掲載日:2024/09/03更新日:2024/09/03
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言語の壁を無くすAI通訳「ポケトーク」シリーズ。端末版のみならず、あらゆる端末で使えるブラウザ版やスマホアプリ版も含め、ラインナップを拡充し本格的にグローバル展開へ。今回は、ポケトーク株式会社で海外セールスDiv. マネージャーとして活躍する岡﨑 愛巳さん(35)を取材した。前職は、大手外資系消費財メーカーにてストラテジーを担っていた彼女は、なぜポケトークへ転職したのか。そこには「テクノロジーで言葉の壁を取り払いたい。より多くの人がチャンスを掴める世界にしたい」という思いがあった。
会社について
東証一部上場「ソースネクスト」から、22年に携帯翻訳機事業を分社し設立。日本、アメリカ、オランダに拠点を構える。代表取締役会長兼CEOである松田憲幸氏は、2025年中の上場、海外事業における収益拡大を掲げている。
サービスについて
ポケトークは世界130以上の国と地域で使えるAI通訳機。74言語で音声・テキストに、11言語ではテキストのみに翻訳でき、合計85言語に対応。2022年に累計出荷台数が100万台を突破した。個人での観光用途や語学学習ツールとしての利用をはじめ、昨今では「労働現場における言葉の壁」を解決するツールとしての企業での導入が進む。具体的には、交通機関、Wi-Fiレンタル、化粧品・ドラッグストア、小売、飲食、サービス、旅行、宿泊施設、レンタル事業などインバウンド需要に対応する必要がある業界を中心に3,000社以上の企業で導入。さらに、教育現場や医療機関、人道支援を目的とした活用といったエッセンシャルな現場でも活用されている。2023年3月には、専用端末を必要としないブラウザ型の同時通訳サービスとして「ポケトーク ライブ通訳」を提供開始。会議で相手が外国語を喋っていても、自分の手元では日本語を表示でき、外資系・グローバル企業など海外とのやり取りが多い企業での導入が進む。
テクノロジーで「言葉の壁」を無くしたい
消費財で知られる大手外資メーカーからポケトークへ。岡﨑さんにまずは前職の仕事内容、そしてポケトークの決め手を伺った。
前職は大手外資系メーカーで12年にわたり、シャンプー・ボディソープ等の営業として働いていました。特に後半は、ストラテジー&インサイト シニアマネージャーも経験し、自ら判断をしていく経験も積むことができました。ただ、ある時ふと「このままシャンプーしか売ったことのない人生でいいのだろうか、と思ってしまったんです。「消費財以外の領域にも飛び込んでみたい」そう考えていたとき、転職活動のなかで出会ったのが、ポケトークでした。
特に決め手となったのは、一次面接で松田会長とお話しするうちに、その想像以上にフランクな人柄に魅了され直観的にビビビっときたこと。そして何より、「言葉の壁のない世界をつくる」というミッションに対して、素直に共感できたことでした。
じつは、前職時代に「英語が不得意であるためにキャリアアップが阻まれてしまう」というケースを何人も見てきました。外資系なので本社との会議は全て英語。どんなに専門領域の知見があって優秀な人でも、英語力が足かせとなり議論に入っていけない状況がありました。私自身は海外暮らしの経験があり英語で苦労したことはないのですが、「あの人に戦略に入ってもらったら心強いのに。もったいないな…」と、もどかしく思うことは多かったですね。そのため、この問題を「勉強」ではなくテクノロジーで解決できたら素敵だなと思ったんです。
また、「ここならプレーヤー個人としてもっと成長できそう」と思えたこともポイントでした。30代に入ってからメンバーのマネジメントや決裁業務が中心となり、どこか「物足りなさ」もあって。一方ポケトークであれば、「2025年の上場」という山に向けて現場で意見を出し合いながら登っていく経験ができる。実際に社員の方々とお話しするなかでもチャレンジングな目標に向かって社員が一丸で取り組む雰囲気、サービス拡販にかける熱量が伝わってきて。知れば知るほど「私もここで挑戦したい」と思い、幸いご縁もあり入社しました。
「一次面接から松田会長とお話しする展開に正直驚きましたが、実際に話ししてみると拍子抜けするほどフランクな面接で。お堅い話はせず、あだ名で呼び合うカルチャーの話などをしてもらったことを覚えています。後で聞いたところ、カルチャーフィットを見られていたそう。実際、似たような雰囲気の方(全体的に前向き)が多いため、飲み会などの場もとても楽しいです(笑)」と岡﨑さん。
ポケトークライブ通訳の使用例。ポケトークの強みは翻訳精度が圧倒的に高い点にある。「展示会でも、『今ってこんなにすごいんですね…!』と驚かれる方は多いです。AIの同時通訳は昔からあるので、当時の精度の低いイメージの印象を持ち続けている人が多いのかもしれません。そこを払拭できればもっと売上拡大は見込めると考えています」と岡﨑さん。
あらゆる業界の「エース」が集結
営業として入社した岡﨑さん。その仕事におけるやりがいとは。
特に忘れられないのは、「ポケトーク ライブ通訳(*上記動画参照)」を導入してくれたとある外資系企業の方からいただいた言葉。「ポケトークに助けられた。今まではとりあえず英語の会議に参加していた。英語ができる同僚による議事録を見て理解するしかなかった。ポケトークのお陰でその場で理解できた」と。まさに「これがやりたかったんだ」と思って。嬉しかったですね。
同時に、ポケトークが人に与えるインパクトの大きさも感じています。たとえば、英語の会議で発言できるようになれば、ユーザーのキャリアアップにつながるかもしれない。海外に行くことを億劫に感じていた人が、挑戦してみようと思えるかもしれない。大袈裟ではなく「人生を変えうるサービス」だなと。前職の消費財メーカーとはまた違った喜びを感じています。
さらに、入社後の自身の変化として、「あらゆる領域の知見をもつメンバーと出会い、視野が広がった」とも語る。
ポケトークには、あらゆる業界のエースが集まっています。その出身業界は、商社、コンサル、IT、流通、小売など、じつにさまざま。当然、会議ではあらゆる価値観・スタンダードを持つ人が一挙に介して話すため、「そんな視点もあったのか…!」と毎回驚きの連続。自分のなかにはまったくなかった考えにふれ、視野がグッと広がりましたね。
前職までの私であれば、マネージャーという立場だったこともありますが、全て自分1人の経験則で判断していました。ただ今は、「私はこう思うけど、◎◎さんにも意見を聞いてみよう」という意識に変わりました。フィードバックをもらう機会が圧倒的に増えたことで、すごく成長できている実感があります。
岡﨑さんの転職してからの働きがいの変化をグラフにしたもの。特にポケトークの好きなところとして「仲間が最高」と語る。「ポケトーク大好き人間が多いですね。とあるセールスは、常にポケトークを首からぶら下げています(笑)。会議ではさまざまな意見が出ますし、なかには反対意見がでることはあります。ただ、みんな視点は違うものの最終的に目指すゴールは同じ。そのため、意見で相手を打ちのめすような会議はあまりない。健全なディスカッションが行なわれています」
日本そして東南アジアに、ポケトークを広めたい
続いて、岡﨑さんの今後の目標とは?
言葉の壁をなくす。そのためにより広く「ポケトーク」という製品を知ってもらい使ってもらい、 売上を伸ばしていく。ここに尽きるかなと思います。
特に私で言えば、2024年7月からは東南アジアの海外営業を専属で担当するようになりました。そのなかでも、まず私が開拓していきたいと思っているのが、韓国。じつは日本と同じくらい英語を話せる人が少なく、それでいて世界で2番目に多く国際会議が開催される国。「ポケトーク ライブ通訳」の需要は大きいと見込んでいます。現地のパートナーと協力しながら、国際イベントの運営会社などにアプローチしていく予定です。
会社全体の話で言えば、今アメリカ拠点が非常に好調で売上比率が急拡大しています。日頃から社内でアメリカの成功事例が共有されるたび、同じ会社の仲間として嬉しい気持ちがある一方、悔しさもあって(笑)。アメリカ拠点に負けないように、日本含め東南アジアも存在感を示していければと思っています。
挑戦を続ける岡﨑さん。彼女が仕事に向き合うなかで大切にしている考え方とは?
ものすごく体育会系な人間と思われてしまうかもしれませんが、私は座右の名として「死ぬこと以外かすり傷」と思うようにしているんです(笑)。これまで営業としてキャリアを積む中では、売上のプレッシャーには常に晒されてきましたし、ときにはお客様から厳しいお言葉を頂戴することもありました。若い時はプレッシャーに押しつぶされそうになったり、落ち込んだりしたことも。ただ、経験を積むに連れて、良い意味で割り切れるようになってきた。どんなにしんどかったとしても、どこかで「これで死ぬわけではない」と俯瞰して考えられるようになったんです。結局は自分のやれることを精一杯やるしかない。これからも目の前のことをシンプルにやっていくだけかなと思います。
また、私個人の考えですが、仕事とは「面白いことが3割、それ以外が7割」だと思っていて(笑)。ポケトークは「面白いこと3割」が非常に濃いんです。先ほどお伝えしたように、誰かの人生にインパクトを与えうるサービスに誇りを感じますし、会社の成長がすごく楽しみなんです。来年ポケトークがどうなっていくかは誰にも分からない。ただ、上場という目標に向かってみんなで一丸となって進んでいる限り、面白い未来が待っているのではないかと。これからも存分に面白がって働いていきたいですね。