INTERVIEW
ダイニー

新サービス創出に挑戦を。コンサルから飲食店DXベンチャーへ。彼が求めた挑戦の舞台

掲載日:2024/10/11更新日:2024/10/11
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「ビジネスの感度を磨き、自分自身の市場価値を高めたかった」こう話してくれたのは長谷川 裕樹さん(33)。2024年9月にシリーズBラウンドで74.6億円を調達し、飲食店DXの領域でいま注目のスタートアップ「ダイニー」で働く人物だ。コンサルティングファームを経て2023年11月に同社に転職した。彼のストーリーから、同社で働く魅力に迫る。

新サービス立ち上げに関わり、市場価値を高めたかった

コンサルを経てダイニーへ入社した長谷川さん。その転職動機とは?

前職のコンサルでは多様な業界のプロジェクトにふれることができ刺激的な環境で、それほど不満はなかったんです。ただ、アンビ(AMBI)からのスカウトメールがきっかけでダイニーの存在を知り、話を聞いてみたのが転機でした。ダイニーは新たなサービスを立ち上げようとしているタイミング。「ここなら今よりももっと新しいチャレンジができそう。自分自身、もっと成長し市場価値を高めていけるかも知れない」と思い、興味を持ちました。

最終的にダイニーに決めた理由とは。

実はもともとコンサルで働く前は飲食業界を2社経験していたこともあって、ダイニーの飲食業界全体を盛り上げていくというビジョンに共感できた。特に、面接では代表から直接、ビジネスとしての勝ち筋、今後50年を見据えた構想についての話を聞き胸を打たれてしまって。「ここなら本当に飲食業界を変えていけるかも知れない」と思ったことが決め手だったように思います。

飲食業界以外の方からするとあまりイメージがつきづらいかもしれませんが、飲食業界はレガシーな業界の1つ。多くの店ではインターネット普及前につくられたPOSレジが使われておりDXがなかなか進んでこなかった背景があります。そこに対して、ダイニーは顧客のID獲得をできる基盤として「モバイルオーダーPOS」を自社開発。顧客データを蓄積できるようになったことで、多くの飲食店でリピーター創出の実績が生まれています。さらに、それだけでは止まりません。私が特にワクワクしたのが、フィンテックの構想です。端的に言えば、利用いただいている飲食事業者の信用を醸成し、借り入れをしやすい状態をつくっていく。これにより、大手チェーンではなくとも、まちの小さな飲食店でも海外展開をしていける。そんな、数十年先を見据えた壮大なストーリーでした。

この一連を聞いた時、モバイルオーダー関連企業は数あれど、「飲食業界の未来をそこまで見据えてコミットしている会社はほかにないのでは」と思ったんです。話をきくほど自分も挑戦してみたいという思いが募り、入社を決めました。

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JR東日本フードビジネス、スターバックスコーヒージャパン、アイドマ・ホールディングスを経て、2023年11月にダイニーへ入社した長谷川さん。最終面接について「プレゼンをする機会があったのですが、出された問題がすごくおもしろくて。自分の経験を活かせると思えた時間でもあった」と振り返る。「お題は、現状の組織では30件しかオンボーディングができない状況を、どうしたら1ヵ月で100件完了させられるか、という内容でした。自分はSaaSのオンボーディングの経験はありませんでしたが、抽象化したら、コーヒーを購入してもらってからデリバリーするまでのフローと大きくは変わらないのかなと思っていて。マストでかかる項目、変数をヒアリングさせてもらい、簡略化できるポイント、ボトルネックを5つほど出してプレゼンしました。スターバックス時代に新しいサービスを導入する際の試験店舗におけるオペレーション構築を担当していた経験が、意外なところで活きるかもしれないと思えた瞬間でした」

100%の自信をもって薦められるプロダクトをつくる喜び

主力サービスのカスタマーサクセスを経て、2024年4月からはフィンテック関連の新規サービスに携わる長谷川さん。改めてダイニーの現在地から伺えた。

まず、ダイニーとしてはまさに第二創業期とも言えるタイミング。これまで、飲食業界に特化した“バーティカルSaaS”のイメージが強かったのですが、そこを足がかりとして今後はフィンテック領域にチャレンジしていこうとしています。

具体的にロードマップとして描いていることとしては、POSから売上管理まで、飲食店の情報を把 握できる優位性を活かし他の金融機関ではできないスピードで短期融資を可能にしていくこと。そして融資だけではなく、保険などの様々な金融パッケージでも飲食業界のインフラを目指していくことです。

そのための第一歩として、まずは基盤を整備していこうと、2024年3月に決済サービスの専門チームが発足。現在、飲食店に専用の決済端末の導入を促進しているところです。

みなさんも飲食店等で決済端末を見たことがあると思いますが、あれはお店側が高い利用料を支払って導入しているものなんです。多くの場合、利用料は売上の約3~4%が相場。飲食店からすると決して少ない額ではないこともあり、導入の障壁となっています。そこに対し、ダイニーを介して決済端末を利用できるようにすることで、飲食店に負担の少ない形で決済を効率化できる状態を作っていきたいと考えています。

その中で、長谷川さんのミッションとは?

自分が担当しているのは、決済サービス導入に向けたオペレーション構築の部分。2024年3月にできたばかりの組織で、効率的なフローを確立し、安定運用していける状態をつくりあげていくことがミッションになります。現在、決済端末を取り扱うパートナー事業者との座組の構築、社内では分業で効率化できるよう整備を進めているところです。

自分の社会人人生の中でも初となる、“0→1”で創っていく経験ができており、非常に刺激的です。オペレーション構築自体は、飲食業界で働いていた頃から得意としていましたが、当時はあくまで誰かが描いたゴールをもとに逆算をしていたに過ぎなかった。いまは自分がゴールを設定するところから関わることができ、必然的に視座が上がってきたように思います。やりがいがありますし、ビジネスパーソンとしての自信にもつながっていますね。

そして、ダイニーに入社してから何よりも良かったと思えているのが、どんな業務においても「飲食店にとって本当に良いサービスを提供できている」と自信を持てていることです。サービスを広めることで自社はもちろん、飲食店も幸せにできる。そういう確信がある。Win‐Winなプロダクトを扱えているから、自分に嘘をつくことなく、仕事に全力で向き合える。これほど幸せなことはないのではないかと思います。

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長谷川さんの、前職と現職での働きがいの変化を示したグラフ。

変化の激しい時代、サバイブできる術を身につけたい

最後に、今後の目標について。

より大きなインパクトを業界に与えていく。そのために、まず目先では、決済サービスのフローを確立させ、安定的に売上がたつ状態にまでもっていく。ここに注力していきたいです。

今は立ち上げフェーズなので、オペレーション部門として仕組みをつくっているところですが、究極的に言えば、サービスが軌道にのった先にはこの仕事は不要になっていることが理想だと思います。その時初めて、フローが安定稼働し、サービスが安定的に運用されている状態になる。ひいては、飲食店にとってのインフラの1つとして定着している証なのではないかなと考えています。

また、個人のキャリアで言えば、ビジネスパーソンとして新たなスキルを磨き、成長していきたい。わかりやすい目標で言えば、マネージャーを経験してみたいと思っています。

これは飲食業界からコンサルにキャリアチェンジした当時からの思いなのですが、変化が激しい時代の中で、会社に依存することなく、自分自身がどうありたいかをジャッジできるだけの武器を身につけていきたいと思っています。そういった意味でも、ダイニーは理想的な環境。難易度の高いミッションに対して向き合っていくなかでは「継続的な学び」を得ることができますし、スタートアップならではの物凄いスピード感のなかでチャレンジをさせてもらうことができる。実は自分は飽きっぽい性格なのですが、そんな自分でも飽きる暇がない(笑)この環境であれば、きっともっと高みにいける。この環境をフルに活用して取り組んでいきたいと思います。

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