2023年、総合商社各社は資源価格の高騰などを背景に、過去最高益を記録した。業界全体の今後が注目される「商社業界」。2024年1月時点の求人掲載状況とあわせて動向を見ていこう。
丸紅
三井物産
伊藤忠オートモービル
伊藤忠ケミカルフロンティア
住友商事グローバルメタルズ
住商フーズ
MCアグリアライアンス
メタルワン
丸紅テクノラバー
双日マシナリー
世界的な資材高騰などを背景に、2023年は商社業界全体が追い風を受けた。2023年3月期決算(国際会計基準)では大手総合商社7社中、6社の純利益が過去最高を記録へ。
さらに今後の成長モデルを描く上では「脱石炭」「再生可能・新エネルギー参入」などがキーワードとなっている。温暖化ガス排出削減への対応や、投資家による企業ESG活動の重視により「脱石炭」の流れは加速。同時に再生可能エネルギー・新エネルギーへの参入の動きも進む。またDXを通じた新たなビジネスモデルの創出も。脱炭素関連ビジネス構築や再生エネルギーへの投資をはじめ、いかに成長を加速させられるか。商社各社の今後の動きに注目したい。
連結従業員数 約4万6000人、国内外あわせて131拠点を展開する総合商社。生活産業、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融、CDIOといった5つのグループ・16の本部を通じて、輸出入および国内取引の他、各種サービス業務、内外事業投資や資源開発等の事業活動を多角的に展開する。現在、ネットワークソリューション事業部の法人営業をはじめコーポレート経理、コーポレート法務、人事といった複数ポジションで募集を行なっている。
連結従業員数4万6000人超。63ヵ国、128ヵ所に拠点展開する総合商社。金属資源、エネルギー、機械・インフラ、化学品、鉄鋼製品、生活産業、次世代・機能推進といった7つのオペレーティング・セグメント各分野において、全世界に広がる営業拠点とネットワークなどを活かし事業を展開。現在、食品業界向けの提案営業の募集を行なっていた。
伊藤忠グループの自動車・建設機械業界の専門商社としてトレード事業、OEM事業を手がける。自動車・部品トレードのプロ集団として、世界100以上の国と地域にネットワークを構築し、グローバルに事業を展開してきた。
伊藤忠グループの化学品・医薬品専門商社。300社近くあるグループ会社の中で、収益貢献額上位の中核事業会社として認定されている。医薬品やファインケミカル、樹脂原料等の広範な化学品の取扱いを通して、人々の健康や文化生活を維持・増進することをミッションとする。
住友商事グループにおいて「鉄鋼ビジネス」の戦略立案から実行まで担う、金属ビジネスに特化した専門商社。国内外に100の事業拠点を持つグローバルネットワークを持ち、海外向け取引比率は80%となる。
住友商事グループの食品商社「住商フーズ」。住友商事のグローバルネットワークを活かして、世界約40か国の産地から500アイテム以上の食肉原料・加工品や農産加工品などを輸入。日本の食品市場を支える。
三菱商事株式会社とシンガポール大手農産物商社・オラムインターナショナルが出資し、合弁会社として2016年に設立。コーヒー・ココア・胡麻・ナッツやその他スパイスなど、食品原料の輸入卸販売を行なう。
三菱商事と日商岩井(現:双日)の鉄鋼製品部門が統合されて誕生した鉄鋼商社。世界各地に約120のグループ会社を展開する「鉄鋼流通のリーディングカンパニー」として、金属産業の持続的な発展に貢献してきた。
丸紅グループのゴム原料専門商社。天然ゴム・合成ゴムをはじめとした原料から、タイヤ・ゴム手袋などの関連製品まで幅広く取り扱う。
双日グループの機械系専門商社。機械部品のほか、重工プラント・自動車設備・先端電子システム・新エネルギー分野など、機械設備全般を事業領域としている。