INTERVIEW
NTTデータ|ITスペシャリスト

33期連続増収、DXを追い風に過去最高益へ。NTTデータが、ITスペシャリスト、ITアーキテクトなどを採用強化

掲載日:2022/05/30更新日:2024/01/22
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売上高2.5兆円超ーーDXを追い風に33年連続増収(*1)となったNTTデータ。グローバルビジョンとして「Trusted Global Innovator」を掲げ、世界的視野とスケールでITによる社会変革をリードし、社会への貢献を目指す。こうした中、ITスペシャリスト、ITアーキテクト、コンサルタントなど複数ポジションで中途採用を強化していく。転職者の実際の声とともに見ていこう。

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NTTデータは、グローバルで社会インフラに必要不可欠な存在へ

売上高2.5兆円、従業員数15万1000人以上、連結子会社315社。名実ともに国内最大級のシステムインテグレーターであるNTTデータ。

もともと、官公庁や金融機関向けのサービスに強みをもち、銀行、社会保険、クレジットカード、電子マネーなどに関わるシステムをはじめ、自治体の防災システムまで、社会のあらゆる場で必要不可欠な多くの仕組みを提供してきた。この国内事業を基盤に、2000年代初頭からはグローバル展開にも注力。2006年3月期には100億円に満たなかった海外事業は、約15年間で約9000億円まで成長(*2)。その存在感を高めてきた。

そして2019年、中期経営計画で掲げたのが、グローバルで質の伴った成長を遂げ、2025年までに「Global Top 5」入りすること。そのための施策として近年は、海外事業において低採算事業を売却し、収益性の高い事業へとシフトするなど、構造改革に取り組んできた。

今や、世界53カ国・地域、223都市に拠点を広げ、まさにグローバル展開においても盤石な基盤を築きつつある。グローバルビジョンとして「Trusted Global Innovator」を掲げ、世界的視野とスケールで、ITによる社会変革をリードし、社会への貢献を目指す。そして2022年、採用にアクセルをふむ。

採用ポジションは、ITスペシャリスト、ITアーキテクト、コンサルタントなど。その中でも今回は、外資系コンサル2社を経て2020年に同社へ転職して、ソリューションの研究開発チームでITスペシャリストとして活躍する渡邊 裕記さん(32)に、同社の魅力について伺った。

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渡邊 裕記(32)
2015年、新卒でIBMに入社。保険のインフラリニューアルのプロジェクトに携わる。2020年にアクセンチュアに入社し、保険アプリケーション開発に携わる。2020年10月よりNTTデータへ。保険分野のアプリケーション開発の経験・知見を活かし、LCPの市場調査や製品調査を通じて、より生産性の高いソフトウェア開発に関する研究開発に従事。現在、ローコードの研究開発チームにて主任を務める。

30歳目前、幅広い領域でグローバルに自分の力を試したかった

1社目はIBM、2社目はアクセンチュア。いずれも、国内の保険業界のクライアントを担当し、システム開発に携わってきた渡邊さん。

3社目となるNTTデータへ入社した背景には、「危機意識」があったという。

「1社目、2社目と働くなかでは、業界の専門知識、ITスキル、顧客とのコミュニケーション、要件抽出などのスキルなどを身につけることができました。同時に、ずっと保険業界1本でやってきたこともあり、培ってきたスキルが他の領域でも通用するのだろうか、という不安もあって。新たな環境で自分の力を試してみたい、と思うようになりました。

また、もともと大学時代から「グローバルに活躍したい」想いもありました。それが外資系企業を選んできた理由でもあったのですが、保険業界という枠組みのなかにある限り、キャリアの延長線上ではそれが叶えられそうにないな、と。30歳目前、キャリアを変えるなら今しかない、と思ったんです」

こうしたときに出会ったのがNTTデータだった。

「NTTデータはまさにいま世界各国に拠点を拡大させている。そのなかでもADM(アプリケーションデベロップメント&マネジメント)部門は最先端のツールにふれ、グローバルとやりとりしながら、グローバル展開に向けた戦略にも密接に関わっていく部署だと知りました。自分の仕事が業界問わずインパクトを与えていけることはもちろん、日本企業ですがむしろ海外とのコンタクト、コネクションが持てるチャンスかあると思いました」

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NTTデータの「主力技術」を生み出していく

渡邉さんが所属するのは、ADM(アプリケーションデベロップメント&マネジメント)部門。3-5年後の主力技術を作り出すべく、海外のベンダー、自社の海外拠点を巻き込みながら先端技術のソリューション開発を担う。その仕事の醍醐味とは?

「ADM部門の仕事は、新しい分野を切り拓いて、NTTデータの武器をつくっていくイメージに近いと思います。NTTデータとして掲げている次年度の売上目標やビジョン・戦略など、経営層の方々が考えていることを具現化していく中枢とも言える部分を担っていく。そういった醍醐味があります。

具体的には、海外のレポートなどをチェックして最先端のテクノロジーに関する情報をキャッチアップし、模擬開発などを行ないながら「そのツールはNTTデータにとって武器となるか」を検証していきます。世界には、まだあまり知られていないけれど素晴らしいツール、日本には入ってきていないツールが数多く存在します。そうした最先端のツールを、他社よりも先んじて取り扱うことができれば、優位性を持ってビジネスを拡大できる。当然、顧客の支援にもつながります」

また、単純にツールを導入するだけではなく、様々なツールを組み合わせてパッケージ化し、新たな価値を見出すのも同部門の重要な役割だ。

「ツール単体では機能として不十分だとしても、他のツールと組み合わせることで不足部分を補完できるケースは多くあります。そういった上手い組み合わせのパターンをストックしていくことも大事な点です。さらにグローバルを視野に入れたとき、同じ用途のツールでも米国ではAが、日本ではBが使われているといったように、国ごとのツールのトレンドや浸透度が異なる場合もあります。そのため、国ごとに最適な形で、ツールの組み合わせ方を考えていく。仲間とこうした議論を重ねていく時間は、私にとって非常に楽しい時間です」

NTTデータ図

実際に各種ベンダーのツールを使って模擬でアプリケーション開発を実施。さらに、最新の情報を把握するため国内外のレポートに目を通すほか、国内外のベンダーと直接やりとりしながら、「そのシステムにはNTTデータの顧客が求めることを叶える機能があるかどうか」を検証。結果、NTTデータでシステム開発をする時に使えるのか否かを判断していく。

とくに、渡邉さんが担当するのがローコードプラットフォーム*。昨今のDXの広まりと共に、高い注目を集めている領域だ。

*ローコードプラットフォームとは
可能なかぎりソースコードを書かずに、アプリケーションを迅速に開発する手法やその支援ツールのこと。ドラッグアンドドロップでアプリケーションの画面やデータベースを作ることが可能。

「実は私が入社した2020年10月頃は、ローコードプラットフォームはさほど注目されておらず、ローコード関連のコンサル案件はほぼない状態でした。ですが、2021年に入った頃からガラッと潮目が変わったと感じています。

事実、現在海外から続々と新しいツールが入ってきており、その加速度は増しています。同時に、顧客からも「S社のローコードプラットフォームを使いたい」のように指定で要望をいただくことも珍しくない状態になってきました。今ではローコードにおけるコンサルチームは一人当たり数十件を掛け持ちしても人手が足りないほど、依頼が殺到しています。今後、ますます成長していく領域だと思います」

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会社の売上・戦略などに直結する業務を担うADM部門では、経営層とやりとりする機会も多いという。「つい先日も、常務向けにデモンストレーションをする機会がありました」と渡邉さん。

即決はしない。粘り、考え抜くカルチャー

取材後半に伺えたのは、大手外資系企業2社を経験してきた渡邉さんから見た、NTTデータのカルチャーについて。

「実は、前職時代までもNTTデータの方と一緒に働く機会があり、入社前からNTTデータの方の「真摯に顧客に向き合う姿勢」は強く感じていました。

前々職、前職と外資系企業で働くなかでは、テキパキと要件抽出をしていくスピード感、プロフェッショナルとしてのプライドを持ち成果を追求する姿勢など、私自身多くのことを学びましたし、外資系企業の良さだと思っています。一方で、顧客の立場になってみると、伝えきれてなかった不安な気持ちや、言語化できないモヤモヤとしたものもあるのではないか、とも思っていて。前職時代、顧客に寄り添い、顧客が言語化できなかった部分も丁寧に拾いながら優しくアプローチしていくNTTデータのビジネススタイルを目にしたとき、色々考えさせられるものがあったんです。私もこんな風に働きたいな、と。

実際、入社してもそのイメージは変わりませんでした。NTTデータでは、物事を決めるにしても、即決することはほぼありません。あらゆる選択肢を洗い出し、迷いながら考え抜く。答えが出せるまで諦めない。そうした姿勢で働く社員の姿をよく目にします。スピード感はありながらも、一つの物事に対し、真摯に取り組んでいくカルチャーが根付いていると感じます。短期的にアウトプットを出さなければならないという雰囲気ではなく、長期的に着実に一歩ずつ歩んでいける人は向いているのではないかと思います」

また、働き方についてもふれてくれた。

「前職と比べると、残業は減り、夜遅くまで働くことはなくなりました。私の部署では海外のベンダーとやりとりすることもあるため、時差の関係で稀に夜中に働くケースもあるのですが、その際も退勤8時間後でないと出社できないルールが設けられています。私は前職時代に体調を崩してしまった経験もあったので、ワーク・ライフ・バランスを意識して働けるのは嬉しいポイントです。また、私の周りには結婚し、子供を育てながら活躍されている女性社員が多くいます。将来を考えたとき、そういう方が周りにいて、相談できる状況があるのは心強いと思います」

最後に伺えたのは、渡邉さんの今後の展望について。

「私はせっかく働くなら、面白くてインパクトがあることに挑戦したいと思っています。今働くなかでは、まさに自分の調査・活躍した結果が、会社の戦略に反映されていくと感じられていて。だから、これからも世界中の様々な製品や、最先端のテクノロジーの動向などの新しい知識を得て、新しい分野を切り拓いていきたい。それにより、NTTデータの利益や飛躍、グローバル展開に貢献できれば、嬉しいなですね」

参考
(*1)NTTデータが2022年3月期の決算発表 収益改善で過去最高を更新
https://enterprisezine.jp/news/detail/15968
(*2)最高益見込むNTTデータ、持続力問う海外事業の構造改革
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC02DK10S1A900C2000000/?unlock=1

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