INTERVIEW
ビザスク CEO 端羽英子 特別インタビュー

知見とテクノロジーで企業の挑戦を支援する――ビザスク CEO 端羽英子 特別インタビュー

掲載日:2024/09/04NEW更新日:2024/09/04
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エキスパートの知見を企業の挑戦に活かし、イノベーションを――2024年度、新たな事業成長のフェーズを迎えているビザスク。「働き方改革」「副業解禁」はキャリア形成に対する個人の意識を変え、コロナ禍によるリモートワーク拡大、コミュニケーションツール導入は副次的に大企業における外部人材の活躍機会を広げた。「外部環境は十分整った。あとは私たちがいかにナレッジシェア/知見と挑戦のマッチングが産み出す価値を高め、社会に浸透させていけるか」。そう語ってくれたのが、ビザスク 代表取締役 CEO 端羽英子さん。同社の積極採用にあたり特別インタビューをお届けする――。

知見と挑戦のマッチングは、ここからよりおもしろくなる

2024年度「国内法人」「国内ENS(*)」「海外ENS」3事業、それぞれ順調な成長を遂げているビザスク。その背景と事業概要から聞くことができた。

(*)ENS…エキスパート・ネットワーク・サービスの略。様々な業界や職種の経験者の生の声(一次情報)を活かした調査や分析を行う企業に対し、信頼できるエキスパートを見つけ、インタビューなどを設定するサービスの総称。金融機関・コンサルティングファームなどを中心に急拡大。現在はさまざまな事業会社でも活用されている。

ビザスクの事業はわかりやすく言うと「社会全体の知見をより気軽に使えるようにしよう」というものです。メディアでみるようなエキスパートや有識者だけではなく、世の中には実は貴重な業界知見や業務の知見をお持ちの方がたくさんいらっしゃる。ただ、その知見も、知見に対するニーズも、両方が非常に細分化されており、知見や経験が活かされている場面はまだまだ限定的です。ビザスクは、そういった細分化された個人の知見をデータベース化して企業の新たな挑戦につなぎ、イノベーションが生まれる成功率を上げたいと考え、「知見と、挑戦をつなぐ」をミッションに、さまざまなプロダクトやサービスを運営しています。

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特にコロナ禍以降、さまざまな企業が「リモート出社でもいい」「オンラインミーティングをしていこう」となって。社内だけでなく、社外のエキスパートの協力も得やすくなっていきました。それまでは企業が「今まで知らなかった業界について詳しくなりたい」となった時、発刊から少し時間が経っている本やレポートを読む、コンサルティング会社に頼む、フルタイムで人材を採用するなどでしたが、今では「スポットでお金を払い、フレッシュな知見を持つ人に頼ろう」というシーンは確実に増えています。

広範な知見ニーズに対応を。多様なプロダクト展開へ

現在、多様なプロダクト展開に力を入れているビザスク。主力としてきた「エキスパートへの1時間のインタビュー」に加え、集合知的なサーベイ、エキスパートがパートナーとなる業務委託、調査代行からレポート作成まで一気通貫するサービスなど、それぞれの商材で取扱高を伸ばす。その背景について聞くことができた。

今、まさにお客様となる企業のニーズが広範に及ぶようになっており、対応するカタチで自然と新たな事業やプロダクトがどんどん生まれているところです。企業によって部門ごとにエキスパートに求めること、活かしたい知見が異なりますし、活用の方法もそれぞれ。まさに市場の追い風を感じています。

たとえば、企業がエキスパートの知見を活用したいとなった時に「同じ質問に対してできるだけたくさんの回答が欲しい」「1時間のインタビューで深掘りしたい」「1ヶ月コミットしてもらう」など、さまざまなバリエーションが求められるようになってきました。エキスパート側も忙しいので「1時間のインタビューはできないが、書面で答えられる」という方もいれば、「フリーランスとして深く関われる」という方もおり、マッチングのあり方が多様化しており、横展開での受注増につながっています。

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また、同じエキスパートであっても、人生のタイミングによって違う関わり方がしたい方もいます。たとえば、社会貢献に向き合いたい時期もあれば、スキルアップしたい時期もある。スキルに自信が出たら、収入を高めたい時期、さらに自己実現のために働きたい時期があるかもしれない。

まさに時間軸や働く上で大切にするものの優先順位など、さまざまな条件やニーズがハイブリッドになっていく時代、「多様な活躍の仕方」にフォーカスした高度なマッチングを実現していきたいと考えています。

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ビザスク 代表取締役 CEO 端羽英子さん。エキスパート側のニーズについて「登録理由として多いのは「誰かの役に立ちたい」と「報酬」ですが、1回やってみると「もっと勉強したくなった」「自分自身の勉強になった」などモチベーションにつながるケースが多いです。」と端羽さん。「企業から質問されることで、自らの知見に価値があることに気づいたり、より自分の能力を高め、がんばろうと思うきっかけになったり。経験の棚卸しなどを通じて、どういった知見に価値があるのか、発見にもつながるのだと思います。」

調査・コンサル・人件費・採用…目指すのは総合知見プラットフォーム

続いて聞けたのは、今後の事業展開について。さらに新たな事業・プロダクトにも力を入れ、検討をしていくという。

私たちは非常に大きなマーケットに対し、まだまだ少ししかアプローチできていないと捉えています。事業会社を含め、多くの未開拓なニーズが存在し、それぞれをもっと伸ばせるはず。今は新規事業における調査の文脈で使われることが非常に多いビザスクですが、目指しているのは、新規事業でも、既存事業でも、何か新しく挑戦したいことがある時に「ピンポイントな知見」を持っている人がすぐに見つかり、すぐに調べられ、相談ができ、実行できる世界です。それはビザスクでご活躍いただく個人の側から見ると、自分の知見を活かして活躍したいなと思った時に、ご自身の興味や忙しさに応じて、たくさんの機会がある世界でもあります。多様な活躍方法をご提案する中で今までビザスクが積極的に取り扱っていないのがフルタイムの領域ですが、当然どこかで「フルタイムでチームに加わる」という選択肢をご提供してもいいのかもしれません。ただ、他社さんと同じことをやっても仕方がないので「エキスパートが企業とさまざまな関わり方ができる」というビザスクならではのフルタイム関連の事業はどこかで検討していければと考えています。

「働き方」に多様な選択肢を

そして最後に聞けたのが、今後のビジョンについて。ビザスクはどういった世界を目指していくのか――。

個人がさまざまな形で活躍できる世界を創るために重要なのは、個人ができることをデータ化していくこと、そして「企業の目線」から人の働き方や知見の活かし方を作り出していくことです。その上で、双方向のプラットフォームとしてマッチングすることで「知見の価値」が生まれていく。そして「自分の知見には価値がある」という気づきは、仕事への熱意、自信、働きがいにもつながっていくはずです。企業側も慢性的な人手不足のなか、いかに生産性を上げていくか、社外のリソースを活用できるか、非常に強いニーズがあります。これほどまで大きく世の中としてシフトしているタイミングはそうそう無いですし、その中心地に私たちはいる。だからこそ、ユニークな価値を提案できると確信しています。この最高にエキサイティングな領域のなかで、おもしろい仲間たちと良いカルチャーを作り、世の中に新たな価値を提案していければと思います。

端羽さんに聞く「今、ビザスクで働く魅力」と「求める人材」について

▼ パラダイムシフトが起こっている領域の中心で事業開発に挑戦を。

まさに今こそが「ナレッジシェア/知見と挑戦のマッチングの産み出す価値を高め、社会に浸透させていく」タイミングです。さまざまな課題を持つそれぞれのクライアントに向けて、ビザスクだからこそ提案できる幅広いソリューションを提案し、多くの挑戦に対して貢献していくことがこれまで以上に求められています。現在のビザスクは、新規事業など新しいサービスやツールが好きな一部の顧客に受け入れられたフェーズ。今後はさらに多くのクライアントに私たちのサービスを使っていただけるよう、私たち自身も多くの挑戦をしながら進化をし続ける、そんなチャレンジに一緒にわくわくしながら取り組んでいただける方と一緒に働いていきたいです。

▼日本で事業拡大したい人も、グローバルな挑戦をしたい人も。得意をさらに伸ばしたい、できることを増やしたい、そんな成長意欲がある人にぜひ入ってほしい。

ビザスクで活躍する人全員が英語が話せる必要はなく、それぞれの強みを最大限活かして活躍してもらえたらと思っているのですが、それでも他のスタートアップと比べるとやはり「英語を使って活躍できる業務」は多いのではないでしょうか。2021年のM&Aによってグローバルな知見データベースを得て、今はそれを最大限活用するために知恵を振り絞っているところです。グローバル案件の専任チームもありますが、そのチームでなくとも英語を使う場面は増えていますので、今語学が得意な人はもちろん、これから英語力を伸ばしていきたい人にも成長の機会が多いと思います。もちろん語学はあくまで一例で、企画力を上げたい、マーケティングに挑戦したいなど、メンバーの成長したいエリアはさまざまです。メインミッションを持ったまま少しはみ出してチャレンジすることもありますし、「両思い」異動制度を活かし、異動したい先、挑戦したい領域を自由に表明しつつ、異動希望先から選ばれるために目の前の仕事でしっかり成果を出すメンバーもいます。成長意欲が高い人にふさわしい機会を提供できる会社でありたいし、そういう意欲の高い人にぜひ入ってきて欲しいです。「自由を自覚しているか」は人気のバリューです。

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