日本政府による「2050年のカーボンニュートラル実現」宣言の以前から脱炭素化に向けた計画を発表し、推進してきた「JERA」。世界最大級のエネルギー会社として国内発電電力量の約3割を占める同社 が「CO2ゼロ」を掲げる意味は大きい。今回はそういった同社の事業概要と併せて、今まさに活躍しているメンバーたちの「声」をお届けする――。
「日本(Japan)のエネルギー(Energy)を新しい時代(eRA)へ」
2015年に「東京電力グループ」と「中部電力」の合弁会社として誕生した「JERA」。国内発電量の約3割を占め、世界最大級の燃料取扱量を誇るエネルギー会社としてグローバルに躍進を続けている。
「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する」ことをミッションとし、LNGインフラの開発、最適化・トレーディング事業や再生可能エネルギー事業の拡大、LNG火力発電の性能向上、さらに脱炭素に向けた取り組みなど、世界の流れを見極めながら柔軟に事業を展開している。
特に注目したいのが、再生可能エネルギーと低炭素火力を組み合わせながら、電力の安定供給と脱炭素の両立を実現していく取り組みだ。
日本政府による「2050年のカーボンニュートラル実現」宣言の以前から脱炭素化に向けた計画を発表。CO2排出量に関して、2030年には20%削減、2050年には排出ゼロといった野心的な目標を掲げる。その実現に向け、JERAが描くロードマップでは、石炭やLNGを燃料とした現状の火力発電設備に手を加え、それぞれ化学的に相性のいいアンモニアと水素を「混焼」することでゼロエミッション火力を実現する。そして2023年度には、混焼率20%の実証試験を実施、その結果を踏まえた本格運用が始まっていく予定だ。
老舗企業同士のジョイントベンチャーという安定した基盤を持つ一方で2015年設立と新しく、既存のルールや慣習に縛られないベンチャースピリット、そして様々なバックグラウンドをもつ多彩な人財が集結する組織力を強みに、エネルギー業界全体に大きな影響を及ぼすイノベーションに挑む。
2023年2月現在、AMBI上でも20以上のポジションの求人を掲載。既存の電力・ガス事業における募集はもちろん、脱炭素に向けた「新規事業」推進に関する募集も。また広報や人事、総務、財務経理といったコーポレート部門でも積極採用を行っている。多岐にわたる活躍の舞台をぜひチェックしてほしい。
JERAには、多様なバックグラウンドや価値観を持った社員が働いており、活躍のフィールドも幅広い。ここからは現在活躍中のメンバーたちが語る「業務内容」や「JERAの魅力」をお届けしていく。※所属部署は取材当時ものとなります。
■高山 博貴|業務基盤構築部/入社2年目
農業団体 → 食品メーカー → JERA
▼現在の仕事内容/醍醐味や印象に残った経験
JERAをデータドリブンな会社にするためのプロジェクトで、マネージャーを担当しています。例えば、海外子会社を構えるシンガポール、オーストラリア、アメリカ、オランダの方々とのオンライン会議や、海外展開に向けた調査なども業務の一部です。仕事の醍醐味は、世界中とつながっている実感を得られること。先日も一日で4カ国の人々と話をし、まるで地球を一周している気分になりました。また、会社をより良くするために、自らCFOに直談判や提案をする機会もあり、役員との距離の近さを感じることができます。
▼JERAの魅力/応募者へのメッセージ
中長期的な視点を持ち、ユニークな取り組みを行っている点が魅力だと思います。JERAでは、技術や社員の力で、日本のエネルギー安全保障に貢献できると考え、入社を決意しました。会社としても若く、成長機会の多い環境です。会社をより良くするため、積極的に提案できる方、自らの手で会社を成功させる意思を持った方こそ活躍できると確信しています。
■永井 亮太|ゼロエミッション連携推進室/入社5年目 (JERAへの転籍後)
東京電力 → JERA
▼現在の仕事内容/醍醐味や印象に残った経験
ゼロエミッション連携推進室(※)で、各国の脱炭素化戦略における市場調査、燃料アンモニア調達の検討、水素事業開発の方針策定に携わっています。脱炭素化は世界的な課題であり、現在は実現に向けた制度や技術の整備が発展途上の段階。日々、地球規模の課題解決に向け、情報収集や調査研究、事業開発を行うことにやりがいを感じています。また、社内には多様なバックグラウンドを持った社員が多く、共に働く中で学ぶ機会が多いです。過去、自分がアジアの太陽光、陸上風力のプロジェクト開発を進めた際には外国籍やキャリア採用社員の方々が中心であったため、異なる意見を取り入れることの重要性を実感しました。
※ゼロエミッション連携推進室とは、社外と連携し、サプライチェーンを構築するために2021年に設立された新たな組織であり、幅広い経歴を持った人財から構成されている。
▼JERAの魅力/応募者へのメッセージ
魅力は2つあると思います。1つ目は、脱炭素化に向け、明確なミッション・ビジョンを策定しており、実現できる力があることです。燃料や火力のバリューチェーン全体を運営しているため、他にはない実績と信頼があります。これまでの技術や経験を活かし、ミッション・ビジョン達成に向けて具体的に行動できる。ここが最大の強みであり魅力です。2つ目の魅力は、リモート勤務やハイブリッド勤務などが導入され、働きやすい環境があることです。柔軟な働き方ができる制度のおかげで、4歳の子供と朝食・夕食を一緒にとる時間を作ることができます。高い目標を掲げてチャレンジしたい方、働く環境に魅力を感じられた方には、ぜひJERAを検討いただきたいです。
■青山 太樹|ICT戦略部/入社3年目
外資系化学メーカー → 外資系コンサルティングファーム → JERA
▼現在の仕事内容/醍醐味や印象に残った経験
ICT戦略部に所属し、ICT部門全体の戦略企画や、システム開発の投資評価、プロジェクト立ち上げの支援をしています。また、データドリブンなJERAを実現するためのプロジェクトに参画しています。JERAは会社設立から10年も経っていない企業であるため、1つ1つルールを決め、浸透させることで、よりよい企業に変革できることがやりがいです。前職と比べ自身の裁量で取り組める仕事が多くなったと感じています。
▼JERAの魅力/応募者へのメッセージ
日本のCO2排出量削減に大きな影響力を与えられることが最大の魅力だと思います。前職で環境問題についての案件を経験する中で、火力発電を行いながらCO2排出量ゼロを目指して取り組んでいるJERAについて知りました。環境に大きな影響及ぼす事業だからこそ持つ、脱炭素社会実現に向けた強い使命感に共感したことが、入社の決め手になりました。また、JERAのように設立直後からグローバル、かつ大規模に事業を展開できるとなる会社は一握りしかありません。会社づくりに貢献しながら、社会全体にも大きな貢献をもたらすことができる環境がありますので、みなさんからの応募を心待ちにしています。
■熊前 徹|再生可能エネルギー事業部/入社3年目 (JERAへの転籍後)
中部電力 → JERA
▼現在の仕事内容/醍醐味や印象に残った経験
アジア地域の再生可能エネルギー担当チームの一員として、新規事業の開発や既存事業の運営に携わっています。主にインドの再生可能エネルギー市場の情報収集、新規事業の検討などを担当しています。インドの再生可能エネルギー企業へ出向し、現地企業の一員として勤務したことは、貴重な経験となりました。
▼JERAの魅力/応募者へのメッセージ
社会的責任の大きい事業をグローバルに展開している点に魅力を感じています。また、多様な経歴や専門性を持った社員が多数在籍しているため、学びを得る機会が多い点も魅力です。昨今、エネルギー業界を取り巻く環境は大きく変化しています。JERAは新しい会社だからこそ、会社としても個人としても成長できる機会が多いと思います。
■杉山 紀行|事業開発戦略部/入社2年目
損害保険会社 → 自動車メーカー → JERA
▼現在の仕事内容/醍醐味や印象に残った経験
これまでのキャリアで一貫して会社のリスクに関わる業務に携わってきました。現在は、キャプティブ保険の企画・運営とリスクマネジメントに係る業務を担当しています。リスクマネジメントの業務は、会社として新たな試みであるため、チームでゼロから作り上げているところ。前職では、歴史のある会社で前任者から引き継いだ仕組みを改善することが多かったため、現在の業務とは求められる仕事の成果が異なりました。自ら課題を発見し、仕事をつくるという業務にやりがいを感じています。
▼JERAの魅力/応募者へのメッセージ
JERAは、伝統的な文化と新しい文化が融合しているという意味で、街で例えると東京と同じような魅力がある環境だと思います。出身や部署によって、考え方が十人十色であるため刺激を受けやすいです。とはいえ、どの社員にも共通しているのは、事実やデータに基づく「論理思考」です。根本に同一の価値観があるからこそ、多様な社員が能力を発揮できるのだと感じます。エネルギー面で大きく日本を支えていますが、会社としてはまだまだ成長途中です。新たな事業を立ち上げたい、というチャレンジ精神を持った方には、活躍の場が広がっていると思います。