世界情勢の不安定化、脱炭素化・電力逼迫等により複雑化するエネルギー問題。エネルギー関連企業でも様々な取り組みが活発になっている。今回はそういったエネルギー業界における営業職求人を特集する。
気候変動対策としての脱炭素化、直近での電力不足の問題など複雑化するエネルギー問題。これまで化石燃料への依存度が高かった日本だが、2020年10月に表明された「2050年カーボンニュートラル」を含め、そのシフト等が進む。2022年6月現在、世界情勢の不安定化などから国内における電力不足も大きな課題に。国民生活はもとより、企業活動・経済全般にも幅広く影響を与えていくと見られる。
こういった社会情勢を背景に、エネルギー関連企業では様々な事業を展開。その中でも今回は対企業向けの提案、コンサルティングを中心に行う「営業・セールス職」の求人に注目した。いかに企業各社が抱えるエネルギー関連の課題に最前線で向き合っていくか。各社の事業内容と共に求人を見ていこう。
2020年に上場した、英国ケンブリッジ発の脱炭素テック企業であるENECHANGE。「エネルギーの4D*」におけるDX推進を基本戦略に掲げ、EMAP(Energy Marketing Acceleration Platform)というマーケティングプラットフォームを中心に大手電力会社など、エネルギー関連企業にSaaSモデルで提供。脱炭素社会の実現にむけてイノベーションを加速させる「エネルギーテック」企業としてカテゴリーリーダーとなることを目指し、「エネルギーの4D」すべての分野におけるDXサービスの提供実績を有している。
*「エネルギーの4D」…DEEREGULATION - 自由化/DIGITALIZATION - デジタル化/DECARBONIZATION - 脱炭素化/DECENTRALIZATION - 分散化
2019年の創業以来「次世代により良い世界を」というミッションを掲げて世界の気候変動問題に取り組むアスエネ。企業の脱炭素経営を支援するクリーン電力小売り事業、CO2の排出量見える化・削減のためにCO2排出量を算定するクラウドサービスの二つの事業を手掛ける。2022年6月、クリーン燃料や再生可能エネルギー事業、バイオ素材などを含めた多様な削減ソリューションを取り扱う総合商社である兼松株式会社との業務提携を発表。製造業をはじめとする、様々な業界・業種の企業の脱炭素経営を推進する。
太陽光発電の売買仲介ポータルサイト「SOLSEL(ソルセル)」を運営するエレビスタ。知識の差によって生まれる非適正な価格での流通を是正し、知識が乏しいユーザーにも安心して購入してもらえるサービスを展開。エレビスタ株式会社では物件の仕入れから販売まで一貫して行っており、顧客に税務サポートや電力アップのためのコンサルティングも手掛ける。
エネルギー市場を変革すべく、2018年1月に設立。「シェアでんき事業」では、初期費用無料、日中電気料金無料で太陽光を設置利用できるサービスを全国で展開。また、蓄電池や電気自動車等のエネルギーリソースも展開。再生可能エネルギー100%の世界を目指し、地産地消の観点で、地方に分散された再エネ電源(シェアでんき)をブロックチェーンでつなぐ電力売買プラットフォームの構築を目指していく。