INTERVIEW
三菱地所、「総合職」募集スタート

メガバンクNY駐在を経て、三菱地所へ。「日本そして世界に息づくまちをつくりたい」彼女の挑戦

日本最大級の総合デベロッパー「三菱地所」が2023年総合職募集を開始した。不動産業界のみならず、多岐にわたる経験を持つ人材が活躍する同社。お話を伺ったのは、メガバンクのニューヨーク拠点駐在を経て転職した古野 恵梨さん(32)。現在、横浜の大規模再開発プロジェクトにおいて、事業収支計画の策定や資金調達などを担当する。「不動産の知見はほぼなかったので、汎用的なソフトスキルや金融に関する専門性を評価いただけたのかと思います。前職で培った金融知識を活かし思い切り挑戦ができています」と語る。彼女のストーリーから同社でこそ得られる経験・キャリアに迫る。

▼取材の様子を一部抜粋・編集したハイライト動画はこちら

ニューヨークで暮らすなかで芽生えた、まちづくりへの興味

まずは三菱地所への入社理由から伺ってもよろしいでしょうか?

端的に言えば、日本を代表する総合デベロッパーで、まちづくりに携わりたいと思ったからです。

前職時代にニューヨークで暮らしていたとき、東京とは違ったスピード感でまちが変わっていくのを目の当たりにしました。私が駐在する4年ほどの間に、ハドソン・ヤード、ブルックリンなど、かつてはあまり多くの人が集まるような場所ではなかったエリアがどんどん再開発され、新しいアパートメントやランドマークになるような商業施設などが次々と建設されていきました。店舗の入れ替わりも早く、流行りのレストランやカフェなどができればたちまちSNSで話題となり、そこを目当てに多くの人々が訪れ賑わいを生み出していく。「まちが生きている」そう感じました。

まちづくりが人々の生活や経済に与えるインパクトの大きさを肌で感じた経験から、私自身もまちづくりに携わりたいと興味がわき、転職先としてデベロッパーを視野に入れるようになりました。

なかでも三菱地所に関しては、その「多様性を認めるフランクかつオープンな社風」についてよく聞いていました。転職者であっても分け隔てなくイキイキと働く方が多く在籍していること。転職者の新しい視点を取り入れていこうという風潮があり、意見を取り入れながらチーム一丸で進めていく雰囲気があること。初めての転職で不安も大きかったのですが、具体的な活躍の仕方をイメージできたため、ぜひ三菱地所で働きたいと思い、応募し入社しました。

三菱地所03

古野 恵梨
2014年、新卒でメガバンクに入行。国内での新規開拓営業に従事した後、3年目には国際審査部の国際環境室にて北米エリアの大規模開発案件に係る環境社会リスク分析・評価業務を担当。その後、2018年よりニューヨーク拠点の米州審査部での審査・企画業務に従事。2022年7月に三菱地所へ中途入社。横浜支店に配属となり、副主事として大規模再開発案件の事業収支計画の策定や資金調達をメインに担当する。

日本経済の柱となりうるプロジェクトを、0→1でつくる

次に、現在の仕事内容について伺わせてください。

2022年7月に横浜支店に配属され、現在は三菱地所としても過去に類をみない新たなチャレンジとなる大規模再開発案件を担当しています。ようやく水面下で動き始めたフェーズなのですが、既に十数名が関わる社内有数のプロジェクト。チーム一丸となり、0から案件を構築しているところです。

特に私は金融機関での経験を活かし、事業収支計画の策定や資金調達など、資金回りの業務をメインで担当しています。金融機関との融資に関する協議はもちろん、大手企業様とお話しさせていただき、出資を募っています。

業務を行なうなかで特に重要だと感じているのが、利回りや投資物件としてみてもらうというよりは、「なぜ三菱地所がこの事業に取り組むのか」、「この事業がなぜ社会に必要なのか」という意義を丁寧にお伝えすることです。まちづくりほどの大規模投資となると、根本の意義に賛同いただけなければ、先方の経営層にて事業参画の判断をしていただくこと、更には、今後共同事業者として一丸となって推進していくことは難しいと考えているからです。

現在担当しているプロジェクトで言えば、横浜市全体に寄与することはもちろん、 その先に将来の日本全体の経済の柱にもなりうるとされる分野に貢献できる可能性の高い事業であること。そこに参画していただくことが企業にどういった影響をもたらすか。日本全体を盛り上げていくような事業を一緒につくっていきましょう、といったお話をしています。

このように、主導する立場でリスクをとって新しい事業に思い切り挑戦できることは、三菱地所で働く大きな魅力だと思います。

前職の銀行業界は、個人や法人のお客様からお預かりしたお金を融資に回している手前、基本的に大きなリスクはとりづらい業界です。失敗が許されないゆえ、一行だけ思い切って新しい事業に飛び込むということもなかなか一般的ではありませんでした。

一方で、まちづくりの仕事は、ある意味、その真逆なのかもしれません。特定の土地に新たな人の流れを生み出し、経済が回り始める。そんな未来をつくるには、常に新しい技術やコンテンツ、マーケティングなどあらゆるものを取り入れていくことが不可欠です。そして、莫大な予算を集め、しっかりとリスクを分析したうえで投じていく。入社してまだ1年ですが、そこは前職時代と大きく違うなと感じています。

また、人々の生活にかなり広い範囲で大きなインパクトを与える事業に主体者として関わり、その成果が目に見えてわかるという点も、非常に魅力に感じるポイントです。前職時代も融資という形で間接的に大規模案件に関わることはありましたが、現在は自分の仕事の成果が実際に“まち”という形に残せる。その感動は思った以上に大きく、モチベーションにつながっています。

三菱地所02

入社後、組織にとって何が最適かを考える目線が養われていると古野さんは語る。「入社してから、自分の担当業務にこだわらず、チームとして今何が必要か・求められているかをより考えるようになりました。会社でもまだ誰もやったことのない新しいプロジェクトを進めていくことは、1人ではできません。チームメンバーはもちろん、出資候補企業、コンサルの方々など、あらゆるステークホルダーとコミュニケーションをとりながら進めていく必要があります。社内外の方と連携し、周囲を巻き込みながら進めていける人に向いている環境だと思います。私としても、 1人よがりではなく、周囲から厚い信頼を得ながらチームを引っ張っていける存在になりたいです」

目指すは、海外のまちづくり。チャンスは自分で掴む。

今後、三菱地所でチャレンジしてみたいことがあれば教えてください。

いくつか国内プロジェクトを経験したら、海外のまちづくりにも挑戦してみたいです。

新卒の頃から、日本の持つ優れたノウハウを海外に輸出していくことは日本企業の成長のみならず、世界全体に良い効果をもたらすと考えています。日本のまちはその地の文化や背景を活かしつつ機能的で生活する人や働く人が快適に過ごせてまちを好きになってもらえるようにつくられているので、このまちづくりの技術・ノウハウを海外に展開することで、きっと暮らしやすさの実現、観光地資源化に寄与していくことができるはず。たとえば、まだ開発があまり進んでいないアジア各国で展開していくようなプロジェクトに携われたら素敵だなと思っています。

三菱地所としても中期経営計画や長期経営計画において海外事業への注力を掲げており、既に社内でも海外案件や海外とやり取りをしている部署が増えてきています。今後、海外案件に挑戦するチャンスはますます増えていくはず。定期的な人事部との面談では、自分の希望について具体的に話すようにしています。

前職時代も現在も、ご自身でどんどんキャリアを切り開かれている方だなと感じました。何がそこまで古野さんを突き動かしているのでしょう?

幼少期から競泳をやっていた影響なのか、「自分を高めたい」「成長したい」という思いが人一倍強いタイプなんです。そのうえで、前職はメガバンク、現在は総合デベロッパーのリーディングカンパニーと、非常に恵まれた環境に身を置いているなかで、このチャンスをフルに活かさない手はない。自分が成長できるチャンスがあるなら、それらは全て掴んでものにしたい、と思っています。

また、私のこれまでの経験上、新しい挑戦の先には得るものが数多くありました。もちろん、新しいことに飛び込むのは勇気もエネルギーも必要です。ただ、少しふんばって自分を磨くうちに、携われる案件の幅が広がったり、新たなものの見方ができるようになった自分に出会えたりする瞬間がある。だから、自分が何かしらそこで活かせるものがあるならば、私はこれからもどんどん新たな領域に飛び込んでチャレンジしていきたいと思っています。

この記事を読んだ人におすすめの記事
最近ご覧になった求人に基づいたおすすめの求人
若手ハイキャリアのスカウト転職