INTERVIEW
キリンホールディングス営業職|キャリア採用

ビールだけじゃない、ヘルスサイエンスまで広がる舞台。「キリンで営業の可能性を広げたい」元銀行員の決断

掲載日:2026/07/22NEW更新日:2026/07/22
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キリンホールディングスが営業職の採用を強化している。今回は、キリンホールディングス入社後にキリンビールでの業務用営業を経て、キリンビールの営業企画として働く嘉悦崇将さん(取材当時34歳)にお話を伺った。前職はメガバンクで営業として働いていた彼は、なぜキリンに転職したのか。そこには「営業として、より多様なフィールドで自らの可能性を試したい」という思いがあった。

※画像内は、転職時の年齢となります。

※入社後の初期配属はキリンビール株式会社、もしくはメルシャン株式会社への出向となります。将来的には、キャリア形成の一環として、キリンビバレッジ株式会社など、グループ各社への出向・異動、またはキリンホールディングス株式会社の部門に配属される可能性もあります。

「一度きりの人生、多様なビジネスに挑戦したい」とキリンへ

前職は、メガバンクで営業として働いていた嘉悦さん。まずは、転職を考えたきっかけから伺った。

前職の銀行で、7年間のリテール営業及び法人営業を経て、不動産会社に出向を経験しました。これまでとは全く異なる客層や業務、未知の環境に身を置いたことは、私にとって非常に刺激的でした。「一度きりの人生、世の中にある多様なビジネスに挑戦してみたい」と考えるようになったのは、これがきっかけです。転職活動では、金融業界以外で営業の経験を活かせる企業を中心に探す中で、キリンの求人に出会いました。

最終的にキリンを選んだ決め手とは。

決め手の1つは、キリンが単なる利益追求にとどまらず、社会課題の解決を通じて経済的価値を創出する“CSV経営”を真に体現している点でした。

たとえば、企業研究をする中で出会った、次世代小型ビールサーバー「TAPPY(タッピー)」※というサービス。これはまさに、飲食店、お客様、そして社会の全てにメリットがある、「三方よし」のビジネスであり、こうしたサービスを追求する姿勢に強く惹かれました。

また、選考を通じて、「営業として、より多様なフィールドで自らの可能性を試せる土台がある」と感じたことも大きかったです。

キリンでは、ビールはもちろん、ワイン(メルシャン)、清涼飲料(キリンビバレッジ)といった幅広い事業領域を持ち、お客様から支持されているたくさんのブランドがあります。さらに近年は、強みである“発酵・バイオ”技術を活かしヘルスサイエンス領域の商品ラインアップも拡充され、お客様の生活に密着した多くの商品やサービスを展開しています。募集はキリンホールディングス原籍としての採用のため、グループ内の様々な事業会社に挑戦することも可能です。

また、営業職として、お客様・お得意先に向き合う最前線の営業から、バックオフィスとして最前線の営業をサポートする営業企画、更には全国の営業担当に向けて戦略・戦術発信をするような本社の営業部門までを担う可能性がある。営業として専門性を深めるだけでなく、幅広いキャリアを築ける点も魅力でした。

唯一、懸念していたのは、私自身がお酒に弱い体質だということ。営業力には自信があったものの、キリングループには酒類を扱う会社もある。その中で本当にやっていけるのかという不安を最終面接で正直に打ち明けると、面接官は「全く問題ありません。キリンにはさまざまな価値観やバックグラウンドを持つ人が活躍しています。お酒を飲めないからこそ気づけるお客様視点もあるはずなので、その強みをぜひ発揮してほしい」と温かく受け入れてくれました。この言葉も後押しとなり、入社を決意しました。

※ TAPPY(タッピー):
飲食店向けの次世代小型ビールサーバー。従来の樽生ビール(開栓後3日以内の消費を推奨)とは異なり、3リットルの専用ペットボトルを採用することで賞味期限を1週間に延ばし、ビールの廃棄ロスを削減。飲食店にもお客様にも喜ばれる、新鮮でおいしい生ビールを提供するサービス。

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「ビール会社といえば、お酒が強くて陽気な人が多いイメージを勝手に抱いていましたが、実際はそんなことはなく、多様な個性を持った社員が活躍しています。これは良い意味でギャップでした」と嘉悦さんは語る。お酒が飲める飲めないは、キリンでの活躍に一切関係ない。

「困ったらキリンの嘉悦に聞け」--ゼロから勝ち取った信頼

こうして、キリンに入社し、キリンビールの「業務用営業」に配属された嘉悦さん。「営業経験があるとはいえ、業界知識はゼロ。酒類メーカーの商流を理解したうえで営業活動をすること自体、慣れるまでに時間がかかった」と語る。そんな彼はいかにして、キリンの営業として立ち上がっていったのか。

私のミッションは、川崎エリアの酒販店や飲食企業と向き合い、キリンビール商材(ビール、サワー、ウイスキーなど)の売上を伸ばすことでした。

ただ、入社して2~3ヶ月ほどは業界の勝手もわからず、手探りでお客様のもとへ通い、自分なりに仮説を立てて提案を繰り返すものの、一向に手応えが得られませんでした。この仕事の鍵となるのは、いかに酒販店から信頼されるか。「こいつは頼れるやつだから、キリンを売ってやろう」と思っていただけないことには、どうにも物事が前に進まないんです。

業界知識や経験の浅い自分が、その存在価値を認めてもらうにはどうすべきか。考え抜いた末に行き着いたのが、前職の銀行時代に培った財務・金融の知識を活かすことでした。これらを酒販店にとってメリットとなる形で落とし込めないかと考え、酒販店の営業担当向けに「飲食店の利益構造を学ぶ勉強会」を開催することを思いついたんです。

要は、P/L(損益計算書)やB/S(貸借対照表)の基本的な考え方をもとに、「売上を100とした場合、家賃や食材原価は何%に抑えるべきか」「食品の原価はどれくらいで収めないと利益が出ないのか」といった店舗経営の考え方を、酒販店の担当者にインプットすることによって、酒販店の担当者が飲食店のオーナーさんと話す時に有効なアドバイスができるようになれば、酒販店も飲食店も潤い、結果としてキリンの売上にもつながるはず。まさに「三方よし」の関係が築けると考えました。

とはいえ、業界未経験の新人がいきなり勉強会の開催を提案したところで、酒販店の立場からすれば「本当にメリットがあるのか、ただ時間を取られるだけではないか」と疑念を抱くのは当然です。そこから4ヶ月間、とにかく酒販店に通い詰め、日々抱える課題をヒアリングしながら、自分という人間を理解してもらい、勉強会の必要性をお伝えし続けました。そして入社から半年後、ようやく初の勉強会開催に漕ぎ着けることができたんです。

酒販店の社長から「これまで酒類メーカーからこのような提案を受けたことはなかった。飲食店と向き合う上で必須の知識であり、元銀行員の視点から教えてもらえるのは非常に有難い。ぜひ継続してほしい」とお言葉をいただいたことは、今でも忘れません。これを機に、「経営に関わる困りごとは、キリンの嘉悦に聞けばなんとかなる」という信頼を獲得でき、担当エリアにおけるキリンのプレゼンスを高めることができました。

自分の強みを活かしたアプローチで価値を認めていただけたことは、大きなやりがいとなり、何より私自身の自信につながりました。

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得意先との関係構築の方法は様々だ。わかりやすい事例として、入社当初に担当した、とある焼肉店の事例を挙げてくれた。「何回も通ううち、オーナー様の一番の悩みは店舗経営ではなく『野球をする息子の進学先』だと知りました。私自身も野球部でしたし、社内にも野球強豪校OBがいるので、協力してもらいつつ強豪校分析レポートを自主制作して手渡しました。結果、オーナー様から『親身になってくれて本当にありがとう、嘉悦さんだから(他社から)切り替えた。一番搾りを一生懸命売るからね』と言っていただけたことは、今も忘れられません。ビール会社の営業担当という枠を超え、嘉悦という個人をいかに信用してもらえるかが重要だと気づきました」と嘉悦さん。

「個の達成」から「組織の成果」へ

そして、2025年10月からは営業企画に挑戦している嘉悦さん。「以前よりも高い視座から、ビジネスを捉えられるようになってきた」と語る。

現在は首都圏エリア及び全国チェーンの営業企画として8支店・約60名の営業担当をサポートしています。これまでは「自分がいかに達成するか」という個人視点でしたが、現在は「現場のメンバーがいかに成果を上げられるか」「組織としてどう目標を達成するか」という視点へと変化しました。これは自分にとって大きな変化でした。

また、営業企画になってから、自社製品の枠を超えて、他業界のサービスにも広くアンテナを張るようになりました。飲食店が抱える多様な経営課題を解決するためには、キリンの商品だけではカバーしきれないケースも多いためです。

例えば、営業担当から「担当の飲食店が人手不足で困っている」という相談を受けた際、「モバイルオーダーシステムを紹介してみてはどうか」といった解決策を提示することも、営業企画の重要な役割です。

そのため、飲食業界の課題解決につながるサービスを提供する企業とのアライアンスも進めており、有益な新規サービスがあれば、これまで接点のなかった企業とも積極的に協業の輪を広げています。

これにより自身の視野も大きく広がりましたし、営業のプロフェッショナルとして、新たな経験が着実に積み上がっている手応えを感じています。

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嘉悦さんの転職前後での働きがいの変化を示すグラフ。

「心の豊かさ」と「身体の健康」。双方から人々を幸せに

取材の終盤に、嘉悦さんの現在地と、今後の目標について伺った。

入社して4年になりますが、知れば知るほど、キリンが社会に提供しようとしている価値の大きさと、その素晴らしさを実感しています。

気心の知れた人たちとお酒を酌み交わす時間は、心の豊かさや潤いにつながりますよね。その一方で、ヘルスサイエンスを通じて人々の身体の健康にも寄与していける。心と身体の双方から人々の幸せにアプローチできるのは、キリンならではの強みです。そして、私たちが届ける商品はどれも、世の中に必ず喜んでもらえるものであると確信しています。

だからこそ、今後は営業としてさらに幅広い事業に携わってみたいですし、チャンスがあれば、グループとして注力しているヘルスサイエンス領域の営業にもぜひ挑戦してみたいです。更にその先には、営業を強みとしたキリングループをけん引するような経営人財になれればと思います。

最後に、嘉悦さんの「仕事への向き合い方」について。

正直なところ、前職までは「仕事は生活費を稼ぐための手段」と割り切って捉えていました。ただ、キリンに入社してからは、それだけではないなと思うようになりました。

酒販店のみなさまから信頼され、頼りにしていただけるようになったり、飲食店のオーナー様から「嘉悦さんだから、キリンを応援するよ」と言っていただけたり。そうした温かい期待や信頼に応えたいという想いが、私を「もっと頑張ろう」と突き動かす最大の原動力になっています。

目の前にいるお客様やパートナー企業の方々に、心から喜んでもらいたい。そして、感謝される仕事をしたい。これからも、この初心を大切にしながら営業の道を歩み続けていきたいです。

【番外編】嘉悦さんに聞く、キリンの風土・カルチャー

(1)挑戦に対して「前のめり」な風土
入社前は前例踏襲の硬い組織を想像していましたが、実際は新しい挑戦に非常に寛容な風土でした。例えば、私が担当エリアの商店街のお祭りとコラボしたイベントを企画したときのことです。実施にあたっては上司に企画趣旨をプレゼンして承認を得る必要がありますが、その判断基準は「短期的な販売数量」だけではありませんでした。「新商品の認知向上の機会になる」や「将来の交渉に向けた足がかりになる」といった、定性的な価値や中長期的なブランドへの貢献度も、数字と同じくらい重視されます。ブランドの未来につながると判断されれば「まずはやってみよう」と背中を押してくれる。もちろん、予算管理やこまめな報連相といった基本スキルは前提となりますが、自発的に動ける人にとっては、非常にアイデアを形にしやすい環境だと感じています。

(2)壁を感じない、良好な風通し
プロパーとキャリアの壁がほとんどなく、周囲のメンバーが非常にスムーズに受け入れ、個人の能力を認めてくれました。多様なバックボーンを互いに尊重しあえる会社だと感じています。最近はキャリア入社者も増えており、日頃から「既存のやり方に固執せず、外からの視点でどんどん意見を出して変えていってほしい」と言われています。入社年次や部署の垣根を越えてフラットに意見が言えるため、私はわりとすぐに職場に溶け込むことができました。

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