INTERVIEW
ミツモア

起こせ、ローカルビジネス革命。コンサル出身の彼がミツモアでみつけた挑戦の舞台

掲載日:2024/04/16更新日:2024/04/16
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累計33億円調達、ローカルビジネス事業者の生産性向上を最大化するプロダクトを提供するミツモア。2023年には「日本スタートアップ大賞2023」で経済産業大臣賞を受賞、週刊東洋経済の「すごいベンチャー100」にも選出される急成長スタートアップだ。今回は同社でカスタマーサクセスとして働く中川雄平さん(30)を取材した。「国内企業の99%以上を占める中小企業。その生産性を向上させることは日本のGDP増大に直結します」彼の志と共に、同社で得られるやりがいに迫る。

▶ミツモアとは
ベイン・マッキンゼー・BCGなど大手や外資企業出身者が率いる、2017年創業のスタートアップ。経済産業省主催の「日本スタートアップ大賞2023」にて経済産業大臣賞(ダイバーシティ賞)を受賞。週刊東洋経済の「すごいベンチャー100」2023年版にも選出。「日本人が使える世界基準でよいプロダクトを作る」ことで、日本の生産性向上、ひいてはGDP向上に貢献することを目指す。

▶提供サービス
・マッチングプラットフォーム『ミツモア』
様々な分野の専門家と依頼者をつなぐマッチングプラットフォーム。カメラマン、リフォーム事業者、税理士など国内の事業者が多数登録。事業者は、集客・見積の自動化ができ、業務効率化を実現。依頼者は、最短1分で事業者を見つけることができ、最大5社の見積もりを比べて選ぶことができる。

・事業者の業務効率化SaaS『プロワン』
リフォームや設備工事など、短期の現場仕事に特化し、業務効率化するサービス。顧客管理・営業支援・差配・分析レポート・収支管理等、現場からバックオフィスまでさまざまな業務を自動化し、一元管理できる。これまで点在していたデータが体系的に可視化されるため、データ活用を通じた事業成長が期待できる。

資本の格差なく「どんな会社も使えるサービス」が、決め手だった

まず、転職を考えるようになったきっかけから伺ってもよろしいでしょうか?

前職、コンサルティングファームで働くなかで感じた「もどかしさ」がきっかけだったように思います。

いくつかの大手企業のシステム開発・導入支援を経験するなかで、コンサルタントとしての基礎スキルを身につけることができました。一方で、僕に求められていたのは、システムをミスなく開発・導入し、安定稼働できる状態にしていくこと。あくまで大手のシステム開発を担うグループ子会社とベンダーの仲介役としての調整業務が中心。開発の中枢までは踏み込めないため、システムを磨き上げていく難しさを痛感する場面も多くて。次第に、良いサービスを生み出すことに注力できる環境に身を置きたいなと思うようになり転職を考え始めたんです。

特に、AMBIで求人を探す上では、「事業会社」かつ「ベンチャー企業」に絞って探していました。大手企業2社を経験したので、次はあえてまだ未完成な組織に飛び込み、会社の成長を体感してみたいな、と。そのなかで出会ったのが、ミツモアでした。

ミツモアの決め手はなんだったのでしょうか?

「地域に根差した中小企業にも使ってもらえるように」という思想でサービスを開発している点に好感が持てた。これは決め手の1つでした。

というのも、僕自身、1社目・2社目では、グループ子会社の人たちと接する機会も多かったのですが、親会社と子会社における業務効率化の格差を感じることがありました。資本を持つ親会社はどんどん新しいシステムを導入して業務効率化を推進している。一方で、資本が限られる子会社ではシステム導入が進んでいない。であれば、業務効率化が喫緊で求められるのはじつは中小企業側なのかもしれない、と。

だから、ミツモアのサービス・思想を知ったとき、納得感がありました。それに、サービスで解決できるお客さんの顔をパッとイメージしやすかった。サービスを広めていく意義を強く感じました。

また、実際にサービスを触ってみると初めてでも非常に使いやすくて。その開発力にも惹かれました。僕自身は文系で技術的なことに関しては素人。ただ、前職で一時でもシステム開発に携わった身として、「使いやすい」レベルまでサービスを磨き上げることがどれほど大変か。そして思い描いたものを実現することがどれほど難しいかは理解していました。だから、このサービスを形にした人たちと働けたら素敵だな、と。

他にも、選考の中では現部長から、事業会社としてクライアントに価値を提供していく仕事の面白さ、充実感を話してもらって。知れば知るほど「ここで働きたい」と思い、入社を決めました。

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住友林業の広報、ベイカレント・コンサルティングのコンサルタントを経て、2023年7月にミツモアに入社した中川さん。「やりがい、志を軸に考え転職したので、グラフにするとこうなりますね」と語る。

「未完成」だから、おもしろい。

入社後は新サービス『プロワン』に関わられていると。カスタマーサクセスとして感じるやりがいについて教えてください。

前提からお伝えすると、改めて『プロワン』は2023年にできたばかり。入社当初、想像以上に未完成だ、と思ったのを覚えています(笑)。競合がカバーできていない領域も網羅できている点から、お陰様で導入社数は伸びていますが、たりていない機能はまだまだある。伸びしろしかない。まさに0⇒1に関われる。僕としてはやりがいに感じている部分です。

お客様の声をキャッチアップし、社内の開発チームにエスカレーションしていくんですが、想像以上に自分の声が反映されていくので正直驚いています(笑)。すでに約30件の機能開発に関わりました。つい先日も、Excelで見積作成を行っていたお客様の要望を受け、Excelに近い操作性で見積作成できる新機能を追加したばかりです。

特におもしろいのが、お客様自身にも「自分たちがサービスをつくっている」という感覚を持っていただけていること。「この前言った機能、もうできたの?!」と感動してくれる。その反映スピードにも驚かれます。そうした1つひとつが、サービスへの愛着を生んでいるように思いますね。ミーティングでお話しするたびに「導入初期と比べるとものすごく良くなっているね…!」「そうですよね!」と盛り上がる。まさに、お客様と一緒に創りあげている感覚です。

最近では「プロワンがないと仕事がまわらないよ」といった言葉をいただくことも少しずつ増えている。着実にサービスとして良くなっている手応えを感じています。

一方で、入社されてから苦戦した、あるいは厳しいなと感じたことがあれば教えてください。

苦戦することばかりです(笑)。先にお伝えしたように、新しいサービスを育てていくのは、0⇒1の連続。当然、見本もマニュアルもない。さらに、社内にも知見がない。誰も正解をもっていない。そういったなかで、どうやって進めていけばいいのか、最初はかなり戸惑いました。

その状況は、どのようにして乗り越えたのでしょう?

今も苦戦中ですが、「サービスの将来までを見据え、多くの情報から仮説を立てていく力」がついてきたことで、前と比べると思い悩む時間は減ってきたかなと思います。

たとえば、新機能の開発要望を社内であげていくにしても、精査が必要になります。目の前のお客様の悩みを解決することは大事ですが、その機能が他のお客様にも転用できなければサービス価値を高めることはできないからです。

そのため「この要望は、◎◎業界でも共通していると考えられるから対象業界を拡大できるのでは」「この要望は、中小企業だけでなく大手にも通ずることだから拡販できるのでは」といった仮説を立てられるかが重要。そこまで落とし込めると、プロダクトマネージャーやエンジニアに対してプレゼンするときにも「これは確かに会社として取り組む意義があるね」とスムーズに進むように思います。

また、「チームで解決していこう」というカルチャーにもかなり支えられていると思います。会社としてまだ誰も正解を持っていないからこそ、みんなでアイデアを持ち寄って相談しながら決めていくのがデフォルトなんです。基本的に迷ったらすぐに相談するので、抱え込むことはないですね。

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ミツモアに入社してから、周りのメンバーに感化されて前向きになったと中川さんは語る。「僕はもともとは慎重な性格でまずはリスクヘッジを考えるタイプ。だから、入社当初はサービスの未完成な状況に対して不安になることもありました。そんな時、上司に言われたのは、点ではなく線で捉えること。サービスの理想像に到達するために、今はここのフェーズにいると認識する。そうすると、現状できてないことがあったとしても「大丈夫、これからできるようになる」と捉え明るく展望を持てるようになってきました。また、できない理由を探すのではなく、どうすればできるか考える思考の癖がついてきた。僕のなかではかなり大きなアップデートでした」

未知なる状況に飛び込み、レベルを上げていく

今後の目標があれば教えてください。

まずはカスタマーサクセスとして、実際に運用の成功事例を1つでも多く増やしていきたい。そして、製品としての価値を大きく上げるような機能開発に携わりたい。展開できる対象企業数のアップにつなげていければと思います。もし、今後新たなサービスが生まれカスタマーサクセス組織立ち上げなどがあったときには、任せてもらえる存在になっていたい。そのためにも、今は再現性の高いノウハウを蓄積していこうと思っています。

また、これは僕個人の考えですが、仕事とは「未知なる状況を経験しながらレベル上げをしていく手段」だと捉えていて。1つのスキルを特化して磨くより、いろんな武器を身につけていきたい。六角形のスキルチャートがあったら、各項目全方位的にスキルを伸ばしていきたいんです。

そういった意味では、大企業にいる時よりも早いスピードでいろんなことが経験できる環境に身を置けていると思います。特に30代前半ではマネジメントにも挑戦してみたいですね。

最後に、中川さんが「キャリア」について考えるとき、大事にされていることがあれば教えてください。

精神論になってしまいますが、キャリアを考えるときは、なるだけ俯瞰的に考えるように意識しています。どうしても「今」だけを見ると、「停滞している」「しんどい」といったネガティブな感情を感じてしまいやすい。でも、人生で見たら「今」はあくまで通過点でしかない。漠然とでも「自分としてこうなりたい」という理想があって、そこから逆算して必要なステップを踏んでいる。今はまだできないことがあったとしても、できるようになるための努力はできている。そう捉えてみると、確実に右肩上がりになっているんですよね。「前進できている、大丈夫」と思える。深刻に構えすぎず、前向きに、これからも走り続けていきたいですね。

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