経営企画職の求人ニーズが高まっている。特に注目したのが、経験不問・未経験でチャレンジできる求人募集だ。マーケットの変化が激しく、迅速な経営判断が求められる時代。一体どういった人材、どういったスキルが求められているのか? 仕事内容と共に見ていこう。
マーケットの変化が激しく、迅速な経営判断が、ビジネスの成功確率に大きく影響する時代。特に将来の収益源・売上を確保していく上で、海外展開・新規事業を加速させる企業が増えてきた。
こういったなか注目されるのが経営企画、経営戦略を組み立てていく上で欠かせない存在だ。企業によって仕事内容は異なるが、 営業数字・人材資源・競合状況など、さまざまなデータを集計・分析。経営者の意思決定を支援していく。時にはビジネスモデルの再構築や、M&A推進を担っていくケースもある。
もちろん、経験・知見は大いに活かせるが、同時に「前職経験を問わない」という求人も。この背景には、求人企業側の「採用要件に対する考え方の変化」がある。
企業側として、「必ずしも“経験”が重要なわけではなく、本質的な課題解決に向けたデータ分析、戦略立案のスキルがあれば、活躍が見込める」と考えるケースもあるということ。これだけ変化が激しく、先が見通せない時代において「能力」が重視されるのは、必然ともいえるかもしれない。
それでは一体どういった人材が活躍できるのか。具体的に見ていこう。
経営企画に期待される役割・業務はさまざまだが、共通して重視されるポイントもある。活躍できる可能性の高い職種と共に見ていこう。
まず能力としては、
■各事業や組織に関わる「数字」に強いこと
■ステークホルダーとの関係構築・調整ができること
■経営層に対し、自身の見解を伝え、時には提案・意見ができること
(経営視点で考察ができる/知性がある…etc)
といった部分が期待されるケースが多い。
たとえば、コンサルティングファーム出身者、経理(管理会計の知識)、営業マネージャー、新規事業担当…こういった方々は経営企画にキャリアチェンジしたとしても活躍の可能性が高いといえる。また、テクニカルスキルでいえば、マクロ(Excel VBA)、Accessなどが求められるケースも。各求人の募集要項をチェックしていくといいだろう。
もうひとつ多くの企業が求めるスキルとして「英語力」があげられる。たとえば、新規事業を展開していくにしても国内だけではなく、海外を視野に入れて検討することが増えている。あくまでプラスアルファだが、「業務において英語を活用していた」もしくは「英語が話せるため、より活かしていける場所で働きたい」といった方はアピールポイントになるだろう。
最後に、経営企画を志望したものの、不採用となりやすい意外なポイントに言及したい。それが「考え方」や「思い」など、人間性の部分だ。
他の職種に比べ、経営企画は企業の根幹に携わっていく。一つひとつデータ・判断によって、その会社の未来を左右するといっても過言ではない。従業員たちが乗った大きな船の「舵取り役」といってもいいだろう。
当然、経営陣からの信頼は欠かせないし、重圧と向き合っていくことになる。こういったミッションに挑むにあたって、自分本位な考え方は通用しない。常に覚悟と意志が問われていく。
自身が携わることで、会社をどのような方向へと導きたいのか。どのようなインパクトを社会に与えたいか。「思い」や「考え方」が重要になるというわけだ。同時に、裏を返せば、その「思い」や「考え方」によって挑戦の機会が開かれる、その可能性がある。
現在掲載中の求人には、過去の職種は問わず未経験から挑戦できるものも少なくない。ぜひこのチャンスに求人情報をチェックしてみてほしい。