世界市場で「22兆円」と言われる航空機産業。超巨大産業であり、近年では日本発の航空機技術・素材も注目されている。航空機ビジネスの可能性について、各社の求人動向とあわせて見ていこう。
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世界で22兆円を超える超巨大市場(受注ベース。旅客機、貨物機の合算)である航空機産業。世界規模で見ていくと、新興国における経済発展などによって旅客数・LCCの増加など、航空機需要は拡大していくと見られている。
さらに富士経済発表資料によると、2030年の航空機市場は、55兆1480億円と、さらに2倍に拡大すると予想されている(*1)。
(*1)『民間航空機市場はLCCが牽引で2030年に4920機、ドローンは280万機を予想(Response)』より
https://response.jp/article/2016/11/14/285348.html
特に近年、日本の技術力は注目されており、航空機部品の領域で存在感を高めている。文部科学省も「戦略的次世代航空機研究開発ビジョン」を2014年に発表している。
[引用]
世界シェア約4%の日本の航空機産業を、自動車産業と比肩し得る世界シェア20%に成長させるため、我が国として積極的に取り組むべき研究開発プログラムと横断的施策を「戦略的次世代航空機研究開発ビジョン」として取りまとめ、公表しました。(*2)
とくに日本発の技術として注目されているのが、炭素繊維複合材料(CRFP)だ。同分野で東レは、通常より4割軽い素材の開発を実現している(*3)。航空機製造大手のボーイングと1兆円を超える長期契約を結んでおり、さらなる受注拡大が期待されている。
また、宇部興産・日本カーボンの国内2社が開発する日本発の新素材「炭化ケイ素(SiC)」(*4)は、ゼネラル・エレクトリック(GE)社製の航空機エンジンに採用。現在この新素材の製造において、同2社が先駆者といっていい。
さらに国内メーカーによる小型機機体の開発・製造も進む。三菱航空機は国内初(*5)のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発を推進。またホンダは小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を2015年に納入開始している。
(*2)『文部科学広報 2014年10月号』より
http://www.koho2.mext.go.jp/179/voice/179_F02.html
(*3) 炭素繊維複合材料(CRFP):鉄とくらべて重さが4分の1で強度が10倍とされている。
『脱炭素で好機拡大 日本の航空素材と新型電池(日本経済新聞)』より
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO06447230U6A820C1X93000/
(*4)炭化ケイ素(SiC):耐熱性に優れ、軽量化が可能なため、現在の主力材料であるニッケル合金からの置き換えが期待されている。
『航空機に日本の新素材(日本経済新聞)』より
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO11528420R10C17A1MM8000/
(*5)『MRJってどんな飛行機? 国産初のジェット旅客機が完成、2015年に初飛行へ(ハフィントンポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/12/what-is-mrj_n_5971996.html
こういった航空機ビジネスにおいて、国内での求人を見ていこう。たとえば、航空機の軽量化素材である「CRFP」において、世界トップクラスのメーカーでの募集も見て取れた(設計・開発エンジニア)
また、航空機から鉄道車両、人工衛星まであらゆる乗り物の製造・開発を行なう企業では「法務」の募集も。国内のみならず、海外でも契約書の検討、ドラフティング、訴訟案件などへの対応を行なっていく。グローバルな環境で働きたい、そういった方も注目の領域といえそうだ。
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