INTERVIEW
ソラジマ|Webtoon編集者

未経験から「マンガ編集者」の道へ。世界で流行「Webtoon」業界に飛び込んだ彼女の選択

「誰もがバカにする、大きな夢を叶えてみせる―。」を信条とするエンタメスタートアップ、ソラジマ社。彼らが掲げるのは、今世紀を代表するコンテンツを創ること。2021年8月、フルカラーの縦スクロールマンガ「Webtoon」事業を開始し、まだ新しい「Webtoon」という領域において日本の頂点、そして世界を目指す。今回は、マーケティング会社の営業を経て、未経験からWebtoon編集者となった近藤 縁さん(29)を取材。彼女の転職ストーリーを追った。

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【Webtoonとは】
韓国発祥のフルカラーのWebマンガ。「縦スクロール」であることが特長で、日本であれば右上から左下、アメリカであれば左上から右下、のような国による「マンガの読み方の差異」の影響を受けない。「新しいマンガの形」として、アジア・欧米に広まり、世界的に人気が上昇。世界のWebtoon市場は、2028年までに262億1,359万米ドル、日本円にして約3兆円を超えると予測されている。

最近では、Webtoon原作が映像化され世界的にヒットする事例も増えてきている。たとえば、Netflixがドラマ化して話題となった『梨泰院クラス』をはじめ、『Sweet Home ー俺と世界の絶望ー』『わかっていても』『キム秘書はいったい、なぜ?』など。

(*)ウェブトゥーンの世界市場:規模・現状・予測 (2022年~2028年)
https://www.gii.co.jp/report/qyr1060036-global-webtoons-market-size-status-forecast.html



「世界を獲りにいく」に共鳴する仲間が集まる、ソラジマ

「出版社は経験者採用が中心、未経験の自分でもマンガの編集者になれる、そんな選択肢があると知り、ワクワクが止まりませんでした」

こう語るのが、近藤縁さん。マーケティング会社の営業から転身、エンタメスタートアップ「ソラジマ社」でWebtoon編集者として活躍する人物だ。

ソラジマ社は、2021年8月にWebtoon事業に参入。海外ではWebtoon原作の作品が世界的なヒット作になる事例も出てきている中、またそういったヒット作が生まれていない日本において、彼らが見据えるのは、日本の頂点、そして世界だ。

とはいえ、Webtoon自体、まだ成熟しきっていない新しい市場。そもそも経験者がほとんど不在の領域であるため、同社では経験業界・職種は問わず、彼らの志に共鳴する全ての人材に門戸を開く。

事実、同社のWebtoon編集者はほぼ全員が未経験からのスタートだ。

「私はマーケティング会社で営業をしていましたし、他にも元アパレル、元SEなど、メンバーのバックグラウンドは様々。ただ、メンバー全員が「今世紀を代表するコンテンツを創る」という目標に本気で立ち向かっていて、さらにいえば、一人一人が「自分が成長しなければ、その目標に近づけない」という想いで働いている。本当に刺激的な環境です」

ソラジマで働く魅力、そしてWebtoon編集者の仕事の裏側とは?彼女のストーリーを追った。

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近藤 縁
新卒ではメディアの営業、2社目ではマーケティング会社の営業として働く。2021年、ソラジマに中途入社。現在、Webtoon編集者として、ロマンスファンタジー作品に携わる。

28歳、「好き」に向き合う最後のチャンスだと思った

新卒で入社した会社ではマーケティング会社で営業をされていたと伺いました。ソラジマとの出会いは、どういった経緯があったのでしょう?

小さい頃からマンガがたくさんある家に育ちました。一番好きな時間が、マンガを読む時間。小学校の時から、いつか仕事にしてみたい、という漠然とした夢はありました。

ただ、大学生で就活するとなったとき、「出版社はハードル高い」と感じてしまい、受けることもしなかったんです。なかば周りに流されるように営業の仕事につきました。

前職のマーケティング会社で担当していたのは、クライアントにアンケート調査の提案をし、データを取ってお渡しする業務。営業としての経験、マーケティングスキルは磨けましたし、最初は面白さも感じていました。

ただ、年齢を重ねるにつれて、「このまま好きなことに向き合わないでいいのか」という思いがじわじわ大きくなっていって。

30歳手前、好きなことに向き合うなら最後のチャンスだと思い、転職を決意。AMBIを見るようになりました。

当時は、最初からマンガの編集者を目指していたわけではなかったんですが、自分の興味のある分野に未経験から飛び込んでみたい思いがあったので、気付けば出版社の募集、編集・ライターなどの職種を目で追っている自分がいました。実際、ほかにも出版社のライター募集も受けました。そういったなかで出会ったのが、ソラジマでした。

特に、ソラジマのどういった点に惹かれたんですか?

未経験からWebtoonの編集者になれるチャンスがあることに加えて、自分のなかでポイントとなったのは、企業のカルチャーです。

HPやnoteなども読み漁るなかで、会社というチームで「今世紀を代表するコンテンツをつくる」という1つの目標に向かっている感じがかっこいいな、と。

自分も全力でぶつかってみたい、自分でもこの会社の一員になれたら変われるんじゃないか、 成長できるんじゃないか。そう思えたんです。

ソラジマカルチャー

未経験からWebtoonの編集者への転身というとハードルが高そうにも思えますが、ご自身のどういった部分が評価されたと思いますか?

一言でいうと、「熱意」。本当にWebtoonの編集者になりたい、という気合いみたいなものが代表に伝わったのではないかと思っています。

ソラジマの選考は、1次面接、2次はマンガ分析(指定された作品を何話か読みその作品が売れる理由をPC上で回答)、3次は企画プレゼンがあるのですが、実は私、3次で落ちたんです。ただ、落ちた理由が私の解釈が違っていたということもあり、代表の前田からリベンジのチャンスをもらいました。

そこで出されたのが、「ネームを描く」という課題。ネームとは、セリフや絵などを書き込む、マンガの下書き段階です。

人生でマンガを描いたことはなかった私は、正直最初は途方にくれたのですが、逆に「ここまできたら最後までやってやる」とスイッチが入って(笑)ペンタブを購入し、クリップスタジオという今まで触ったこともないアプリを入れ、なんとか描きあげ提出しました。カップラーメンをすすりながら机に向かい、本当にマンガ家さながらでした。

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【Webtoonができるまで】

■制作開始まで
制作開始および入社後最初の関門になるのが、『連載を勝ち取ること』。連載を勝ち取るためには、ソラジマ社内や書店の審査を突破する必要がある。あらすじ・キャラクター設定・序盤(1話~3話)の話の展開・今後の流れ、実際のネームを見て面白いか・面白くないか、連載確約できるか・できないかを判断している。この審査を突破すると、晴れて本格的制作スタートとなる。

■ソラジマ独自の「スタジオ型」制作
制作工程を分業し、複数名によるチームで1つの作品をつくっていく「スタジオ型」を採用している。一般的にマンガ制作といえば、出版社のマンガ編集者とクリエイターが二人三脚で制作していくイメージがあるが、Webtoonにはこのやり方は不向き。Webtoonは、カラー制作が多いため、制作コストやクリエイターの負担が大きくなってしまうためだ。スタジオ型では、線画、背景画、着彩など、制作工程ごとにクリエイターを配置。それぞれの得意ポジションでスキルを生かすことで、各クリエイター負担も減らし、作品クオリティを上げることが可能だ。

総監督として活きる、営業時代に培ったコミュニケーション術

Webtoon編集者が果たす役割とは?

作品の全ての工程において指揮をとっていく、最高責任者の役割を担います。

たとえば、ストーリーの設計・企画段階から関わっていくことも多いです。原作者・企画作家さんが作った企画にアドバイスをしてつくっていくこともあれば、企画自体を自分で考えてそこにシナリオをつけてくれるクリエイターさんを集めてチームを組成していくこともあります。

また、進行管理も重要な仕事です。

複数のクリエイターが分業して1本の作品をつくっていく体制は、スピーディーに制作できる一方で、進行管理は煩雑になります。例えば2話の線画が動いている裏では、1話の着彩や背景画が動いてたりする。誰が何話のどの工程を担当しているか把握する。想定と違うものが上がってきてタイムロスしてしまうことがないよう、あらかじめキャラクターの設定、コンセプト、トンマナなどを共有漏れのないようにしておく。ここは編集者の腕の見せ所だと思います。

まさに、「監督」のような立ち回りが求められると思うのですが、クリエイターからの信頼を得るために気を付けてることなどあれば教えてほしいです。

それは、クリエイターさんとのコミュニケーションに尽きると思います。

編集者がまとめてると言っても、クリエイターさんありきの発想・原稿であり会社。そのため、少しでも気持ちよく仕事をしてもらえるような伝え方・会話、的確な指示は心がけています。

たとえば、クリエイターさんからすごく素敵な原稿をいただいていても、修正をお願いしなければならないときがあって。「今でも充分素敵なんだけど、ここを修正してもらえるともっと良くなると思います」といった伝え方をするようにしています。

絵の修正指示をする場合は、クリエイターさんが直しやすいように出来る限り言語化するスキルが重要。「顔が大きく見えるので、腕とのバランスを見て、左腕を長くしてください」といったイメージでかなり詳細に伝えています。正直、言葉が浮かばず苦労することも。表情などを修正してもらいたいときは、イメージ画像を探してくるなどして、なんとか伝えています。

こういったクリエイターさんとのコミュニケーションに関しては、前職の営業経験は活きていると感じますね。

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連載が決まれば〆切に追われるマンガ制作の現場。クリエイターのメンタルケアも編集者の大事な仕事の1つだという。「クリエイターさんとは定期的にミーティングを行ない、今困っていることがないか声をかけたり、声をかけてもらいやすいような関係づくりを大事にしています」

チームでつくりあげた「1話目」の衝撃

入社されてから、最もやりがいを感じた瞬間について伺いたいです。

数えきれない壁を乗り越えて、ようやく完成原稿を見たときです。特に、初めて「1話目」ができた時の感動は忘れられません。

遡って説明すると、一番最初にぶつかるのが、社内で「企画を通す」という壁。自分の企画を先輩に見てもらうと、フィードバックがガンガン飛んできます。

正直、心が折れそうになるんですが、折れている暇はなくて(笑)フィードバックの内容は人によって様々なので、どのフィードバックを取り入れて修正するかを自分で取捨選択する必要があります。

一般的には、そういった“勘所”は、経験を積むことでできるようになるものだと思うのですが、ソラジマでは入社したその瞬間から”プロ”としての、筋のよい判断を求められます。だからこそ、経験不足をカバーするくらい、たくさんのWEBTOONを読み込んでなぜこの作品がヒットしたのか分析したり、自ら率先して同僚にフィードバックを求めに行くなどをして情報を取りに行く動きが必要になる。

人によっては厳しいと感じるかもしれません。ただ、この苦労を乗り越えた先に、一話目が完成したときの感慨深さは計り知れなく大きいです。

直近でいえば、この11月に、私が企画から担当したロマンスファンタジー作品が、半年間の制作期間を経て遂にリリースすることができました。

そのなかでは、制作途中にクリエイターさんから、「読んでいて、仕事をして楽しいです。お声がけくださって採用してもらえて本当にありがとうございます」という言葉をもらって。

クリエイターさん自身が、一読者として楽しみながら作業してもらえていたんだなと思うと、自分の進め方や判断は間違ってなかったと思えましたし、胸が熱くなりました。

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会社として、手掛ける作品のジャンルはどう決まっていくのか、教えてくれた。「社内での検証の結果、ロマンスファンタジーが人気だとわかり、少し前までは意図的にロマンスファンタジーの作品数を増やすことに注力していました。ただ、水面下では常にみんなが、次は何が流行りそうかは、目で足で探してきていて。「今これ当たってるよ」、「じゃあ次、やってみようか」という感じで、普段の会話のなかから次の注力テーマが見つかって本格始動していくこともあります。今は新たなジャンルを開拓するモードです」

夢は、自作品の映像化

最後に、今後どのような編集者になっていきたいか、また夢などがあれば伺わせてください。

1つは、成長し続けること。ソラジマの言葉でいえば、「Be a Pro」を体現していける人になりたいと思っています。

社内の先輩で、「Be a Pro」の権化のような方がいて。その方は、コンテンツ力がありヒット作をたくさん生み出しながらも、他のいっさいおごり高ぶることがない。相談すると、自分の担当作品のように妥協せずに丁寧なフィードバックをくれるんです。だからこそ、周囲からの信頼も厚い。私もそういった人になっていきたいです。

そして、その先には、自作品の映像化と、原作責任者として指揮を取りたいです。

私はサスペンスものが好きでよくNetflixでサスペンスドラマを見るのですが、私の統計上、マンガ原作のサスペンスものは実写化されやすいのではないかと思っていて。今クールのドラマを含め、サスペンスものは1つはありますよね。なので、サスペンスものの作品を自ら企画し、映像化するのが今の夢。その実現のためにも、これからも走り続けていきたいです。

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ソラジマの好きなところをあげてくれた。「夢を語るのを恥ずかしい、という風潮が全くない。夢を堂々と語れる職場って、素敵じゃないですか?」

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