INTERVIEW
伊藤忠テクノソリューションズ|プロジェクトマネージャー

伊藤忠テクノソリューションズ、6期連続最高益に。DX、クラウド、5G領域拡充に向け、採用を強化。

掲載日:2021/10/21更新日:2021/12/07
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2020年度の売上収益は4798億円――日本屈指のマルチベンダーとして知られる伊藤忠テクノソリューション(略称CTC)が中途採用を強化する。その狙いと、同社で得られる成長環境とは? プロジェクトマネージャーとして活躍する里見英紀さんへのインタビューと併せて見ていこう。

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伊藤忠テクノソリューションズの躍進。DX、クラウド、5G領域拡充へ

2020年、5G関連やインフラなどを追い風に、6期連続での最高益を更新(*)した伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)。

国内グループ会社9社、海外6社から構成され、従業員数は9300名以上。グループ総合力を生かして、コンピュータ、ネットワーク、アプリケーションによるコンサルティングからシステムの開発、運用・保守、管理、アウトソーシングまで「ITライフサイクル」をトータルで手がけるITサービス企業だ。

そんな同社の最大の特徴の1つといえるのが、最先端のトレンド・IT製品をいち早く仕入れることができる点だ。とくにアメリカと太いパイプを持ち、シリコンバレー発の先進的な技術をキャッチアップしていける体制を構築しているのが強みだ。

こうした強みの根幹にあるのが、総合商社が持つネットワークを活かしたビジネスモデルだ。古くから海外の有力製品をはじめとして280社以上のパートナーシップを締結。それぞれのメーカーとフラットな関係を築くことで、顧客に最適な製品を提案できるマルチベンダーとしての地位を確立した。

数あるSIerの中でも、官公庁や自治体などの公共、製造、金融、通信など、大手を中心に幅広い業界の企業と取引実績があり、その取引社数は1万社を超える。

CTC強み

コロナ禍を背景とした働き方の変化に始まり、「予測不能の時代」ともいわれる昨今、CTCに求められる役割も大きなものに。こうしたなか、同社は2021年4月に発表した中期経営計画のなかで、今後

・DX支援や共創ビジネスの拡大
・5Gやクラウドビジネスの拡大
・人材育成と経営基盤の強化

に注力していくとした。

2023年に向けてグループ全体の成長を目指し、様々な施策を講じているCTC。そして2021年、採用にアクセルをふむ。

採用ポジションは、「プロジェクトマネージャー」、「ITコンサルタント」、「開発エンジニア」など。そのなかでも今回は、SIerから2018年に同社へ転職し、プロジェクトマネージャーとして活躍する里見英紀さん(33)に、同社の魅力について伺った。

CTC3

プロフィール:里見英紀
2011年4月、新卒で大手グループのSIerに入社。DWH、BIなど、データ分析関連のプロジェクトの開発業務に従事。主に要件定義や設計に携わる。2018年12月、伊藤忠テクノソリューションズへ。現在、プロジェクトマネージャーとして3つのプロジェクトを担当。

若手に責任あるプロジェクトを任せる風土がある

入社4ヵ月目で、プロジェクトマネージャーとなった里見さん。CTCのカルチャーについてこう語る。

「自分主導で進めていくことができるのは、CTCの良いところです。とはいえ、前職時代は開発側での経験しかなく、プロジェクトマネジメントは初めてでした。予算の調整、プロジェクトメンバー集めのための面談の実施・アサイン、メンバーとのコミュニケーション、スケジュールのコントロール…最初は、何から手を付けていいかわからなくて。最初は苦労しましたが、上司の力を借りながら1つひとつ進めていきました。ちなみに、初めてプロジェクトマネージャーを任された案件は、他社ベンダーから保守・運用を丸ごと移管するプロジェクト。プレッシャーは大きかったですが、無事に移管し運用が始まり、先方の担当者から「CTCならちゃんと任せられる」という言葉をもらえたときは嬉しかったですね」

顧客への提案も行なうプロジェクトマネージャー。働く上では、伊藤忠のグローバルなネットワークにより、最新の製品まで提案できる、ここも魅力のひとつだという。

「顧客からは、新しいツールを使ってみたいと要望をいただくこともしばしばあって。そういった要望にもスムーズに応えていけるのはCTCならではだと思います。既存の代表的な製品から最先端の製品まで、手元にある武器が多いというのは、心強いです」

もう一つ、幅広い製品を提案していくなかで心強い要素として、「部門の垣根を越え連携しやすい風土」についても触れてくれた。

「プロジェクトのなかでは、自分の専門外の製品を提案しなければならない場面もあります。そういったとき、該当製品に詳しい部署の方に声をかけ、提案を手伝ってもらうことはよくありますね。じつは入社当初は、CTCは約半分が中途入社者という比率の会社なので個人主義的な考えを持つ人が多いのかなと想像していましたが、実際そんなことはなくて。良い意味で裏切られましたね」

さらに、新しいビジネス創出に関わることも、仕事の醍醐味だと語ってくれた。

「現在3つのプロジェクトを担当しているのですが、その1つに、大手企業の新しいビジネスに関わるプロジェクトがあります。その企業は、従来の専門領域とは全く異なる領域で、データを活用したビジネスを展開していく予定で、私はシステム構築の部分をお手伝いしています。まだローンチは先になりますが、有名企業の変革期に立ち合い、経営の意思決定に貢献していくことができる。これは大きなやりがいです」

CTC(横顔)

入社して3年、働くなかでは前職時代に開発業務で手を動かしてきた経験も活きていると語る里見さん。「過去の開発経験があったからこそ、今、精緻な見積り、スケジュール管理などがうまくできるようになっている。開発する側からプロジェクトを管理する側になってみて感じます」

30歳目前、一段目線を上げて働きたかった

前職は、大手グループのシステムインテグレーターにて開発に携わっていた里見さん。CTCに転職したきっかけとは――。

「様々な業種、業界のシステム開発を経験できるシステムインテグレーターの仕事にはやりがいがありました。ただ、30歳を前に、一段階目線を上げて、プロジェクト全体を俯瞰してみれる立ち位置で仕事をしてみたい。そして顧客により近い立場で働きたいと思うようになったんです。その中でもCTCに決めたのは、面接時に、中途入社者の割合が高いと聞き、中途入社でもバリバリと活躍できそうだと感じたから。ここなら自分にも合うのではないかと思ったんです」

最後に伺えたのは、里見さんにとっての仕事とは。

「仕事は、人生の大部分を占めるもの。仕事の時間を充実させて自分がより成長していくことが、重要だと思っています。これからも様々なプロジェクトを通して成長していきたい。そして、顧客から信頼を得ていける存在になりたいですね」

CTC01

参考:
(*)CTC、今期税引き前は11%増で6期連続最高益、前期配当を1円増額・今期は6円増配へ|Kabutan
https://kabutan.jp/news/?b=k202104280034

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