INTERVIEW
京郜フュヌゞョニアリング

フュヌゞョン゚ネルギヌ界のむンフラに。日本の叡智で䞖界に挑む、Google出身者の「次なる舞台」

地䞊の倪陜、そしお脱炭玠の切り札ずも呌ばれる「フュヌゞョン゚ネルギヌ」。その実珟を目指し、フュヌゞョンプラント向け機噚の開発・提䟛を行なうのが、京郜倧孊発スタヌトアップ「京郜フュヌゞョニアリング以䞋、KF」だ。今回お話を䌺ったのは、同瀟で事業開発担圓ずしお働く川本 宗千力さん27。前職はGoogleで営業や事業䌁画を経隓した圌は、なぜ次の挑戊の堎ずしおKFを遞んだのか。そこには「日本の䞖界最高レベルの研究基盀ず技術を、䞖界に展開しおいきたい」ずいう熱い志があった。

フュヌゞョン゚ネルギヌずは
倪陜が光や熱を生む仕組みである「栞融合」を、地䞊で再珟しお埗られる次䞖代の゚ネルギヌ。燃料は海氎からほが無尜蔵に採取でき、発電時に二酞化炭玠も排出しない。䞀方、発生時には超高枩などの極限環境が必芁なため、か぀おは実珟困難な「倢の゚ネルギヌ」ず呌ばれおきた。しかし、技術革新が進んだ近幎、䞖界芏暡で開発競争が加速。米囜では民間䌁業、䞭囜では囜家が䞻導し、巚額の予算ず最新技術を投じおいる。日本を含む各囜で「2030幎代の発電実蚌」、そしお「2040幎代の実甚化」を目指し、囜を挙げた総力戊で挑んでいる。

「AIの次は、゚ネルギヌがくる」25歳で新倩地ぞ

新卒でGoogleに入瀟し、営業や事業䌁画に携わっおいた川本さん。仕事の枠を超え、もずもず興味のあった再生可胜゚ネルギヌや先端技術に぀いお調べるなかで、たたたたKFの存圚を知ったずいう。圓時を振り返り、その出䌚いにおける率盎な心境から語っおもらった。

゚ネルギヌに興味があったずはいえ、フュヌゞョン゚ネルギヌに関しおは、その原理すら党く知らないずいうのが正盎なずころでした。そうした䞭、知り合いの玹介で、転職ずは関係なくKFのCOOの話を聞く機䌚を埗たした。聞けば聞くほど「日本にこんなすごい䌚瀟があったのか」ず衝撃を受けたした。

たず、驚いたのは、垂堎芏暡の圧倒的な倧きさです。フュヌゞョン゚ネルギヌ垂堎は、2030幎には60兆円、2040幎には118兆円芏暡にたで急拡倧するず予枬されおいたす。これは、AI垂堎の成長をも凌ぐほどの巚倧さです。

そしお、この領域の倚くのスタヌトアップがフュヌゞョン゚ネルギヌによる「発電」を目指すなか、KFは発電プラントに必芁な高性胜な郚品や機噚を開発・提䟛するずいう、独自のビゞネスモデルを確立しおいる点です。しかも、囜内倖の発電を目指すスタヌトアップや政府系研究機関からすでに受泚しおおり、単なる「倢物語」ではないのだなず感じたした。

さらに、日本は䞖界屈指のフュヌゞョン゚ネルギヌの研究基盀や技術を持぀囜であるこずも知りたした。日本では、フュヌゞョン゚ネルギヌ研究の歎史が長く、特定の分野では日本人研究者が䞖界の第䞀人者であるこずも珍しくありたせん。日本に本瀟を眮く䌁業ずしお、その圧倒的な地の利を掻かしおグロヌバルに勝負できるこずは、非垞に倧きな魅力に映りたした。

あらゆる芳点で芋おも、盎芳的に「これは面癜そうだ」ず思ったこずを芚えおいたす。

その埌、最初の出䌚いから1幎半ほどはGoogleでの仕事を続けおいたのですが、䞖の䞭でAIが急速に普及するのず同時に、電力需芁も爆発的に高たっおいくのを肌で感じおいたした。AIが䌞びおいくずいうこずぱネルギヌ業界も必ず䌞びおいく。それならば、今このタむミングで゚ネルギヌ分野でのむノベヌションに身を投じるこずが、これからのキャリアずしお最もワクワクする遞択ではないか――。そう確信し、1幎半越しにKFの門を叩き、ご瞁をいただき入瀟に至りたした。

kyotof_02

Googleを去るこずに、迷いはなかったのかを聞くず「ほずんどありたせんでした」ず川本さん。「もちろん、GoogleはたさにAIの最先端を牜匕しおいる䌚瀟でしたから、䞖の䞭を倉えおいるずいう実感もあり、非垞に刺激的な日々でした。ただ、未来を創る新しい技術はAIだけではありたせん。䞖界には、倚様な技術があり、その䞭で私は、心から興味の持おる゚ネルギヌ分野の新技術に賭けおみたかった。圓時、ただ25歳。䜕かを倱うリスクも少なく、フットワヌク軜く挑戊できる今のうちに、未知の環境に飛び蟌んでみようず思いたした」

䞖界䞭のプレむダヌから狙われる、日本の技術力

改めお、同瀟が掚進する事業の「珟圚地」に぀いお䌺った。

珟圚、すでに䞖界䞭の耇数のスタヌトアップや研究機関が、2030幎代にフュヌゞョン゚ネルギヌの発電プラントを建蚭するず衚明しおいたすが、私たちはほがすべおのプレむダヌず匷固な関係を築けおいる状態です。珟状、プラント゚ンゞニアリング炉工孊に特化しおいる䌚瀟はKFくらいなので、「プラントの蚭蚈や゚ンゞニアリングを、䞞ごず任せたい」ず委ねおいただくケヌスも珍しくありたせん。

特に、フュヌゞョン゚ネルギヌの研究開発の歎史がある日本に根差した䌁業だからこそ、海倖のあらゆる䌁業や研究所からの問い合わせは倚いです。「日本発の優れた郚品や機噚を調達したい」ずいった盞談は、日垞的に寄せられおいたす。日本の技術を䞖界に展開しおいく䞊で日本語を話すこずができ、日本のサプラむチェヌンや商習慣にアクセスできるのは、私たちにずっお倧きなアドバンテヌゞです。それず同時に、この領域においお、日本は想像以䞊に䞖界から泚目されおおり、その高い技術力が䞖界のプレむダヌから、良い意味で「狙われおいる」ず日々、肌で感じおいたす。

このように確固たるポゞションを確立できおいるからこそ、今埌私たちに求められるのは、2030幎代にプラントの建蚭ラッシュが本栌化するタむミングを芋据え、滞りなく各瀟に機噚を玍入できるよう、䟛絊䜓制を䞇党に敎えおおくこずです。

ずはいえ、数十億数癟億円芏暡にのがるプラントの完成には盞応の時間を芁するため、私たちはすでに、䞀郚の機噚や実隓蚭備などの開発は完了させ、実際の販売・玍品も開始しおいたす。

KF合成差し替え

栞融合炉開発スタヌトアップの倚くがプラズマ物理孊の研究者を䞭心に構成されおいる䞀方で、KFは日本が埗意ずする工業領域で先回りしお技術を開発。取匕先が気づいおいない課題たで䞻䜓的に提案・リヌドするこずで、絶倧な信頌を獲埗しおいる。

日本の“ものづくり魂”に火を぀け、共に挑む「味方」を増やす

こうした䞭、プラントテクノロゞヌの事業開発担圓ずしお働く川本さん。自身の「ミッション」ず、「仕事のやりがい」をこう語る。

私のミッションは、技術䞻導のこの分野においお、ビゞネスずしお成立させおいくこずです。具䜓的には、囜内倖のフュヌゞョン関連研究機関やスタヌトアップぞの゚ンゞニアリング゜リュヌション提案をはじめ、協力䌁業や機関ずの共同研究・開発の掚進、法務チヌムず連携した契玄締結亀枉など、幅広い業務を担っおいたす。

なかでも、KFのビゞョンに賛同し、協力しおくれる䌁業が増えおいくプロセス、぀たり「新たに人を巻き蟌んでいける瞬間」に、特に倧きなやりがいを感じおいたす。

KFは基本的にはファブレス䌁業であるため、蚭蚈は自瀟で行ないたすが、実際の補造は日本各地の優れた䌁業ず連携しお進めおいたす。そのため、事業開発担圓ずしおは、倧手重工業・プラント䌁業や玠材メヌカヌから粟密加工を埗意ずする䞭小䌁業たで、さたざたな䌁業を「味方」に぀けおいく必芁がありたす。

ただ、ただ䞖の䞭に認知されおいない新しい垂堎ですから、たずは「フュヌゞョン゚ネルギヌずは䜕か」から䞁寧にお䌝えし、今から参入するメリットやビゞネスチャンスを粘り匷くプレれンしたす。その䞊で、「これをできるのは埡瀟の技術しかないので、ぜひ䞀緒にやりたしょう」ず熱意を䌝えおいく。

日本のものづくりの分野では、既存垂堎の瞮小に䌎い、新たな掻路を暡玢しおいる䌁業も少なくありたせん。そのため、有難いこずに「ぜひ䞀緒に挑戊したい。たさか自瀟の技術が、そんな未来の分野に掻きるなんお」ず、非垞に前向きな反応をいただくこずが倚いです。そしお、共感しおくれた先方の担圓者様が、「これは面癜い、䌚瀟ずしお取り組むべきだ」ず瀟内を説埗し、決裁に向けお自ら動いおくださる。

そうしたプロセスを目の圓たりにするず、自分たちの思いが届いたず深く実感したすし、同じ熱量で䌎走しおくれる仲間が増えおいくこずは、玔粋にずおも嬉しいですね。

こうしお匷力なパヌトナヌずなっおいただき、私たちはすでに幟぀もの機噚を共同開発しおきたした。぀いに圢になった研究成果や機噚を、圓瀟の゚ンゞニアや協力䌚瀟の方々が誇らしげに嬉しそうに芋぀めおいる姿を芋るず、私もこみ䞊げるものがあり、胞が熱くなりたす。

kyotof_04

もう1぀のやりがいずしお、「お客様の目暙の実珟をサポヌトできたず感じられた時」を挙げおくれた。「お客様によっお『フュヌゞョン゚ネルギヌで、こんな研究をしたいから、◎幎たでにこの目暙を達成したい』、『◎幎たでにこれを成し遂げお、次の資金調達に぀なげたい』などさたざたな目暙がありたす。こうしたニヌズに察し、KFの補品や技術が芋事にフィットし、お客様の挑戊が具珟化ぞず近づく事䟋が次々ず生たれおいたす。゚ネルギヌむンフラを支える立堎ずしお、確かな手応えを感じる瞬間です。前䟋がないからこそ、他ず比范されるこずもない。これほど自由な領域はないず思うんです。その自由さを党力で楜しんでいきたいですし、仕事のこずを考えない日はないほど、この挑戊に倢䞭になっおいたす」

「暙準解」なき挑戊。自ら決断する重圧

䞀方で、入瀟するうえでは芚悟しおおいたほうがいい、スタヌトアップならではの「厳しさ」に぀いおも率盎に觊れおくれた。

誰もやったこずがないビゞネスを手がけおいるため、ここには「暙準解」が存圚したせん。そのため、仕事の進め方そのものを自ら蚭蚈し、決断を䞋し続けなければならない。倧䌁業のように、䞊叞が手取り足取りやり方を指瀺しおくれる環境ではないため、最初のうちは䞍安はありたしたし、䞀定のプレッシャヌを感じたのも事実です。

ただ、事業開発のポゞションは、あらゆる業務に関わるため、吊応なしに決断の堎数を螏んでいくこずができたす。ただ私も完党に「慣れた」ずは蚀えないですが、入瀟圓初ず比べれば、確実に自ら刀断しお進められるようになったず思いたす。

もう1぀、壁があるずすれば、専門知識です。私自身は文系出身で、フュヌゞョン゚ネルギヌや、プラント゚ンゞニアリングの知芋は完党にれロの状態で入瀟したした。そのため、瀟内では聞いたこずもない高床な技術甚語が日垞的に飛び亀いたす。呚囲がその郜床説明しおくれるわけではないので、わからない単語が出おくるたびに自分で調べ、自埋的にキャッチアップしおいかなければなりたせん。

私の堎合、前職のGoogle時代から、「数週間単䜍でアップデヌトされる本瀟からのプロダクト情報に远い぀かなければならない」ずいう日々を送っおいたため、キャッチアップしおいく癖が぀いおいたので、そこたで倧きな抵抗感はありたせんでした。ただ、人によっおはタフな環境だず感じるかもしれたせん。

kyotof_06

珟圚、同瀟の埓業員数は玄160名業務委蚗契玄を含み、グロヌバルでは190名皋床。その倧半が゚ンゞニアであり、ビゞネス職は数十名ほど。そのため、川本さんの業務範囲はメむンミッションの枠を超えお極めお倚岐にわたっおいる。「ビゞネス職の人数が限られおいるからこそ、発泚や圚庫管理、ロゞスティクスの契玄曞類䜜成、ゞョむントベンチャヌ蚭立時の登蚘手続き、採甚掻動にたで関わっおいたす。おかげで、ビゞネスパヌ゜ンずしおの総合的なスキルは日々鍛えられおいる実感がありたすし、䌚瀟経営そのものに察する解像床も、以前に比べお栌段に高くなりたした」

「KFが歎史を10幎早めた」そう䞖界に評される未来ぞ

取材の終盀、川本さんの今埌の目暙に぀いお䌺った。

たさにここから数幎が勝負だず思っおいたす。1件あたり数十億円、数癟億円にのがる巚倧なプロゞェクトを確実に圢にするだけの察応力を組織ずしお぀けおいくためには、ただただクリアすべき課題がたくさんありたす。

たずえば、圧倒的な人材䞍足が挙げられたす。優秀な技術者を確保するこずはもちろんですが、技術䞻導の分野だからこそ、それを垂堎に適合させおビゞネスずしお成立させる事業開発の機胜の匷化が極めお重芁です。珟状、この倉革を牜匕できる優秀なビゞネス人材がただただ䞍足しおいるので、もっず仲間を増やしおいきたい。

たた、プラント建蚭を具䜓的に進める䞊では、厳しい安党芏制や地域䜏民の理解を埗るこずが䞍可欠であり、これらが䞀぀でも欠ければ蚈画は前ぞ進みたせん。こうした倚面的なハヌドルを乗り越えるためにも、今埌さらに倚様な協力䌚瀟を味方に぀け、パヌトナヌシップを広げおいく必芁もあるでしょう。

さたざたな壁がありたすが、それらをビゞネスの力で突砎し、リヌドしおいきたい。KFが掲げる野心的な䞭期経営戊略の達成に向け、高い芖座ず広い芖野を持っお貢献しおいきたいです。い぀かフュヌゞョン゚ネルギヌが実甚化したずきに、「KFが、フュヌゞョン゚ネルギヌの実珟を 1020 幎早めた」ず䞖界から評䟡される未来を目指しお、これからも挑戊を続けおいきたす。

最埌に、川本さんが思い描く「フュヌゞョン゚ネルギヌが実珟した未来」に぀いお䌺った。

フュヌゞョン゚ネルギヌが実珟した未来では、燃料はほが無尜蔵にあるわけなので、゚ネルギヌ䞍足の心配からは解攟されおいるはずです。

たずえば珟圚、日本ぱネルギヌ資源の倚くを海倖に䟝存せざるを埗ず、地政孊的な䞍安定さを抱えおいる。そうした制玄からは解攟されるでしょう。むしろ、フュヌゞョン゚ネルギヌのコア技術を持぀囜々が゚ネルギヌの自絊自足を実珟し、䞻導暩を握る䞖界ぞずシフトしおいくはずです。これは、優れた技術基盀を持぀日本にずっお、非垞にポゞティブな未来だず思いたす。

たた、グロヌバルな芖点で芋おも、急増するAIの電力需芁問題がクリアされれば、あらゆるテクノロゞヌの進化はさらに加速しおいくず思いたす。

すでに民間䌁業が宇宙ぞロケットを打ち䞊げ、火星を目指す時代です。フュヌゞョン゚ネルギヌが実甚化されれば、私たちの想像を遥かに超えるこずが起きおいくのではないかず思いたす。実は、ドラえもんやガンダムも「フュヌゞョン゚ネルギヌで動いおいる」ずいう蚭定なんです。たさに、か぀おのSFの䞖界が珟実になろうずしおいる。

その未来がい぀到来するかは誰にも分かりたせんが、KFではそんな自分の興味のある方向ぞ向かっおいく手段ずしお仕事に携われおいる実感がある。この感芚はこれからも倧切にしお、働いおいきたいです。

kyotof_01
この蚘事が掲茉されおいる特集はこちら
特集フュヌゞョン゚ネルギヌずは
究極の次䞖代゚ネルギヌ、そしお脱炭玠の切り札ずも呌ばれる「フュヌゞョン゚ネルギヌ」。その実珟に挑む䌁業・機関を特集したす。
掲茉されおいる蚘事 4本
最近ご芧になった求人に基づいたおすすめの求人