INTERVIEW
株式会社滋賀レイクスターズ|代表 原毅人氏 特別インタビュー

スポーツで地域貢献を。Bリーグ「滋賀レイクス」がマーケティング、営業、イベント企画運営、広報を募集へ

掲載日:2024/03/08更新日:2024/03/12
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2008年にクラブを設立、Bリーグ内でも歴史のあるプロバスケットボールクラブ「滋賀レイクス(運営元:株式会社滋賀レイクスターズ)」がマーケティング、営業、イベント企画運営、広報、それぞれの職種で募集を行う。「滋賀レイクス」でこそ得られる経験、働きがいとは。2023年7月に代表取締役社長となり、経営の舵を取る原毅人さんにお話を伺った――。

滋賀レイクス(運営元:株式会社滋賀レイクスターズ)について
滋賀県大津市をホームタウンとするB. LEAGUE B2所属のプロバスケットボールクラブ。滋賀県民の誇りとなるため、滋賀の象徴である「琵琶湖」を想起させる「レイクス」をチーム呼称に掲げる。株式会社 滋賀レイクスターズが運営する。旧「bjリーグ」時代、2008年よりクラブ運営を続け、多数の地元企業がバックアップ。2022年12月1日にはホームアリーナ「滋賀ダイハツアリーナ」が誕生。2023-2024シーズンのスローガンは「GET BACK!」としており、B2プレーオフ優勝B1リーグ復帰を目標に掲げる。また、2026年10月にスタートする新しいトップリーグ「B.PREMIER(Bプレミア)」への参入を将来目標に掲げ、売上高やアリーナ収容人数等の基準も満たすための「満員感の創出」「巻き込み戦略」重視。見える化、誘いたくなるレイクス、家族で行きたいアリーナの施策を展開している。

15年間の「礎」を大切に、新たな存在価値創出へ

はじめに今回の採用における募集背景から伺ってもよろしいでしょうか。

まずクラブ運営を担う人員数として業界平均並みには在籍しているのですが、それでも人手が足りていない、というのが正直なところになります。同時に2023年7月より経営体制が変わったこともあり、改めて組織強化を図り、スポーツを通した「まちづくり」や「地域貢献」を促進したい考えです。

滋賀レイクスは、しっかりとした基盤、ファンベースを持つ、Bリーグのなかでも歴史があるクラブです。滋賀県にある唯一のプロスポーツクラブとして、16年目を迎えた今日まで地域の皆さまから応援をいただいてきました。当然、会社としては「0から1」のフェーズではありません。「1から10」を経て、フェーズ的には「10から100」ではありますが、新しい時代において持続的な健全経営を目指す上で、もう一度「10から100の最初のフェーズ」に再挑戦をしていく。滋賀県のために何ができるか。どう地域に貢献できるか。もう一度、フラットに自分たちの存在価値を創っていきたいと考えています。そのためにも、クラブとして2023-2024シーズンをしっかり走りつつ、会社としては新たな経営理念などの策定を進めているところ。この新たなフェーズに加わっていただける仲間を求めています。

もちろん経験・スキルは必要だと思うのですが、志向性・タイプなど含め、入社者に求める部分があれば教えてください。

そうですね。全ての職種に共通する部分だと、現時点で滋賀県に縁(ゆかり)がない方も、ぜひご応募いただきたいです。同時に滋賀県やレイクスに興味があるか、愛していただけるか、ここは求めたいところです。というのも、私たちが目指しているのは、より深く地域に入り込んだクラブづくりです。私自身、横浜市の出身ではあるのですが、移住してきて滋賀県の素晴らしさを知った一人でもあります。琵琶湖をはじめとする豊かな自然はもちろん、京都へ約10分、大阪へ約40分のアクセスも含めた生活の利便性など、滋賀県は日本の中で過小評価されていると感じていて。そもそもあまり知られていないという現状もあるのかなと思います。だからこそ、滋賀レイクスを通じ、全国の人たちに「滋賀県」の良さを広く知ってもらいたい。もっと貢献していきたい。そういった意味でも「滋賀県やクラブへの思い」が大事。もしかしたら「スポーツビジネスに携わりたい」「バスケットボールが好き」といった気持ちよりも、私たちとしては重視する部分かもしれません。

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代表取締役社長 原 毅人
東海大相模高校、東海大学卒業。旧bjリーグにて2013年~2016年の3シーズン、プロバスケットボール選手として活動。青森ワッツ、埼玉ブロンコス、大分・愛媛ヒートデビルズに所属。引退後、大手複数社で営業に従事した後、楽天。2020年から2023年まで楽天グループ株式会社にてスポンサーシップセールスのマネージャーを務め、アスリートマネジメント事業立ち上げに従事。その後、2023年5月に株式会社滋賀レイクスターズの取締役GMに就任。2023年7月、同社代表取締役社長に就任した。

追求したいのは、クラブ運営の先にある「豊かさ」

会社としての事業方針やビジョンについて教えてください。

まず大前提として、私たちはスポーツエンターテインメントの興行主なので、ホームアリーナでの試合観戦を楽しんでもらう。競技性、集客性、演出性、全てのクオリティを高めていく。これは当たり前に努力し、取り組むことだと捉えています。加えて、ストーリー性も重要だと考えており、それにより共感やワクワクする体験をステイクホルダーの皆様と一緒に創っていきたいです。また、プロスポーツクラブではチームが主役なのは当然ですが、レイクスではフロントも負けないくらいの「熱源」や「キャラクター」になっていけたらと想像を膨らませております。

同時に、その先に見据えているのは地域活性化であり、社会貢献です。日常に滋賀レイクスがあることで日々が楽しくなったり、生きがいになったり、そういった「豊かさ」を届けられる存在を目指しています。

私たちは現在、オーナー会社を持たない市民クラブとして運営しています。大企業のオーナーシップや、それに伴う経済的な支援はありませんので、資金力では他のクラブに太刀打ちができません。何を大切にしていくか、どこを目指すのか。私たちが志向するのは、持続的な健全経営により、地域に「豊かさ」を届けること。経営を圧迫するようなクラブへの継続的な多大な投資でもなければ、収益重視の興行ではありません。

私自身、もともとプロバスケットボール選手でもあったのですが、青森県や大分県など地方でプレイすることもありました。そこで感じたのは、地方におけるプロスポーツの力です。さまざまな方の期待を一身に背負っていく。試合以外でも、がんばろう、期待に応えていこうと力がもらえる。そして逆に力を与えることもできます。それは滋賀レイクスも例外ではありません。県内調査によれば80%以上の県民が「滋賀レイクス」を認知してくれている。これは全国的にも非常に高い数字ですし、ポテンシャルがあるということ。スポーツクラブとして十分な環境整備が完了した先には「滋賀県で最も働きたい会社」と言われるような会社を目指したい。その認知を獲得しているスポーツクラブ運営会社は意外と少ないと思うので、そういった意味でも豊かさ、ワクワクを感じながら働く人たちの組織にしていければと考えています。

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具体的な仕事のやりがいについて「いわゆる一般的な事業会社とはまた違ったやりがい、おもしろさがあると思います」と語ってくれた原さん。「たとえば、わかりやすいのがマーケティング職。いかにファンの気持ちを捉え、アリーナに足を運んでもらえるか。そこからリピートしてもらえるか。グッズを買ってもらえるか。各データを見つつ、デジタル、リアルを絡めたPDCAをまわす。よりクリエイティブなアプローチ、ユーモアに溢れた企画にもぜひチャレンジいただきたいです。また、従業員40名以下の小さな組織なのでリーダーシップを持って働ける方はすごく楽しいはず。年齢や経験に関係なく、会社にすごく大きな影響力を与えられる環境です。一方で自ずと一人ひとりが担う業務範囲は広くなります。また「自分の職務はここまで」と線引してしまう方、受け身の方には厳しい環境だと思います。」

公益性と収益性、その両立を諦めない

ご自身が滋賀レイクスの経営において実現していきたいこと、志について伺わせてください。

公益性と収益性、両方とも諦めずに追求していく。ここは諦めずに取り組んでいきます。一般的な事業会社であれば、まずは利益や株主への還元を追求するのが当たり前ですよね。ただ、プロスポーツクラブ運営会社に課されるミッションは大きく異なると私は捉えています。当然利益も重要ではありますが、同時にファンのみなさん、応援してくれる地域のみなさんに勇気や希望を与え続けていく。それは、ある種の公益性が求められるもの。いかにそういった方々を中心に据えた上で、利益を追求していけるか。すごく難易度が高く、健全な状態で実現できているケースは非常に少ないですが、経営者として中長期の視点でその両立を目指していきたいと考えています。

なぜ、あえてその難易度の高いところに挑戦されるのでしょうか。

それはシンプルにクラブ経営者として当然の役割ですし、やるべきことだからです。同時に、難易度が高いからこそ、チャレンジングな気持ちにもなれるもの。じつはこの仕事をするまで「地方創生」や「地域活性化」は縁遠いテーマでした。ただ、中に入って実情を見てみる収益性との両立まで考えるととこれほど難しいことはないなと(笑)だからこそやる意味、価値があると思っています。当然、仕事なので「やりたくないなぁ」といった気持ちになることも。部活時代に「今日は練習に行きたくないなぁ」と思う気持ちと似ていますね(笑)。ただ、一日一日を過ごしていくことで、スポーツと同じで稀にすごく楽しい瞬間がある。年に数回かもしれませんが、それが必ずやってくることはわかっている。だからやれてしまうし、やるしかない。やらない選択肢がない感覚に近いのかもしれません。

最後に、原さんご自身にとっての「仕事」とはどういったものか。その捉え方について伺わせてください。

カッコいいことをバシッと言えたらいいのですが…難しいですね。ただ、少なくとも仕事は"人生を豊かにしてくれるもの”だと思います。仕事でなければ出会えなかった人たち、見ることのできなかった風景がある。まさに人生経験そのものだと思います。ただ、感性が豊かでなければ、どれだけ仕事でたくさんの経験をしても、何も感じることなくスルーしてしまうもの。なので、旅行をするでも、映画を見るでも、自然のなかで過ごすでもいいのですが、感性を磨き続けることも大切だと思います。それがまた仕事で生かされていく。その両軸が豊かな人生につながっていくのかもしれません。そういった意味だと、今回入社する方も多くの出会いや挑戦があるはず。滋賀県での生活も豊かな感性の開発の機会になるはず。ぜひ滋賀レイクスでの仕事を、豊かな人生の一部にしていただきたいです。

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