掲載日:2024/08/23更新日:2024/08/23
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「学生時代にタイミーみたいなサービスがあったなら」こう語るのが、牧之内 亮太さん(28)。1日1時間から面接・登録会・履歴書不要でバイトを始められるスキマバイトアプリの先駆者、株式会社タイミーではたらく人物だ。新卒から人材業界3社で働いてきた彼はなぜ同社へ転職したのか。そこには「はたらくを通じて人生の可能性を広げたい。誰もが夢や理想を持てる世界を実現したい」という志があった。
タイミーの拡大フェーズに自分も混ざってみたい
大学生のころ、身近な人が仕事で心身に支障をきたしてしまった原体験から、「人のはたらく」を応援したいと人材業界に飛び込んだ牧之内さん。人材会社3社で経験を積み、2022年8月にタイミーへ。その入社動機とは?
「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」このミッションに共感し、すごくワクワクした。これが志望した理由です。
これまで人材業界で働いてきましたが、「はたらく」というのはまだまだ一定のハードルがあるものだと思っています。面接などのいろいろな制約があったり、職を転々とすることはネガティブに受け取られることもある。そういったなかで、何が自分に向いていて、何をしているときが幸せか。そこに気付くことはなかなか難しいと思っていました。だからこそ、気軽に働ける「スキマバイト」という選択肢が広まっていくことは、「はたらく」の価値観を変えていく突破口になるのではないかと思ったんです。特に、タイミーは、スキマバイト市場を切り拓いた先行プレーヤー。ここなら、本当に何か変えられるかもしれないと思いました。
また、選考のなかで社員のみなさんから「サービス愛」がビシビシと伝わってきたこともポイントでしたね。どの人も、自社の説明をするときに、まるで自分の趣味の話でもするかのように楽しそうに話してくれたんです。僕は仕事柄、あらゆる業界の方から会社・事業の話を聞いてきましたが、これほどまでにサービスに愛着を持って話してもらったのは初めての経験でした。話をきくほど志望意欲が高まりましたし、「タイミーを拡大させていくフェーズに自分も混ざってみたい」と強く思い、幸いご縁もあり入社しました。
転職を考えたきっかけについてはこう話してくれた。「1社目、2社目は大手を経験したので、次はベンチャーにいってみたいと思い、3社目は数名規模の会社で働いていました。営業は自分一人という環境。自分が求めた環境ではあったのですが、実際にやってみると、自分は仲間と高め合ったり、大きな目標に向かってチームで競い合ったりする環境のほうがパフォーマンスを発揮できるタイプだと気付いたんです。そのため、ベンチャーのなかでも、もう少し仲間と切磋琢磨できる規模感の会社に行きたいなと思っている中で、アンビ(AMBI)でタイミーの求人に出会いました」
日光市と提携。「はたらく」を通じ、町の魅力に出会う体験を
営業として入社し、ときには現場を知るためにタイミーを使ってワーカーとしてはたらくこともあるという牧之内さん。その仕事のやりがいについて、こう語る。
とある物流現場でワーカーさんと休憩中に話していたとき「タイミーのおかげで天職に出会えた」という声をきいた時は嬉しかったですね。
その方は、それまでは1つの仕事を続けられずに転々としていたのですが、タイミーを通し飲食、物流など色々な業界の仕事にチャレンジしてみた結果、「物流業界が性に合っている」と気づけたそう。どうすれば効率よく作業を進められるかを考える面白さに目覚め、「この業界なら自分も働き続けられるかもしれない」と。そこからタイミーでいくつかの物流企業で働いた末に、その会社に出会ったということでした。
タイミーは、働いたあとにすぐ企業様から評価がくる仕組み。たくさん働いて良い評価を積み重ねていくなかで自分の適性がわかるし、自信にもつながる。そうした点もよかったのかもしれません。まさに、「こういう人を増やしたいんだよな」と思いましたし、「はたらく」ということはこんなにも人を豊かにもできるものなのか、と改めて感じた瞬間でした。
そして、タイミーが現在進めているのが、各エリアでの地域貢献の取り組みだ。牧之内さんは、2024年5月に北関東エリアのリーダーに。自身の担当エリアを事例に、タイミーが地域に与えていくインパクトについて解説してくれた。
直近で言えば、2024年5月に栃木県日光市と包括連携協定を締結しました。同市では、国内外からの観光需要が急回復する一方で、働き手不足が深刻。市内の宿泊施設では、観光客がいるにも関わらず人手が不足しているために客室の稼働率を抑えているのが現状です。そこに対して、タイミーは、事業者に対しては人手不足の解消、働き手に対しては多様な働き方を推進していこうとしています。
構想としてあるのが、旅をしながらその土地ではたらく体験もしてもらうアプローチです。事業者の業務のうち、プロフェッショナルな人材ではなくても対応できる部分を切り出し、県外から遊びに来た旅行者に滞在中のスキマ時間で働いてもらうことで補完していく。これにより、旅行者はただ「観光する」ではなく「はたらく」を通して街の魅力を知ることができる。事業者側はより多くの観光客を受け入れることができ、売上拡大につなげていけるようになります。
さらに、サービスレベルが上がれば、顧客のリピートも期待できます。タイミーで働いてくれたワーカーに対して、福利厚生としてお得に利用できる割引制度などを導入すれば、その地に定期的に訪れるきっかけを創出していくこともできるはず。つまり、これまでの求人媒体ではカバーしきれなかった、その土地・企業への継続的な集客支援をもカバーしていける可能性があるわけです。もちろんそう簡単にはいかないでしょうし、時間はかかると思います。ただ、しっかりと1つひとつ進めていけば、また若い人たちがたくさん訪れる活気のある観光都市にしていくことは決して夢ではないと思っています。
じつは最近じわじわと増えているのが、「タイミーをきっかけに移住しました」という声。僕も正直びっくりしたのですが、「はたらく」を通じて地域の人と仲良くなったり、居心地が良くなったりして、移住を決断する人が一定数いるんです。「はたらく」という能動的な行為には、ただ観光的に見る・楽しむ以上のものがある、その土地との距離を縮める最良の手段である、という確かな手応えを感じた事例でした。
その場限りの人手不足の解消ではなく、定期的な集客支援までカバーし、売上拡大までつなげていく。これこそが、タイミーの真骨頂といえるだろう。
僕らは商談するとき、「どれくらい人が足りていないんですか?」という会話をすることはほぼなくて。あくまで事業課題・ありたい姿からヒアリングし、そこに対してタイミーという切り口で解決しにいこうとしています。つまり、上流の課題からひも解いてソリューションにつなげていく。これこそが、スキマバイト市場の先駆者であるタイミーならではの価値発揮であり、使命だと思っています。
また、個人的にも仕事に向き合う姿勢が変わってきた実感もありますね。特に北関東リーダーになってから、行政との関わりも増えたことで、自分自身の視座が高まってきたように思います。「利用企業を増やすことでキャリアの選択肢が増えたらいいな」というだけではなく、利用企業が増えれば地域の働き口が増え、若者を呼び込める。ひいては地域全体が活性化する。そういった事例を各地で増やせれば、日本全体で働き方が多様化し、各地で起きている過疎、人口減少などの問題にも何かしら良い影響を与えられるのではないか。そういったスケール感で物事を考えられるようになりました。貴重な経験ができていると感じます。
日光市では、既に県外や市外(宇都宮市など)から働きにきている人も多い。タイミーは、10代~30代の登録者が多いサービスであるため、日光市の地元民からも「若い人が来てくれて刺激になる」という声もあるという。
牧之内さんの転職前後での働きがいの変化をグラフにしたもの。特に今のタイミーで経験できることとして「基盤を作れること」を挙げてくれた。「タイミーは発展の途上にある。どうすればうまくいくのか、正解はありません。メンバー1人ひとりがさまざまなトライをしながら、みんなで知恵を集結させて作っていっている状況。サービスの広め方、組織の作り方、お客様に提供できる価値の基盤をつくれる。まだまだ『タイミーを自分がつくった』と言えるフェーズだと思います」
日本の「はたらく」をもっと多様に、柔軟に
続いて、今後の目標について。
目先で言えば、北関東で1社でも多く導入いただける企業を増やしていくことで地域に貢献していきたい。ここに尽きますね。
タイミーは上場しましたし、知ってくれてる人も着実に増えてはいますが、本当の正念場はここからです。商談をするなかでは、まだまだスキマバイトの意義・価値を伝えきれていないと感じるシーンは多いです。「スキマバイトって今日だけ来る人でしょう?」「暇な人が来るんでしょう?」と言われることも少なくありません。だからこそ、気軽に働ける選択肢を提供することの意義やメリット、事業や地域社会へのインパクトなどを地道にお伝えしつつ、理解を促進していく必要があります。そのうえでは、ある程度の規模をもって面であたっていくことが不可欠なので、今の北関東チームを昇格させて「北関東支社」として立ち上げるなど、組織体制の強化にも注力していければと考えています。
そしてどれくらい時間がかかるかわかりませんが、「いろんな仕事に気軽にチャレンジするからこそ、自分の適性に気付き、キャリアを広げられる」という考え方を、日本中に浸透させていきたいですね。そうすれば、イキイキとはたらく人が増えると思いますし、イキイキとはたらく人が増えたら夢や理想を持てる人も増えるのではないかなと思っています。
最後に、牧之内さんにとって仕事とは?
僕にとって仕事は「彩り」と捉えています。特に人材業界で働いていることも大きいかもしれませんが、仕事をするほど、興味関心を持てる要素が増え、世界が広がっていく。あらゆる物事の裏側にある、人々の取組みや努力に気付けるようになり、楽しめるポイントが増えていく感覚があるんです。
だから、レストランに行ってどの店員さんも接客がよかったりすると、「お店で何か特別な取組みが行なわれているのかな」と、つい気になってしまう。旅先で素敵な景観を目にしたときも、パンフレット等の情報から環境美化のためのユニークな取組みがあると知ると「だからこんなキレイなのか」と勝手にグッときてしまう(笑)。誰かの仕事によって支えられているんだなと思うと、あらゆる物事に感謝の気持ちが湧いてくるんです。自分自身も「はたらく」をテーマにしているからこそ、そういった気持ちを大事にしてこれからもはたらいていきたいですね。