INTERVIEW
Hubble|CEO  早川 晋平

契約書業務の「不」を解消せよ――継続率99%『Hubble』が企業法務に与えるインパクト

掲載日:2022/07/14更新日:2022/07/14
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リーガルテックのクラウドサービス『Hubble』が躍進を続ける。継続率は驚きの99.6%。2022年4月には6.5億円を調達し、成長をドライブさせていく。なぜ、スタートアップをはじめとした中小企業において『Hubble』は選ばれるのか。彼が解決する企業法務の「不」とは――。代表の早川晋平さんにソリューションの詳細、ビジョン、その志について伺った。

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法務における非効率な業務プロセスを解決へ

上場を狙うスタートアップをはじめとする中小企業向けに、契約書管理のクラウドサービス『Hubble』を提供するHubble社。

2019年のサービスローンチ以来、その継続率は99.6%、NPSは+7.69。NPSはマイナスになることも多いなか、驚異的な数字をたたき出す。

「高い継続率は、新たなユーザーに導入いただくうえで安心材料にもなっています。つまり、「継続率が高いから選ばれる」という好循環が生まれている。既に成長のサイクルに乗り、完全に積み上げ式のビジネスを作れていると思っています。2022年4月に6.5億円を調達しましたが、投資家の方々にもここを評価いただきました」

こう語るのが、Hubble社代表の早川さん。2016年に起業した。

「僕らが商談させていただく相手として、最も多いのが企業の法務担当者の方々です。そのため、サービス導入にあたっては、いかに法務の方が社内の関連各署に説明・説得しやすいかを考えています。それこそ全く新しいサービスの導入は社内の各署から反発が起こる可能性もあり、部署をまたいで説得してもらうことは非常にパワーがかかる部分だと思っていて。ただ、『Hubble』を用いれば、Wordはもちろん、Slack、Teamsなどをそのまま使いながら、業務をアップデートしていける。ユーザーの行動を大きく変える必要がないサービスなので、法務担当者も社内を説得しやすいんです。結果、スムーズに導入いただくことができています」

『Hubble』とは、どんなプロダクトなのか。さらに今後のビジョンとは?

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CEO 早川晋平
大学卒業後、会計事務所に就職。多くの企業に残る非効率な業務オペレーションの現場を目の当たりにし、ソフトウェアの力で解決したいと、2016年に起業。

ツールもフローもそのままに、契約業務をアップデート

では、『Hubble』とはどういったサービスなのか。早川さんは、同サービスを導入すれば、法務担当者の重要業務の1つである「情報保存」の手間をなくし、契約書チェックなど、より創造的な業務に集中できる環境を生み出せる、と解説する。

「契約書管理は多くの企業が避けては通れない重要な業務であるにも関わらず、ミスが起きやすい状況にあります。具体的には、ファイルを繰り返し更新していくにつれ最新版がわからなくなってしまったり、1つ前のファイルで締結作業を進めてしまうといったトラブルが起きやすい。加えて、法務の業務は煩雑であるため、現場では「いつ誰がなぜ修正したか」がわからない状況も発生しています。ここに対して、『Hubble』を使えば、ファイルのバージョン管理が自動ででき、かつ1つの契約書が完成するまでに行なわれた一連のやりとりの履歴を残すことができます」

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『Hubble』のブラウザに入り、編集ボタンを押すとWordが起動。いつも通りWordを使って変更するだけで、変更終了した時間、変更した人、どこを変えたのか“差分”を残していくことができる。

とくに中小企業の法務から価値を感じてもらえている点として、その「導入ハードルの低さ」がある。

「僕らがプロダクトづくりにおいてこだわっているのが、ユーザーが既に使いこなしているツールをいつも通り使いながら業務効率が向上する体験を提供すること。実際、Slackと連携していて、たとえば『Hubble』上でAさんにコメントをすると、AさんはSlackのなかでコメント通知を受け取れて、その通知に対して返信すれば『Hubble』上に反映されるようになっています。僕らがコアターゲットとしているスタートアップは、ほぼ100%Slackユーザー。ここは、かなり刺さるポイントになっています」

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Slackのほか、Teams、クラウドサインをはじめとしたサービスと連携している。

目指すは、契約書版GitHub

課題をソフトウェアで鮮やかに解決していくHubble社。彼らが目指すのは、契約書版GitHubになることだ。

「僕はもともとエンジニアとしてプロダクト開発に携わってきましたが、エンジニアがドキュメントやソースコードを管理する際は、必ずGitHubを使います。これによって非常に効率的にバージョン管理ができるのですが、とはいえGitHubはエンジニアでないと使いこなすのは難しい。だから『Hubble』は、契約業務に関わる人が誰でも使える契約書版GitHubになりたい。契約業務に携わる人にとって、なくてはならないサービスになっていきたいと考えています」

そして、次なるビジネス構想についても伺えた。

「現在の『Hubble』は、あくまで社内でのやりとりに使うツールですが、今後社外との交渉も全て『Hubble』内で完結できるようにしていきます。その中では、「ここまでは社外秘、ここからは相手方に見せる」といったドキュメント管理もできるようにしていく。社外との交渉も全て行なえるようになれば、ユーザーではない方にもサービスを知っていただくきっかけになるはず。今は営業が一件一件提案していますが、集客の仕方も変わってくると思っています」

一方、こうした高い山を上っていくまでには、まだまだクリアしていくべき課題もある。

「更に注力したいと考えているのは、もっと世の中に『Hubble』がどういうサービスなのか知ってもらうこと。まだまだ、サービスを正しく知られていない、と感じることは正直多いです。日頃からお世話になっている経営者の方からも「『Hubble』って契約書管理のサービスだったの?」と言われたこともあって。そういった意味で、今後マーケティングにはより力を入れていきたいと考えています」

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サービスを進化させていくなかでも、早川さんがこれだけは守り続けたいと語るのが、ユーザー視点だ。「『Hubble』は、ユーザーとつくってきたサービスと言っても過言ではありません。ユーザーから直接CTOに機能要望ができるユーザー会を設けていて、例えばコメント欄が小さくて見づらいという声を受けて改善しましたし、Googleドキュメントでも使いたいという声を受けて実装しました。それくらい、ユーザーの声を大事にしています。これは、サービスが成長しても、ユーザーが増えても、守りたいカルチャーです。ベンダーの売上を伸ばしたいだけの、使われない機能を追加するといったことは避けたい。「ユーザー視点」のカルチャーをこれからも醸成していきたいですね」

身近な人の「困りごと」を解決したい

もともとリーガル領域のバックグラウンドはなかった早川さん。そもそもなぜリーガルテック領域で起業に至ったのか。

「僕は、もともとプログラミング経験があったので、最初は受託業で起業したんです。サービスアイディアを探している中、当初から外部顧問弁護士として関わってくれていた酒井(現最高法務責任者)のデスクトップがファイルだらけで、ドキュメント管理の大変さに気付いたんです。過去の契約書を探すのもメールを遡らないと見つからない状況。それをみたとき、GitHubの考え方で解決できるかもしれない、と思ったのが始まりです」

身近な仲間の課題を解決するーーこの考え方はそのまま彼らのビジョンとリンクする。

「僕たちは、仲間や友人など身近な人の困りごとをソフトウェアで鮮やかに解決していくプロ集団でありたい。10歩先ではなくて、0.5歩、1歩先を照らすような、手触りのある課題解決にこだわってソフトウェアを開発しています。目下取り組んでいくのは、もちろん『Hubble』の拡大ですが、身近な人の課題を解決できるならそれ以外のサービスもゆくゆくは仕掛けていきたい。『Hubble』のように継続的に使ってもらえるサービスを、もっと生み出していけたら嬉しいですね」

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