銀行、保険会社、証券会社、クレジットカード会社...各機関・企業で変革が進む金融業界。DX推進による業務効率化、小売・サービスとの連携、海外進出による収益源の創出など活発化している。IT企業・ソフトウェア領域の技術やデザインと、蓄積された知見・ノウハウやデータとのかけ合わせによるイノベーションも。そんな変革が進む金融業界ではいま、職種・業界経験不問で挑戦できる「総合職」募集が積極的に行なわれている。実際にどんな求人があるのか、見ていこう。
少子高齢化による市場全体の人手不足、低金利政策。また、先端テクノロジーを活用した新たな金融商品の登場、キャッシュレス決済・暗号通貨の浸透など。市場構造含め、大きな変化の波が訪れている金融業界。銀行、証券会社、保険会社、クレジットカード会社など、各機関・企業では、組織変革・DX推進による業務効率化、海外進出を通じた収益源の創出が進む。
例えば「三菱UFJ銀行」は、三菱UFJフィナンシャル・グループ一体のDX推進体制を構築。さらに2021年4月には、デジタル起点の企業変革をけん引する「デジタルサービス事業本部」を設立し、「国内顧客との非対面取引強化」また「各事業本部の成長戦略・構造改革」の2軸で、全社的なデジタルトランスフォーメーションを牽引してきた(*1)。その他「農林中央金庫」では、組織全体でデジタル人材を育成する研修体系・内部資格認定制度を創設。中期経営計画でも「デジタルイノベーション」を基本方針の一つとして掲げている(*2)。
IT・ソフトウェア領域におけるデザインと、金融における専門性・領域を横断した知見のかけ合わせが求められる中、職種・業界経験不問で挑戦できる「総合職」募集も活発に。今回は「総合職」の採用強化を行なう機関・企業に注目した。
(*1)DX | 三菱UFJ銀行 | Recruiting Information (https://www.saiyo.bk.mufg.jp/strategy/dx/)
(*2)コーポレート|農林中央金庫(https://www.nochubank.or.jp/about/business/corporate.html)
中期経営計画|農林中央金庫(https://www.nochubank.or.jp/about/plan.html)
1951年、戦後復興に向けた鉄鋼・造船・化学・電力などの産業育成に際し、民間の金融機関を補完するため設立された政府系金融機関。融資から投資、国内のみならず海外など新たなビジネス領域が拡大する現在、法人営業部門と投資銀行部門で「総合職」の募集を行なっている。
JA(農協)、JF(漁協)、JForest(森組)など、農林水産業者の協同組織によって設立された金融機関。民間金融機関として、金融サービスの提供を通じて農林水産業の発展。また国民経済の発展に資するという社会的役割を担う。直近ではDXを通じた新規ビジネスの創出、またそこからの利益創出にも注力する。
グローバルCIB事業本部、MUFG市場事業本部において「総合職」の採用を行なっていた。特に「グローバルCIB事業本部」は海外採用スタッフが8割以上を占める国際色豊かな組織。グループ営業純益の16%を占めるなど、重要なポジション。グローバルなキャリアを展望しやすい環境となっているという。
全国のセブン-イレブンなどに設置されたATM。このATMプラットフォームを基軸に、金融事業を展開してきたのがセブン銀行だ。2021年に創業20周年を迎え、第二創業期フェーズへ。金融・非金融を問わずサービス拡大を目指す中、法人営業・戦略企画・事業開発など、複数ポジションで「総合職」の採用を行なっている。
インターネットと電話による自動車保険や火災保険・医療保険のダイレクト販売を中心とした損害保険会社。マイカーで外出した際に外出先で身の回り品に生じた損害を補償する「おりても特約」、走らなかった分の保険料を翌年に繰越せる「くりこし割引」など、独自商品・サービスを提供する。同社では、管理職候補として「総合職」の募集を行なっていた。
SBIグループの中で、少額短期保険を取り扱うのがSBI日本少額短期保険だ。賃貸入居者向けの家財保険やテナント向け保険などを、全国約2,800社の代理店を通じて販売。他にも、バイクや自転車向けの車両・盗難補償の保険商品などを提供してきた。現在、法人営業を担う「総合職」を募集中。勤務地は東京本社・大阪本社・名古屋営業所いずれかとなる。
トヨタグループの金融統括会社。車のサブスクサービス『KINTO』をはじめ、ペイメントソリューションやMaaSなど、多様な領域で事業を展開。ブロックチェーンなどを活用し、「トヨタ×金融×IT」の可能性をオープンイノベーションで追求する。現在「グローバル総合職」として3ポジションで採用を行なう。