INTERVIEW
日本政策投資銀行

日本政策投資銀行、「総合職」を募集。メンバーが語る、成長できる舞台。

掲載日:2022/11/22更新日:2022/11/22
求人掲載中

政府系金融機関として知られる、日本政策投資銀行(DBJ)。2022年11月現在、総合職の募集を行なっている。同行の独自性、そこで得られるキャリアとは?実際に働く2名の職員の方を取材した。

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激動の時代において「DBJ」が果たすユニークな役割

「金融力で未来をデザインする」をミッションとして掲げる日本政策投資銀行(以下、DBJ)。

1951年、戦後復興に向けた鉄鋼・造船・化学・電力などの産業育成に際し、民間の金融機関を補完する役割を担うため日本開発銀行として設立された。

以来、時代ごとの社会課題に即して重点分野を移し広げながら、先駆的な金融ソリューションの開発・提供や、長期資金の供給を通じ、日本社会の発展に貢献してきた。

そして今、社会は激動の時代を迎えている。コロナ禍による経済・社会の在り方の変容、デジタル化の加速、またカーボンニュートラル社会の実現に向けた産業の変遷、国際社会の変動に伴う経済安全保障に対する意識の高まりなど、かつてないスピードで社会が変化している。

こうした中、DBJに求められる役割は、ますます大きなものになっていくはずだ。

DBJが果たす、4つの役割

他の企業にはないDBJ独自の役割・機能は、大きく分けると4つある。

【1】一歩先を見据えた、金融フロンティアの開拓
DBJの使命の1つは、時代の一歩先を見据え、必要となる新しい金融機能を提供していくことである。事実、DBJが先駆けとなって新たな金融手法を開発・導入してきた例は珍しくない。

・1990年代後半以降、日本で他の金融機関に先駆けて「プロジェクトファイナンス」、「アセットファイナンス」、融資よりもリスクが高いが企業の成長をより促進する「資本性資金」を提供。

・2004年、世界初となる環境格付融資*を開発。*現在は「DBJサステナビリティ評価認証融資」として3種類の格付融資制度を備えており、環境経営だけでなく、防災対策・危機管理経営や、従業員の健康配慮への取組を評価し、評価の高低と融資条件を連動させる融資メニューを提供している。

DBJに続く形で他の金融機関も同様の取り組みを開始し、社会全体の流れが変わっていく。こうした大きなトレンドを創り出すことも少なくない。

【2】関係者同士をつなげる
DBJはどの企業グループにも属さない中立的な性格から、企業と企業の間に入り関係者をつなぐことにも長けている。たとえば、金融機関同士をつなぐ、あるいは地域の企業と東京の企業をつなぐ等である。本来、各企業は自社最適をはかろうとするため、競合企業同士が手を取り合うことは難しいことが多い。こうした中、DBJの存在を契機として、民間企業間だけでは難しい業界全体、あるいは地域全体の最適化につなげていくことができる。

【3】リスクマネーの供給
激動の時代、企業には以前よりもリスクをとった挑戦が求められており、それを支援する長期安定的な資金へのニーズが高まっている。DBJはこうしたリスクマネーの供給を行なっている。投資業務の本格化以降、それほどの時間を経ずして、融資収益に匹敵する水準の投資収益を計上している。

【4】危機対応業務
経済環境の大きな変化や大規模な災害など、民間金融機関による資金供給が十分になされない事態に際して、DBJは企業の資金繰りに対する支援を行なっている。DBJによる資金・資本支援が呼び水となり、民間金融機関等からの資金供与が可能となるケースも存在する。特にコロナ禍においては、深刻な影響を受ける飲食・宿泊等の事業者向けの特別プログラムをつくり、金融支援を実施してきた。

ここからは実際に活躍している2名の職員による声を届けていこう。

活躍人材の声【1】島崎 可奈子さんの場合


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島崎 可奈子
2013年、新卒で都市銀行に入行。法人営業、国際業務、不動産ファイナンスに携わる。2020年DBJ入行、企業金融第5部配属。2022年11月現在、DBJ Europeにてロンドン駐在中。 

DBJには、「幅広い案件・公益性・グローバルな環境」、全てがあった

まずは転職を考えたきっかけを教えてください。

「短期的な収益にとらわれず、長期的な視点で日本経済に貢献できる仕事がしたい」と考えるようになったことがきっかけです。

前職時代は法人営業、国際業務、不動産ファイナンス業務等を経験し、入行前より関心のあったストラクチャードファイナンス案件にも取り組んでおりました。ただ、日々のファイナンスの業務に携わるなかでは、私自身が「ご支援をしたい」「これは将来的に意義があるプロジェクトになりそうだ」と思ったとしても、銀行としてのポリシー、収益性、審査目線などと照らし合わせた結果、ご支援が難しいケースもあって。ファイナンスを通じて、より長期的な視点で支援していく仕事をしたいと思うようになりました。

その中でもDBJを選んだ理由とは?

DBJであれば、「より柔軟に投融資業務に関われる環境」、「公益性を重視し長期的に意義のある案件に取り組める環境」、「海外案件にもチャレンジできる環境」、この全てが揃っていると思ったからです。

実は、前職時代からDBJの名前を目にする機会があって。特にストラクチャードファイナンス分野におけるDBJの立ち位置・プロジェクトへの関わり方などに魅力を感じていました。

「自分として今後本当にやりたい仕事は何か」と考えたとき、DBJであれば叶えられると感じました。最終的に面接を受けたのはDBJのみ。5回にわたる面接で、業務内容や前職との違いなどへの理解も深まり、より「ここで働きたい」という気持ちが強くなったように思います。

ロンドン駐在で学ぶ、最先端の「ESG投資」

入行後はどういった案件を担当されているのでしょう?

入行後は、エネルギーセクターを担当する部署に配属となり、国内外の発電所建設案件への投融資を行いました。そして、2022年4月からは、念願だった海外拠点で働くチャンスをいただき、現在ロンドンに赴任し、欧州のインフラへの投融資業務を担当しています。

私の在籍するDBJ Europe Limitedのミッションの1つが、ヨーロッパの先進的な案件を通じて、最先端の金融ノウハウ、業界ノウハウを学び、日本に持ち帰ること。英国の空港やドイツの道路、スペインの鉄道への融資、水素ファンドへの出資など、様々な案件に関わらせてもらっています。

特に印象深い案件について、伺わせてください。

カーボンニュートラルに繋がる新しい分野の案件として、水素プロジェクトに関わらせていただきました。

水素は産業利用・エネルギー利用に関して、クリーンなエネルギーとして関心が高いものの、技術的に成熟しておらず、ファイナンスを組むのが難しい領域と言われています。

ですが、欧州ではESG投資や国・地域としての政策支援が進んでおり、少しずつ水素製造や水素ステーション導入プロジェクト等に対する投資事例も出てきています。もちろんリスクを伴いますが、水素は日本の未来を考えても注力すべき分野だと考えています。欧州の最先端の業界知見や投融資のノウハウをいち早く学び、日本で活かしていきたいという目的で、DBJも水素ファンドに出資させていただきました。

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「進めるなかではチームメンバーや関連部店とも連携をして対応していくのですが、与えられたものをこなすだけでは案件組成やクローズに繋がりません。案件の取り組み意義が問われるため、日々どのような案件に取り組みたいか、取り組むべきか、そのために何をするのかは、常に考えるようにしています」と島崎さん。

欧州での“学び”を、日本の未来につなげていく

今後の目標について教えてください。

欧州では、例えば電気バスやEVチャージャーのプロジェクトなど、日本での導入は数年先になるであろうインフラプロジェクトも数多くありますし、ファイナンス面でも日本の案件では見られないような高度なスキームの案件もあります。こうした欧州の先進的な事例から学び、日本の案件に活かせるようにしていきたいです。

また、欧州の金融機関や現地企業とのやり取りのなかで感じるのが、日本にはないスピード感や交渉文化。日本国内のプロジェクトとは勝手が違うため、難しさを感じることもありますが、同時に大きな成長機会にもなっています。今後も海外案件を通して、海外でのビジネス経験を積んでいきたいです。

最後に、島崎さんにとって「仕事」とは?

仕事とは、「自分の人生を豊かにしてくれるもの」だと捉えています。現在の業務を通じて、自分たちの投融資が欧州のインフラを支えるのみならず、そこで得た知見・ノウハウをもって日本にいずれ還元できることも多いと思うと、非常にやりがいを感じています。時にうまくいかず悔しさを感じることもありますが、案件をクローズさせたときの達成感はひとしおです。

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公共性、中立性の高い金融支援を提供するDBJでは評価制度もユニークだという。「民間の企業・金融機関と比べて大きく異なるのが、職員個人のKPIに収益目標が設定されていないという点です。この背景には、目先に利益に捉われるのではなく、クライアントの長期的な発展、あるいは社会の発展に貢献していくことに重きを置くDBJの価値観があるのだと思います」と島崎さん。

活躍人材の声【2】平本 洋文さんの場合


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平本 洋文
2014年、新卒で都市銀行に入行、法人営業に従事。2020年、DBJに入行、企業金融第6部に配属。現在、主に飲食・宿泊業などのホスピタリティ産業に向けた投融資業務に関わる。 

「社会に役立っている実感」が欲しかった

まずは転職を考えたきっかけを教えてください。

「よりお客様や社会から必要とされるような仕事をしてみたい」と考えるようになったことがきっかけです。

前職時代、法人営業に従事するなかでは、金融の面白さを感じていましたし、少しずつ大企業も担当させてもらえるようになり、営業のスキル・経験という面では成長実感もありました。ただ、働くなかで、自分が何に最もモチベーションを感じるかというと、「社会の役に立てている実感・やりがい」だと思うようになりました。次のステージとして、よりお客様や社会から感謝されるような経験を積んでいきたいと考えるようになったわけです。

特に、前職で政府系金融機関と連携して働くプロジェクトを担当した際、政府系金融機関の介入によりうまく進めることができ、クライアントからも非常に感謝された経験がありました。今思えば、この経験も、1つ大きな転機だったのかもしれません。

その中でも日本政策投資銀行を選んだ理由とは?

前職時代から興味を持っていた政府系金融機関であり、かつ、そのなかでもDBJは特定の分野・領域に縛られることなく国内外で幅広いニーズに応えることができると思ったからです。

また、5~6回にわたる面接では、前職やスキル面だけではなく学生時代のことも含めて聞いていただき、自分の人となりを丁寧に見てもらいながら選考が進んでいったという感覚がありました。面接のたびに、志望度が高くなっていったのを覚えています。

コロナ禍、窮地に立たされた企業の“最後の砦”に

入行後はどういった業務を担当されているのでしょうか?

2020年5月の入行以降、ホテルや飲食店などのホスピタリティ事業者様に対する危機対応融資などによる支援を主に担当しております。

特に忘れられないエピソードがあれば教えてください。

コロナ禍以降、投融資のご相談を頂く機会が増えましたが、お客様と対峙するなかでは、なんとかこの危機を乗り越えようとする経営陣の方々の本気が伝わってきました。コロナ禍の影響は想像以上で、投融資の審査にあたってどういった点を踏まえて判断していくべきかについて、場合によっては行内に過去事例がないこともあり、ゼロから考えなければならないこともありましたが、行内での喧々諤々の議論を通して、なんとかいくつかの案件で投融資を実行し、結果的に事業者さまをご支援することができました。

「コロナ禍の影響が想像以上で、一時期は先行きが見通せない状況だった。DBJからの融資がなければ立ち行かなくなっていた。本当にありがとうございました」

といった言葉をもらったときは、本当に胸が熱くなりました。

DBJの特長でもある、「セーフティーネット」としての役割を果たすことができたのだな、と。これは、前職では経験できなかった仕事です。大変ではあったのですが、このコロナ禍に入行し、結果としてこうした経験ができたことは、私の仕事人生においてかけがえのない財産になっています。

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DBJのカルチャーについて、平本さんはこう語る。「まず、想像以上にフラットな組織でした。正直、上位下達の文化が強いのではという先入観を持っていたのですが、入行したばかりの私に対しても「どう思う?」と意見を聞いていただけることも多く、驚きました。また、DBJでは担当毎の収益目標はないのですが、そうした中で誰も手を抜くことなく、非常に高いモチベーションで業務に取り組む姿には刺激を受けました」

優秀な仲間に囲まれる環境で、さらなる高みへ。

今後の目標について教えてください。

お客様や社会の成長へ貢献すると同時に、自身も成長していくことです。

DBJは非常に優秀な方が多く、先輩はもちろん、新卒2~3年目の後輩と話していても「自分よりもずっと高い視座で物事を考えている」と感じることが多くあります。少しでも彼ら・彼女らに追いつかなくてはという想いで、最近は資格取得支援制度を活用し、 USCPA(米国公認会計士)の資格試験の全科目に合格するなど業務時間外でも意識的に自己研鑽にも取り組んでいます。

優秀な人材に囲まれている刺激的な環境に感謝し、これからもスキルを磨いていきたいです。

最後に、平本さんにとって「仕事」とは?

仕事とは、お客様や社会の成長に貢献しながら、自身も成長していくことだと考えています。自身が成長することで、お客様や社会に対して、より高い価値を提供し貢献することができるはず。そういった好循環をつくれるように、日々挑戦しながら仕事に取り組んでいきたいです。

DBJ平本さん03
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