2023年度、通期受注高6兆6840億円(前年度比で48.5%増)*と過去最高値となった三菱重工。次世代を見据え、現在「航空エンジン」「防衛航空機・飛昇体」など各部門で中途採用を実施している。その詳細について見ていこう。
*2023年度 決算短信より(https://www.mhi.com/jp/finance/library/result/pdf/fy20234q/kessan_tansin.pdf)
モビリティ、ロジスティクス、発電所、ガスタービン、機械、インフラから、防衛・宇宙システムまで...陸・海・空・宇宙の幅広いフィールドで、社会の多様なニーズに応えている「三菱重工」。約140年の歴史で培った経験と技術を活かし、グローバルリーダーとして確固たる地位を築いてきた。
そういった中、今まさに採用を強化しているのが「航空エンジン」と「防衛航空機・飛昇体」の各部門だ。それぞれ「高燃費の新製エンジン・既存エンジン整備の需要増加」や「防衛力強化の政府方針への対応」等を背景に、事業拡大を図る。各部門の概要と求人について見ていこう。
▼航空エンジン部門
コロナ禍以降、急回復している航空産業。また、新興国・途上国の経済成長に伴い、2041年までに必要とされる航空機数は倍増が予測される。併せて「航空エンジン」の市場も長期的な拡大が見込まれ、世界最高レベルの生産性と技術を誇る三菱重工のさらなる飛躍が期待されている。2024年3月には「三菱重工航空エンジン(MHIAEL)長崎工場」を拡張するなど、航空需要の拡大に応じた事業拡大、サプライチェーン企画・管理業務の高度化を推進していくとする。
▼防衛航空機・飛昇体部門
不安定・不透明な世界情勢において、従来にないレベルで日本の防衛力整備計画は大幅な拡充へ。三菱重工では国家安全保障環境の大きな変化を踏まえ、社会及び顧客ニーズへの対応力の強化を図っていくという。陸・空・海・宇宙を網羅する「防衛のリーディングカンパニー」として、スタンドオフ防衛能力や継戦能力強化(ミサイル、補用部品の増産等)、無人アセット防衛能力の強化など幅広いアプローチで安全・安心な社会を支えていく。その中でも防衛航空機製品のアップグレード、新規ミサイルの急速増産に向けた動き等も進めている。また、資材調達、需給バランスの悪化、地政学リスクへの対処施策にも注力しており、サプライチェーン企画・管理業務の高度化を推進していくとする。
日本の航空産業の持続的な発展に貢献し、技術革新と社会貢献を通じ、人々のより豊かな生活の実現へ。そういった使命を果たす「次世代人材」が今こそ求められている。