日本のICT業界を牽引してきたNEC。情報通信技術を軸にしたハードウェア、ソフトウェア、システムを幅広く提供。「社会公共」「社会基盤」「エンタープライズ」「ネットワークサービス」「グローバル」の5つの事業を展開する。今回お話を伺ったのは、エンタープライズ営業として、リテールDXをシステムリプレイスで支援する亀山麻衣さん(27)。彼女の転職ストーリーを追った。
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ソフトウェアを軸に世の中の課題に向き合いたいーーテクノロジー企業NECへ
まずは転職理由とNECへの入社の決め手から教えてください。
前職は約5年間にわたり主に複合機の提案営業をしていたのですが、端的に「もっとソフトウェアを軸とした会社に身を置き、世の中の課題に向き合いたい」という思いがあり、転職を考えるようになりました。
その中でもNECに惹かれた理由の1つが、その高い技術力です。
たとえば、NECが世界で最高水準の精度を誇るのが「顔認証技術」です。この顔認証技術に、人物照合技術を組み合わせてつくった「ゲートレス生体認証システム」を用いれば、多人数が歩いて入場しても認証することができる。つまり、オフィスなど施設への入場時に混雑の原因となるゲートを撤廃することが可能になります。
また、これは入社後にNECの内部展示会に参加するなかで知ったことですが、医療現場等の意外なところでもNECの技術は使われていて。あらゆる領域で、NECの技術がこれから世界を変えていく。率直にワクワクしますし、単にテクノロジーを提供するだけではなく、テクノロジーにより実現される新たな未来像を積極的に社会に示している。そんな会社だと感じます。
もう1つ、採用面接で自分が自然体で話すことができた点も決め手になりました。直属の上司となる方と話すなかでは、チームワークを大切にする風土が伝わってきたことに加え、どういった役割を求められているのか丁寧に説明してもらいジョインした時のイメージも湧きやすく、志望度が高まったのを覚えています。
こちらは「ゲートレス生体認証システム」の利用イメージ
「リテールDX」を推進していく醍醐味
エンタープライズ営業のなかでも、リテール業界を担当されていると伺いました。どういったソリューションを提供しているのでしょう?
私たちの部門が担当しているのは、コンビニ業界のお客様1社。14人のチームでシステムの開発・運用・保守などに当たっています。
特に大手のリテール企業では、システムが大きく店舗と本部の2つに分かれていて。私は店舗向けのチームに配属されています。
店員さんが使う検品端末をはじめ、店舗で使う機器やシステムをどのように構築していくのか。保守をどうしていくのか。お客様やチームメンバーとコミュニケーションを取りながら、提案活動を行なっています。
コロナ禍、「店舗に行く場合にはできるだけ三密は避けたい、レジに並びたくない」と考える人が増えるなど、購買体験に求めるニーズも大きく変化しています。そういった新たな課題に対し、どうシステムで解決していくか、といった観点も求められます。
前職時代と、営業の仕方は変わりましたか?
全く違いますね。
まず、営業スタイルとしては、1社に深く向き合っていくスタイル。月1~2回行なわれるオンライン商談に向け、営業チーム全体で作戦を練っていくイメージです。
前職時代は、1人あたり中小企業のお客様200社くらいを担当し、自らアポを組み1日10件外回りするような営業スタイルだった私にとっては、大きな変化でした。
同時に、1社に対して深く向き合っていくうえでは、高度な専門知識が求められます。
実際、NECの営業メンバーは、みなさん知識量が豊富です。NECの保有する技術はもちろん、プロフェッショナルとして関わっている業界の専門知識への理解も深い。私たちのチームで言えば、NECの顔認証技術はもちろん、POSシステムをはじめ、リテール業界における専門技術に関する深い知識を持っています。私自身、前職もシステム関連営業をしてきましたが、NECに入社し、「私がこれまで積み上げてきた知識はごく一部に過ぎなかった」と痛感しました。
色々なミーティングに同席させてもらいながら、物事が進んでいくプロセスをみることができる。しかも、自分の仕事が、社会のインフラともいえるリテール企業を支えることにつながっている。これは、この仕事の醍醐味だと思います。
そして、1社に対してとことん深堀りしていくという点では非常に良い環境だと感じています。
亀山 麻衣
1995年生まれ。2017年、新卒で富士ゼロックス東京株式会社へ入社。約5年間にわたり渋谷区でルート営業として複合機をはじめとしたシステム機器等を販売に従事。2022年7月にNECへ中途入社。エンタープライズ営業として、リテール業界のクライアントを担当する。
「一人で完璧を目指さない」入社5ヵ月でみつけた成長への近道
ご自身のなかで手応えを感じられたことがあれば、教えてください。
正直まだ分からないことも多く、自分で「成長した」とは言いづらいですが、着実に前に進めている実感はあります。
たとえば、資料作成一つとっても、入社当初は「100点のものが出来るまで一人でつくらなくてはいけない」と思いこんでいたのですが、手戻りも多く想像以上に時間がかかってしまって。どうにか改善したい。そう思ったとき、これまでのやり方を見直しました。
たとえまだ50点でも、ひとまず上司に見てもらう。細かくフィードバックをもらいながら進めることで、大きく間違うことなく以前よりもスピーディーに資料をつくれるようになってきて。先日、チーム内でお客様への資料を共有した際には、上司から「こういうポイントが以前より成長した」とフィードバックをもらえました。
もちろん資料をつくることがゴールではないですが、自分の頑張りをちゃんと見てくれている。そして直接言葉で評価をいただけるのは励みになります。率直に「もっと頑張りたい」と思いましたね。
「入社後は、NECについて学ぶ2~3日ほどの研修に始まり、それ以降も、業界知識や社内システムの知識を深める研修が数多く用意されています。NECではグループで情報共有プラットフォームも開発しており、自らが率先して活発な情報共有を進めています。こうした機会を活用し、自らナレッジを収集し、糧にしている。成長に対して貪欲、かつ仕事に対して主体的に取り組んでいる方が多いです。システム営業として成長したいと考える上で、最適な環境だと考えています」と亀山さん。
リテール業界の営業としてプロフェッショナルになりたい
今後、営業として、ご自身のキャリアとして、実現していきたい目標があれば教えてください。
私自身は、営業としてまだまだ未熟。そのため、まずはより深い専門知識を持って、お客様と深く話せるようになりたい。リテール業界の営業としてプロフェッショナルになり、後輩指導なども安心して任せてもらえるような存在になっていきたいです。
実は先日、NECの持つAI技術などでどんなことができるのか、お客様に資料を作りご説明させていただいた時、「新しいプロジェクトを一緒に考えたい」と興味を持っていただくことができました。あくまでまだ検討段階ではありますが、今後NECの技術で新しい店舗やリテールDXの形がつくられていくかもしれない、と思うとワクワクして。まずは、こうした経験を1つでも多く、積み重ねていければと思っています。
2021年11月、NECグループの新たな働き方改革「Smart Work 2.0」が発表された。働くなか感じるNECの働きやすさについて「人によっては在宅メインで働く方もいます。社内でのオンラインミーティングでは、後ろからお子さんの声がすることもよくありますね」と亀山さん。
そして、今後ライフステージが変わったとしても仕事を続けていきたい。NECにはそれが叶う環境があると思います。
働く場所や時間を自由に選択できることは当たり前。「管理職を目指したい」「今は育児などプライベートを優先したい」など、社員一人ひとりの声を丁寧に聞き、それに応じたサポートも充実しています。これほど働きやすい環境は、なかなかないな、と感じています。
仕事もプライベートも両立して、多くのことを達成し、人生を楽しんでいきたいですね。