経費精算システム『楽楽精算』をはじめ、複数のSaaSプロダクトを提供するラクス。2021年3月には東証一部上場を果たした。今回、さらなる飛躍へ向けて、新たなメンバー採用を強化する。実際の求人とともに、同社の事業の独自性、そしてキャリアの可能性について見ていこう。
時価総額約2,900億円ーー
いまや国内を代表するSaaS企業の一つとなったラクス。
同社が提供するのは、予算やITリテラシーに課題を抱える企業の業務効率化を実現するクラウドサービスだ。
対象とする領域は、
・経費精算
・請求書・納品書・支払明細などの帳票発行
・メール配信
・販売管理
・メール管理 など
さらに新たなプロダクトのリリースにより領域を拡大している。
SaaSを提供する企業のなかには、長期的な事業戦略を描く上で、採用・広告などの投資を優先し、収益化に苦戦するケースもある。
こうしたなか、ラクスは2000年の創業から、21期連続で増収。2021年3月期決算においては、売上高153億円(前年比132.6%)、営業利益38億円(前年比332.0%)を記録。SaaSビジネスにおいて、「売上高の成長率+営業利益率」が40%を超えれば優良とされる*なか、同社の数字は57%。非常に高い水準にあるのが分かるだろう。
*「Rule of 40%」と呼ばれ、SaaSビジネスには成長を測る上で重要な指標。
※時価総額は2022年3月23日時点での数字
ラクスの特徴は、1つのサービスに依存せず、複数のプロダクトによって多様な領域の課題解決を手がけている点だ。特に、売上10億円を超える収益をあげているサービスを5つ以上持っていることが安定的に高収益を生むポイントとなっている。さらに多くのプロダクトは継続的に、高い売上成長率を実現している。2021年3月期でいえば、『楽楽精算(前年比141.3%)』『楽楽明細(前年比213.3%)』『楽楽販売(前年比147.8%)』といった水準だ(*1)。
もう一つ触れておきたいのが、事業のポテンシャルについてだ。
具体例として同社の主力事業である『楽楽精算』を見てみよう。
『楽楽精算』がターゲットとしているのが、紙やExcelで経費精算をしている日本企業だ。主に楽楽精算のターゲットである従業員数50名~4999名の市場規模は1284億円。(*2)。
『楽楽精算』の累計導入社数は、2021年11月時点で、9000社を突破。緊急事態宣言の解除やTVCM効果により、新規導入社数は過去最高を記録している。
当然だが、これは『楽楽精算』単体のマーケット。そのほかのプロダクトに広がる市場規模を積み上げると、そのポテンシャルはさらに大きなものになっていく。
日本企業のなかには、未だ紙を中心としたアナログな業務フローで進めるケースも少なくない。コロナ禍の影響でDXが加速するなか、ラクスが提供するサービスは今後さらに求められていくはずだ。
あらゆる領域の業務フローをデジタルに置き換え、社会全体の働き方をアップデートしていく。非常にチャレンジングなフィールドが広がっているといえるだろう。
クラウド事業の成長サイクルとして大きく、「新サービス開発」「高成長期」「成熟期」の3つがある。ラクスは成長戦略として、この成長フェーズが異なるサービスを同時に展開。「成熟期」を迎えたサービスの営業利益を新たなサービスに投下することで、事業全体として利益を出しながら、持続的な成長を実現している。
最後に、同社における働く環境について見ていこう。
特に同社の文化・風土を理解する上で、重要なのが行動指針として掲げる「リーダーシッププリンシプル」だ。
これは社員の意思決定の規範となる、仕事を進める上での心構えを示したもの。各社員に深く浸透し、同社が成長を遂げる原動力として、その文化・風土を形成している。
たとえば同社では、職位や職種に関わらず、事業・サービスを成功させるという目的のもと、どんな発信や挑戦も受け入れられる風土があるという。
実際に営業でいえば、顧客ニーズを踏まえ、開発部門へのフィードバックはもちろん、商品企画や開発にも意見し、戦略をともに考えていくこともある。
失敗が許容される文化で大きな裁量のもと、多くのチャレンジにトライすることが可能だ。
現在同社では、営業、マーケティング、バックオフィスなど、様々なポジションで採用が行われている。
ぜひ実際の求人を確認し、同社でのキャリアを検討してみてほしい。
(*1)2021年3月期決算説明資料ーラクス
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3923/tdnet/1968183/00.pdf
(*2)2022年2月期決算説明資料ーラクス
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3923/tdnet/2083151/00.pdf