上では難しいこともたくさんあるのですが、自ら道を切り拓いていくかっこいい方がいっぱいいます」

いかがだっただろうか。今回は企画職として活躍する3名の「生の声」をお届けした。選考に興味を持った方はぜひ事前の【興味あり】のボタンをおすすめしたい。

また、企画職以外の職種でも募集をしている。興味があれば合わせてチェックしてみてほしい。

お疲れ様でした!
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