INTERVIEW
株式会社エブリー | マーケティングソリューションズ事業部・副部長 / PMM

30歳を前に、大手ERPメーカーから転職。DELISH KITCHENで描く、食×動画の可能性

掲載日:2021/04/19更新日:2022/05/26

ユーザー数2,500万人以上、月間再生6億回超、日本最大級のレシピ動画メディア『DELISH KITCHEN』が急成長を続ける。プロダクトマーケティングマネージャー(PMM)、平原友里恵さん(32)を取材した。もともと大手ERPパッケージソフトメーカーでの導入コンサルタントを経て、運営会社であるエブリーへ。その転職ストーリーから、エブリーでこそ得られる仕事の醍醐味、成長機会に迫っていこう。

エブリーについて
2015年9月設立。「動画を通じてもっと楽しく、もっと充実した毎日に」をミッションに、生活を豊かにするコンテンツを発信する。主力サービスである『DELISH KITCHEN』の他に、「ママの課題を解決する」をコンセプトとしたファミリー向け動画メディア『MAMADAYS』、「知的好奇心を刺激し、あなたの人生にきっかけを届ける」ニュース&エンタメ動画メディア『TIMELINE』などを展開。伊藤忠商事、KDDIなどから、100億円を超える資金調達に成功している。

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コロナを追い風に、『DELISH KITCHEN』は過去最高の業績へ

2015年9月にリリースされた、『DELISH KITCHEN』。当時、文字や画像ベースでレシピ情報を得ることが主流であるなか、パイオニアとして "食×動画" というマーケットを切り拓いてきた。

そのコンセプトが、「誰でも簡単においしく作れる」。すべてのレシピ動画が管理栄養士など「食のプロ」によって考案され、その総数は3万件以上。各コンテンツは約1分で完結し、一般家庭の冷蔵庫やスーパーに置いてある食材を使って調理できる手軽さで、日々の献立に悩む、忙しい主婦から支持を獲得している。

「『DELISH KITCHEN』の根底にあるのが、"今日は何をつくろう"と迷っている方の課題を解決すること。私たちのメディアの中にはユーザーの方々がどんな課題を持っていて、どんなレシピ情報を求めているのか、動画の視聴履歴など行動データが膨大に蓄積されています。このデータから必要としている方に適切なタイミングでアイデア、コンテンツを提供していく。究極的には、ユーザーが入力したり、検索せずとも、求めているレシピが提案されるような世界観を目指すべきだと考えています」

こう語ってくれたのが、『DELISH KITCHEN』におけるプロダクトマーケティングマネージャー(PMM)として活躍する、平原友里恵さん。『DELISH KITCHEN』の広告事業における売上最大化をミッションに、広告商品の企画・開発を担っている。

「いまコロナ禍で在宅時間が増えるなか、より多くのユーザーの方にサービスをご利用いただけるようになりました。特に2020年には、広告事業としても過去最高の業績に。追い風も受けるなか、多くの新しいメンバーも迎え、さらなるサービスの拡充、事業拡大を進めています」

彼女自身、もともと大手ERPパッケージソフトメーカーにおける導入コンサルタントのキャリアを経て、エブリーへ。その転職ストーリーに迫っていこう。

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平原 友里恵(32) | マーケティングソリューションズ事業部・副部長 / PMM
名古屋大学、経済学部を卒業。新卒で大手ERPパッケージソフトメーカーに就職。約6年間、システム導入コンサルタントなどを経験した後、エブリーへ。コンテンツ制作ディレクター、ストラテジックプランナーなどを経て、2020年PMMに就任。2021年よりマーケティングソリューションズ事業部・副部長も務める。

「"食"の領域でキャリアを歩みたい」30歳目前での決断。

大手ERPパッケージソフトメーカーにて約6年、システム導入コンサルティングなどを手掛けていた平原さん。早くから大きなプロジェクトも任され、やりがいや成長環境として申し分ない環境だったという。

なぜ転職を考えるようになったのか。

「多くのお客様の業務効率化をご支援させていただき、お役に立てている実感ややりがいがありました。ただ私の仕事はどれだけ目の前にいるこの方の幸せに貢献できているのだろうか、とふと考えたとき、自分の想いと現実にギャップを感じてしまったんです」

そして30歳を目前に控えた頃、次なるフィールドとして考えたのが「食」の領域だった。

「自分のキャリアを改めて見つめ直しました。そのなかで、私にとって何が一番好きな瞬間だろう、幸せだろう、と考えたとき、「食」だったんですよね。毎日遅くまで働くこともあったのですが、その中で唯一、息を抜いてゆっくりできる時間が美味しいものを食べたり飲んだり、誰かと一緒にその時間を共有しているときで。この大好きな「食」の領域に携わりたい、キャリアを歩んでいきたいと思いました」

大手飲料メーカーのワイナリー部門や、ミールキット宅配サービスを手掛ける企業など、様々な可能性を検討していたという彼女。なかでもなぜ、エブリーだったのか。

「私はゼロイチで新しいマーケットにチャレンジしている企業にすごく魅力を感じるんですよね。エブリーは"食×動画"という領域をゼロイチでつくり上げていこうとしている。この未知なる領域での挑戦に、私も携わっていきたいと思いました。またエブリーでは、特定の食品やブランドに限られず、多様な「食」に関わっていくことができます。加工食品から、米やいちごなどの農産物、さらにワインや日本酒など、本当に多種多様。食をテーマに、様々な仕事に携わっていけると考えました」

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一つのポジションにとどまらず、チャレンジできる環境がある

そして2017年10月、エブリーにコンテンツの制作ディレクターとして入社した平原さん。次々に新しいプロジェクトやポジションが立ち上がるエブリーのなかで、様々なチャレンジや経験を積み重ねてきた。

「一つのサービスやポジションにとどまらず、新しいプロジェクトやミッションを任せていただけるのはエブリーで働く、おもしろさの一つだと思います。私自身、前職時代の経験を活かして、アプリ内のディスプレイ広告における配信システムやSalesforceの導入プロジェクトなど、様々なチャレンジをさせていただきました」

さらに2020年からはPMM、2021年1月には事業部の副部長に抜擢された。

「もちろん、新しいミッションを任せていただくときに不安はあります。ただエブリーには、悩んだり、迷ったりしたら、相談し、サポートしてくれる仕組みやカルチャーがある。例えばいま、上長に相談すれば、経営会議に出席する機会もいただけます。経営層の意見をダイレクトに伺えることは前職では考えられなかったですし、自分自身の視座を高める上でもすごく良い環境ですよね」

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オンライン×オフラインで広げる、"食×動画"の可能性

現在、平原さんは『DELISH KITCHEN』広告事業における売上最大化をミッションに、広告商品の企画・開発などを担う。この広告事業における強みとして、次のように語ってくれた。

「企業様の商品を広告として届けることは、ある程度、媒体規模のあるメディアであれば十分にできることだと思っています。私たちがさらに担っていきたいのが、その先にユーザーの方々からフィードバックを受けて、商品開発やプロモーションに活かしていただくこと。特に『DELISH KITCHEN』のユーザーの多くは毎日料理をされる方々。N1インタビューも実施しているのですが、ご自身の料理への課題なども踏まえて、熱量高く、忌憚なくご意見をいただけます。例えば子供のためにこういうことをしてあげたいと思い、商品を手に取った、ということであれば、子供を含めたプロモーションやパッケージが良いのではないかとご提案できる。根本的な商品課題を見極め、それに対するソリューションまで提案できるのは、私たちならではの強みだと捉えています」

さらにプラットフォーム内に蓄積される、膨大な行動データも広告事業における強みとなっている。

「最近広告は規制が厳しくなり、他社データの活用が難しくなっています。ただ『DELISH KITCHEN』には、日々ユーザーの方々がどんな課題感を持って、どんなレシピの情報を検索しているのか、膨大にデータが蓄積されている。こうしたデータを元に、企業様の課題に合わせて、適切な方に適切なタイミングで魅力的に商品を届けることができます」

そしていま『DELISH KITCHEN』では、オンラインにとどまらず、オフラインにおける広告商品の強化も進められる。

「特にいま注力しているのが、小売企業様と連携した広告展開です。例えばスーパーの店頭サイネージにおけるレシピ動画の配信と、店頭販促を組み合わせた広告商品などを提供しています。こうしたオフラインとオンラインを融合させ、ユーザーの方々にも、企業様にとっても、より良い広告の仕組みをつくっていきたいですね。そして、"食×動画"の可能性をさらに広げていきたいと思っています」

最後に伺ったのは、平原さん自身の「これから」について。

「エブリーで一緒に働くチームメンバーは、多様な業界の知見を持ちながら前向きに顧客課題に向き合える優秀な方ばかり。個人的にもとても良い刺激になっています。業務においても、日々のディスカッションの中から様々なアイデアが生まれ、それを自発的に提案や企画の中に組み込みながら事業成長を推し進められる楽しみがあります。今後も、メーカーだけでなく、流通・小売、そして『DELISH KITCHEN』を使ってくださるユーザーの方々の生活にとっても役に立てるサービス企画を目指していきたいですね。新しいチャレンジも行いながら、広告事業の展開を加速していきたいと思います」

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