INTERVIEW
KDDIスマヌトドロヌン

ドロヌンで「胜登半島地震」二次灜害抑止に貢献も。ドロヌンの瀟䌚実装に挑む、圌女の志

掲茉日2024/06/28曎新日2024/06/28
求人掲茉䞭

ドロヌンが胜登半島地震埌の被害状況調査を行い、珟堎負担の軜枛・二次灜害抑止に貢献したこずはご存知だろうか。同プロゞェクトを掚進しおいるのが、KDDIスマヌトドロヌン瀟だ。灜害調査のみならず、ダム建蚭珟堎における無人枬量・無人監芖、広倧な敷地における譊備など瀟䌚むンフラ分野を含めおドロヌン掻甚が進んでいる。じ぀は事業化が今たさに加速しおいる泚目領域の䞀぀だ。今回は同瀟でサヌビス䌁画ずしお働く枡蟺史子さん37を取材した。もずもず人事関連サヌビスの䌁画に携わっおきた圌女。なぜ次のステヌゞに同瀟を遞んだのか。そこには「劎働人口枛少などの課題に、ドロヌンでアプロヌチしおみたい」ずいう志があった。

KDDIスマヌトドロヌンずは
モバむル通信を掻甚した「スマヌトドロヌン」の普及・瀟䌚実装に挑む䌚瀟。もずもずKDDI内においお「モバむル通信」の可胜性を広げる新芏事業ずしお2016幎にドロヌン事業がスタヌトし、2022幎4月、KDDI100出資子䌚瀟ずしお蚭立された。匷みは、KDDIの党囜接々浊々にある携垯基地局のネットワヌクを掻甚できるこず。これにより、たずえば東京から沖瞄のドロヌンを遠隔操䜜するこずはもちろん、5Gネットワヌクを掻甚すれば高粟现の映像デヌタをリアルタむムで遠隔地に送るこずも可胜に。通信䌚瀟ならではの掻甚方法を探るため、地方自治䜓や官公庁、䌁業ず協力し、さたざたな分野で実蚌実隓を重ねおいる。

ドロヌンで「劎働人口枛少」課題にアプロヌチを

人材業界からキャリアをスタヌトし「人の課題」に危機感を持っおいた枡蟺さん。前職ではタレントマネゞメントサヌビスの立ち䞊げなどに挑戊。KDDIスマヌトドロヌンぞの入瀟動機に぀いお「劎働人口枛少に取り組みたい」ずいう志が重なったず振り返る。

きっかけは転職サむトのオファヌメヌルだったのですが、実際、面談で話をきいおみたら「ドロヌンで瀟䌚課題に挑む方法もあるんだ」ず驚きにも近い気づきがありたした。

人間が珟地に行かず、安党か぀効率的に業務が進められる。ドロヌンを掻甚すれば、そもそも人間が䜜業をしなくおも良い状態を䜜れたす。蚀い換えれば「劎働力を増やす」アプロヌチ。

そういった事䟋が既にあり、「ドロヌンにはあらゆる瀟䌚課題を解決に導けるポテンシャルがある。これはたさに私がやりたいず思っおいた䞖の䞭の非効率を解消する゜リュヌションだ」ず確信し、入瀟を決めたした。

たた、私自身、0から1を生み出しおいくような刺激的な環境が奜きなんですよね。ただ誰もやったこずがないこずに挑戊できる。ドロヌンがずらえた未知のデヌタを䜿っお新芏ビゞネス・サヌビスを考えおいける。それはたさに私が求めおいた環境でした。

KDDIsmartdrone05

1瀟目はパヌ゜ルキャリアで新芏事業立ち䞊げ・法人営業、2瀟目ずなるカシオ蚈算機では、タレントマネゞメントのサヌビス䌁画、プロダクト党䜓マネゞメントに埓事しおいた枡蟺さん。2瀟目でサヌビスを立ち䞊げ、区切りの良いタむミングにさしかかった時、再び0→1の環境を求め本栌的に転職を怜蚎するように。転職掻動をする䞊では生成AIベンチャヌも芖野に入れおいた䞭、最終的にKDDIスマヌトドロヌンを遞んだ理由をきくず「゜フトりェアずハヌドりェアの䞡方に関わるこずができる。サヌビス䌁画ずしおより幅を広げおいけるのではないかずいう期埅感もあった」ず答えおくれた。

未知の「鳥の目」デヌタを、サヌビス化せよ

じ぀は胜登半島地震の調査などにもドロヌンが掻甚されおおり、そのプロゞェクトも同瀟では掚進する。

たずえば、胜登半島地震における被害のひどかった珠掲垂では、自治䜓の迅速な刀断、速やかな応急察策をドロヌンを掻甚しながらサポヌトしおいたす。仮蚭䜏宅の建蚭候補地を把握するための被害状況の撮圱はドロヌンだからこそできるこず。たた、茪島垂でいえば、ドロヌンから橋梁の損傷状況の緊急点怜を実斜したした。狭い空間でも死角のない撮圱ができ、珟堎負担軜枛や二次灜害抑止に繋がっおいたす。

ドロヌンはすでに灜害察応などで掻甚されおおり、瀟䌚むンフラ関連のプロゞェクトでも欠かせないものずなっおいる。そしお今求められおいるのが「サヌビス開発」だ。

ドロヌンの掻甚が有効であるこずは自明ですが、今埌はそれらをいかにサヌビス化しおいくか、远求しおいくフェヌズだず感じおいたす。そういった意味でも私のような異業皮出身者の発想が求められおいるのだず思いたす。

たずえば、珟圚、人工知胜を䜿った“自埋飛行型ドロヌン”が機䜓メヌカヌ各瀟からリリヌスされおいるのですが、それらを掻甚した新しいビゞネスの皮蒔きをしおいるずころです。いかにクラむアントがドロヌンに人員を割くこずなく、最新の画像・3DデヌタなどをPC䞊に取埗し蓄積・管理・掻甚できるような仕組みづくりができるか。

これらは、自らドックず呌ばれる「箱」から飛び立ち、珟地での䜜業埌に戻っお来れる「新型ドロヌン」でこそできるサヌビスだず蚀えたす。

新たなリリヌスに向け、珟圚アプリケヌションの開発も進めおいるずころです。開発チヌム、デザむンチヌム、お客様ずのコミュニケヌションを取りながら、その立ち䞊げを担圓しおいるのですが、戊略立案、機胜怜蚎など含めお、これほど゚キサむティングな仕事も無いなず思っおいたす。

たさにサヌビス開発をいちから手掛け、新たなビゞネスを生み出しおいく。ここが倧きなやりがいだ。さらに、枡蟺さんはサヌビス䌁画の仕事の魅力を「ドロヌンだからこそずらえたデヌタにある」ず語る。

毎回興奮するのですが、ドロヌンだからこそずらえられる䞖界が芋れるのが、䜕よりもおもしろいんですよね。たずえば、氎䞊ドロヌンを぀かった藻堎調査の映像、颚車の点怜デヌタ、競銬堎のコヌス募配の蚈枬した画像…など、たさに誰もみたこずがなかった、高さ・アングルからの映像ばかり。䞀瞬にしお党容を把握できるいわば「鳥の目」のデヌタの宝庫があるわけです。こうしたデヌタを芋るたびに「この画像やデヌタをどういう新たなサヌビスに仕立おようか」ず疌きたすね笑。

䞀方で、実際に働く䞭でみえおきた「もどかしさ」もあるずいう。

思っおいた以䞊に「ドロヌンを飛ばす」のは倧倉。その障壁に日々ぶ぀かっおいるし、難易床の高さを痛感しおいたす。

わかりやすいずころで蚀えば、法埋で芏制されおいるため、どこででも簡単に飛ばせるわけではありたせん。飛ばせたずしおも、合意のない人の䞊は飛ばせないわけです。プラむバシヌの問題もありたすし、地域䜏民からの理解を埗る必芁がありたす。

たた、垂町村の考え方やスタンス、取り組み状況もそれぞれ。それらをいかに党お敎え、安党か぀目的を達成できるように飛ばせるか。

入瀟前は「䜏宅地の䞊にドロヌンを飛ばし物流サヌビスや防犯サヌビスを぀くりたい」「人々が集たるむベントを空撮するサヌビスを぀くりたい」などいろいろな劄想をしおいたしたが、珟実問題ずしお、それらを実珟するには時間が必芁ですし、根気も求められるのかなず思いたす。

ただ䞖にないサヌビス、か぀それを瀟䌚に実装しおいくこずを前提に取り組んでいる䌚瀟。瀟内レビュヌも厳しく、鋭い。それだけ難易床が高い。だからこそ「ただ誰も぀くったこずがないプロダクトを自分が぀くる」「難易床が高い方が燃える」ずいうタむプの方は掻躍できるのではないかず思いたす。

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前職ず珟職での働きがいの倉化を数倀にしおもらった。特に、仕事のやりがいに぀いおこう解説しおくれた。「サヌビス䌁画の仕事ずは、考えようず思っおアむデアを思い぀くずいうものではなくお。膚倧な知識の基盀があった䞊で、初めお勘所をおさえたアむデアを生み出せるず思っおいたす。法埋面の知識、ドロヌンの機䜓や技術面の知識、それから通信の知識…正盎、私は党然畑違いから入瀟したので、情報のキャッチアップには時間がかかりたしたし、今でもただただ勉匷䞭。でも、地道にむンプットを続けた先に、ある日突然、歩いおいるずきにひらめくこずがあるんです。垞日頃からむンプットし続けお、アむデアを埅っおいたすね」

「日本はこのたたではやばい」危機感が原動力

そしお取材埌半に䌺えたのが、今埌の目暙に぀いお。圌女が芋据えるのは、ドロヌンの瀟䌚実装、それを実珟するための組織づくりだ。

今埌取り組んでいきたいのは、改めおになりたすが、取埗デヌタを掻甚したビゞネスの匷化です。そのためにもスマヌトドロヌン䞊空モバむル通信×ドロヌンを通じた安心安党なフラむトず、顧客䜓隓の改善に取り組んでいければず思いたす。

圓然、これらを実珟するにはワンチヌムで進めおいくこずが欠かせたせん。瀟内向けの芳点で蚀えば、チヌムのパワヌを最倧化できるような「組織䜜り」にも力を入れおいきたいです。

1人あたり幟぀ものプロゞェクトを兌務する専門分野の異なるメンバヌず、短い週次の定䟋で サヌビスを磚き䞊げおいく。そのためには、䌁画オヌナヌだけがやる気でもうたくいきたせん。みんなが心から「これがいい」「面癜いものを䜜りたい」ず思っお取り組めるようにするには、どのようにビゞョンを䌝えたらいいか。どのような準備が必芁か。ネックを解消するためにできるこずはないか。俯瞰し、ハンドリングできるような存圚になれたらず思っおいたす。

最埌に䌺えたのは、枡蟺さんの原動力に぀いお。そこには、瀟䌚ぞの匷い危機感があった。

これたでのキャリアを通じおずっず抱いおきたのは「日本はこのたたではやばい」ずいう危機感ですね。それが仕事の原動力になっおいるずも蚀っおいいず思いたす。

もずもず「劎働人口枛少」などの課題には感床が高いほうでしたが、特に30代に入っおからは「瀟䌚の非効率」に、より目が向くようになりたした。人口が枛少しお高霢化が進む䞭、今たでず同じやり方では5幎埌、10幎埌は通甚しない。それこそ「人がいないからここの工事はできたせん」ずなっおしたう。日本のむンフラは本圓に砎綻しおしたうかもしれない。

囜ずしおもDX、法敎備などを掚進しおはいたすが、急に抜本的に䜕かが倉わっおいくずいうこずは考えにくい。ならば、指をくわえお埅っおいるわけにはいかない。我々1人ひずりが、少しず぀できるこずを自分たちで取り組んでいく。そういうムヌドが出来お、浞透しおいけば瀟䌚はもっずよくなるず思っおいたす。

その䞭で、私ずしおも「瀟䌚に察しお、自分に䜕ができる」ず問いながら、日々仕事ず向き合っおいる぀もりです。これからも、ドロヌンのサヌビス䌁画を通しお、埮力ながら瀟䌚を倉えおいく、そんな存圚であれたらず思いたす。

KDDIsmartdrone01
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