INTERVIEW
ビザスク|プロジェクトマネージャー

112億円で米企業買収ーー上場ベンチャー「ビザスク」で彼が掴んだ、トップコンサル陣との成長機会

ビジネス知見のマッチングプラットフォームを提供するビザスク。2020年3月に東証マザーズ(現グロース)に上場、2021年には同業である米企業コールマン・リサーチ・グループを112億円で買収、アドバイザーの数は、今や国内外合わせて52万人超に。今後、さらなる拡大に向け、幅広いポジションで採用を強化していく。今回お話を伺ったのは、「ビザスクpartner」のプロジェクトマネージャーとして働く加賀俊介さん(29)。もともと大手グループの保険代理店で働いていた。転職の裏側には、「チャレンジできる環境に身を置き、日本の産業の躍進に貢献したい」という想いがあった。

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集合知から世界や社会の不を解消したいーー事業会社からビザスクへ。

もともと大手グループの保険の販売代理店で、入社1年目から営業、経営企画、新規事業の立ち上げなどに携わられていた、と。早いうちから刺激的な仕事をされていたのではないかと思ったのですが、なぜ転職を考えたのでしょう?

確かに1年目から新規事業の立案などを経験できること自体、非常に恵まれていたと思います。1年目はわからないなりにも保険業界における新規事業は何ができるのか、社内外から情報を集めつつ種を探り、2年目以降は実際に事業化し、全社的な収益の柱として事業を動かしていくフェーズまで経験しました。

ハンズオンで事業を動かしている手応えはあった一方で、社内の平均年齢が高く、自分のような若手が裁量権をもって事業に貢献をしていくのはなかなか難しい環境で、もどかしさを感じていました。

次第に、自分の視野が狭くなって成長が鈍化してしまう危機感を覚えるようになって。「このままでは死ねない、1回きりの人生チャレンジしたい」という気持ちが強くなっていきました。

転職活動をされる上では様々な選択肢があったと思いますが、なぜビザスクに決めたのでしょう?

前提として、若手に責任と裁量が与えられ、事業スピードが早い風土がある環境に身を置きたいと思っていました。ベンチャーだとトライ&エラーの精神が強い印象があり次はベンチャーに挑戦してみたいという思いがありました。

なかでもビザスクを選んだのは、知見は究極の無形商材であり、相手に合わせて最適化できるという特性から、国や業界を問わず一番多くの人に貢献できるから。そして、「一人の力では限界があっても、集合知から世界や社会の不を解消していく」という考え方に強く共感したからです。

前職時代、製造業のクライアントを担当する中で、大手自動車メーカー向けにバネやネジを作っているような小さな部品メーカーが、高い技術を持っているにも関わらず倒産してしまう現実を目の当たりにしました。事業継承ができずに廃業となるケースもあれば、より安く生産できる新興国のメーカーにとって代わられてしまうケースもある。まさに、日本の“宝“とも言える企業がなくなっていっていく光景を前にした時、「なんてもったいないんだろう」とやるせない気持ちになったんです。

なんとか救うことはできなかったのか。技術の他に、あと何か1つの知見を掛け合わせれば、これまでに開拓したことのない業界に商品を納品できたのではないか、と。

だからこそ、世界中からあらゆる領域の知見が集まるビザスクであれば、中小企業の事業を促進する、ひいては日本から世界へ躍進させるといったことも実現できるのではないかと思ったんです。

また、そういった話をカジュアル面談や面接でビザスクの社員にしたところ、肯定的にうけて止めてもらえて。そんな人柄や考え方にふれて、こんな人たちと一緒に働きたい、と思い決めました。

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加賀俊介(29)
2017年、新卒で損害保険、生命保険代理店に入社。新規事業の戦略立案/来店型ショップ事業開発~運営に従事。2021年12月にビザスクへ中途入社。現在「ビザスクpartner」プロジェクトマネージャーとして働く。

【ビザスクのサービス一覧】
世界中の52万人超が登録する知見データベースを通じて、あらゆる地域、業種、職域の方との最適なマッチングを実現。幅広いサービスを展開している。

・フルサポート形式スポットコンサル 「ビザスクinterview」
・BtoB WEBアンケート調査 「ビザスクexpert survey」
・新規事業創出支援 / 組織開発支援 「ビザスクproject」
・保有製品/技術のニーズ探索 「ビザスクweb展示会」
・実働型の伴走支援サービス 「ビザスクpartner」
・社外取締役・監査役マッチング 「ビザスクboard」
・調査代行・レポートサービス 「ビザスクreport」
・5名以上の有識者との24時間Q&A 「ビザスクnow」
・海外現地のアドバイザーをインタビューやテキスト回答でマッチング「海外調査」
・セルフマッチング形式スポットコンサル 「ビザスクlite」

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国内外52万人以上、500以上の領域を網羅するデータベースが強み

入社後は、「ビザスクpartner」のプロジェクトマネージャーを担当されていると伺いました。どんなニーズに対し、どういったソリューションを提供するのでしょうか?

「ビザスクpartner」とは、クライアントの事業課題に合わせて、多様な専門性を持つフリーランスや副業会社員、シニア人材などをプロジェクト単位の業務委託でマッチングするサービスです。

大企業を中心に、中小企業、スタートアップ、地方自治体などまで幅広くご利用いただいています。

その中でも特に多くのご相談をいただくのが、新規事業に関するお悩み。新規事業と一言で言っても、新規事業のアイデア創出フェーズでの悩みもあれば、アイデアはあるけど事業化するまでの舵取りの仕方がわからない、といったケースまで様々です。

私はプロジェクトマネージャーとして、それぞれの悩みに合わせて、知見を持つプロフェッショナルの方、“アドバイザー”をご紹介しながら、一緒に伴走支援をすることで、プロジェクトの困り事を解決していく。クライアントにとって、足らない知見を埋めていくお手伝いをしています。

クライアントからすると、ビザスクは価格がリーズナブルなので、導入までの心理的ハードルが低い。かつ、絵を描いて終わりではなくて、アドバイザーが業務委託という形で、実務も込みで運用までをサポートしてくれる。一緒に肩を並べて深く関わりながら支援して欲しい、というクライアントのニーズに応えています。

スキルシェアのサービスはいくつかありますが、ビザスクはどういった点で選ばれるのでしょう?

最大の強みは、ビザスクに登録されている「アドバイザーの量と質の高さ」にあります。

まず、アドバイザーの人数は、国内外に52万人以上(※2022年10月時点)。これだけのビジネス知見のデータベースを保有している会社はなかなかありません。

しかも、500以上の業界領域を網羅しており、非常に幅広いビジネス知見をもつ人に出会うことが可能です。

実際、誰に聞いたらいいかわからないようなお悩みも、ビザスクなら解決できるプロがいる、ということはよくあって。クライアントから「他で探しても専門家は見つからなかったので、もうビザスクさんで探していなかったら諦めます」と依頼をいただくことも多いです。

毎回、内心では「さすがにこんなニッチな領域のプロはいないのでは…」と思いながら探すんですが、これがいるんですよね(笑)私を含め、「前職時代からビザスクを使っていたらもっとうまくできたのに」「もっと早く出会いたかった」と思っている社員は多いと思います。

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プロジェクトマネージャーの役割は、クライアントの課題に応じて適任なアドバイザーを探し出して、どのような関わり方をすると課題を解決できるのか提案しプロジェクトをリードしていくこと。「プロジェクト毎に、アドバイザーに求める役割は違います。抱えている事業課題だけではなく、会社風土やクライアント担当者の役職や立場、人物面のフィット感も含めどんな人物が適任か。自分のなかで仮説を立て、最適なアドバイザーを提案します」

プロに学ぶ、「ビジネスの動かし方」

ずばり、ビザスクで働く面白みとは?

ビジネスのあらゆるフェーズで課題解決のご支援ができる。もっと言えば、ビジネスのフェーズごとにどういう課題が出てくるのか、そこに対してどんなアドバイザーをアサインすれば壁を突破できるのか。ビジネスを前に進めていくノウハウを、自分のなかにストックしていくことができる。ここは非常に刺激的で面白い部分だと思います。

例えば、私が初めて受注した、大手不動産会社の新規事業のプロジェクト。そのプロジェクトは、新規事業立案のフェーズで弊社の別チームが支援に入っており、私はサービスローンチ後に出てきた課題に対してご支援することになったんです。

ビジネスモデルとしては、オフィスビルやマンションの未活用スペースの有効活用に関するものです。こちらは現在、無事に事業としてローンチし順次拡大していくフェーズに入っています。

新規事業と一言で言っても、その中でもフェーズが変わっていけば、その都度、課題も変わります。「今回の課題に対しては、◎◎に詳しいアドバイザーに聞いてみましょう」といった形で提案するアドバイザー像を切り替えたり、アドバイザーをどのように活用していけばいいのかをお伝えしていきました。

1つのプロジェクトの、様々なフェーズを俯瞰して見られて、事業が成長していくまでにどのような壁に当たるのかを知ることができる。かつ、そこに対してどんな専門家のどんなアドバイスがあればビジネスが前進するのかを、間近で見ることができる。まさに、お給料をもらいながら、ビジネススクールに通っているような感覚に近いかもしれない。私にとっては、非常にエキサイティングな環境です。

プロジェクトを経験していく中では、自分の中で「この分野の課題は、このアドバイザーに聞けば間違いない」といった知見も溜まっていきそうですね。

そうなんです。

「この方はこの領域で活躍いただける」という情報は日頃からSlack等でチーム内で共有していますし、「この案件は、前回依頼した◎◎さんが最適だったからまたお願いしたい」と、お声がけすることもよくあります。

なかには、かつてクライアントの担当者だった方が、ビザスクのサービスに価値を感じてビザスクにアドバイザーとしてご登録いただき、今では別企業や弊社の支援をしてくれている事例もあります。

ビザスクを起点として、人の活躍の場が広がっていくのを目の当たりにすると、すごく素敵だなと思いますし、感動します。

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「実は日頃クライアントと接しながら、この方にはアドバイザーとしてもご活躍いただきたい、と思っていることも結構あります(笑)」と加賀さん。

「プライドはクソだ」の精神で、高みを目指す

一方で、前職と比べると商材も違いますし、大手グループの事業会社からベンチャーへという意味で、環境の変化も大きかったのではないかと思います。入社して一番最初につまづいた部分などあれば伺いたいです。

まず、前職はBtoCの営業でしたが、BtoBの営業に変わったことで、その営業スタイルの違いに打ちのめされました。入社当初はなかなか成果がでず、受注いただけるようになるまで遅かったんです。

正直、前職時代、保険の営業として働く中では、それなりに成果を出してきたほうでした。保険という商材は、誰から買っても同じ商品は同じ値段で同じプランゆえ、誰を信頼して買うかが重視される世界。心情に訴えかける営業スタイルでやってきたんです。人の懐に入る、という点に関しては得意な方なので、社内で表彰されることもありました。

ただ、ビザスクでは以前のやり方は全く通用しなくて。しかも、入社当時、年次が近いメンバーはほとんどが年下。情けない話なのですが、変なプライドが邪魔をして、自分からなかなか質問ができなくなってしまったんです。

加えて、知識が圧倒的に足りていませんでした。ビザスクは、「業界業種問わずクライアントとなりうる」かつ「基本的に受けられない顧客の課題はない」という世界観のなかでサービスを提供しています。そのため、クライアントと会話していくにしても、非常に幅広い業界知識が求められます。それこそ、私は保険については詳しくても、システム面の話になると途端について行けなくなってしまう。最初は非常に苦労しました。

どうやって乗り越えたのでしょう?

まず、営業スタイルに関して言えば、いよいよこのままではだめだと気づいてからは、ちっぽけなプライドは捨て、とにかく他のメンバーの真似をしました。

ビザスクのバリューの1つに「プライドはクソだ」というものがあるんですけど、そこを思い出して。「素直にやり方を周りから学んで真似しよう」と切り替えてからは、殻を破れた気がします。

知識に関しては、業界地図で主要プレーヤーをインプットするといった基本的な自学自習はもちろん、社内の詳しい人に質問しながら学んでいきました。

幸い、ビザスクには、金融、メーカー、総合商社、ITメガベンチャーなど、多岐にわたるバックボーンを持つメンバーが集まっています。部署を問わず、ランチさせてもらったりしながら、質問して学んでいます。

インプットを積み重ねることで、以前はわからなかった業界でも、次に担当した時には会話のキャッチボールができるようになってきた。それに比例して、受注件数、売上も伸びていきました。

また、最近では後輩を指導する機会も増えてきて。彼ら彼女らがつまづくところを言語化し、そこに対する解決策を伝えられたとき、改めて「自分は成長できたんだな」と実感しますね。

「知見をつないでいくことを通じて、事業成長機会を創り出し、日本の産業を世界に躍進させたい」そう思っているので、自身が成長することで少しでもその目標に近づきたい、という思いです。

ビザスクバリュー

仲間であり、良きライバルの存在こそが原動力

最後に、加賀さんご自身が、走り続けるモチベーションとなるものがあれば教えてください。

会社を良くしたい、社会を良くしたい、世界を良くしたい。そういった同じ価値観を持って、同じベクトルに向かって走り出せる仲間であり、良きライバルがそばにいる。それが自分にとっては、最高のモチベーションになっています。

ビザスクには、非常に健全な競争環境があると思っています。

同じ部署のメンバーが高い成果を出していれば、「すごいな、自分もそこにいきたい、超えたい」と刺激を受ける。全社ミーティングで他部署のメンバーが新しいチャレンジしている姿を見ると、「負けてられない」と、自部署に戻るなり話しあいが始まる。社外に関しても、ライバルとなるようなサービスの方をクライアントが採用した場合でも、原因を自分で振り返り、他のメンバーが同じ轍を踏まないよう共有し、他のメンバーが次に勝てるように対策を練る。

一致団結して、同じ方向に向けて、みんなで走っている感覚があるんです。これは、前職時代には得られなかったもの。だからこそ、この環境に身を置けていることが有難い。これからも走り続けていきたいと思っています。

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