掲載日:2026/01/08NEW更新日:2026/01/08
求人掲載中
世界最大級の総合コンサルティングファーム「アクセンチュア」。多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集い、社会課題の解決に挑む。同社のキャリア採用強化に伴い、Management Consulting Managerとして働く橋本 美紀さんを取材した。前職、大手通信会社にてインサイドセールス・人材育成に携わってきた橋本さんは、なぜ、次なるキャリアにアクセンチュアを選んだのか。そこには「日本の生産性向上に取り組んでいきたい」という思いがあった――。
海外移住で得た「気付き」が、キャリア選択の新たな軸に
前職、大手通信会社で約8年間勤務していた橋本さん。法人向けのインサイドセールスを経て営業企画、そして人事として若手人材育成などを経験してきた。はじめに前職の退職理由から話を聞くことができた。
前職は会社のことも大好きでしたし、仕事にもやりがいがあったのですが、パートナーがアメリカに赴任することになり、そこへの帯同をきっかけに退職することになりました。ただ、5年以内であれば同じポストで復職できる制度があり、ゆくゆくは前職に戻ることも考えていたのですが、アメリカ移住後、現地の大学での経験が「次なるキャリアの軸」となる新たな視点につながっていきました。
具体的にお話すると、経済の授業中にGDPが高い国の一覧がスクリーンに映し出され、そこで「この中でなぜ日本の生産性は低いのか」がテーマになったんですよね。教授は当然クラス唯一の日本人である私に質問をしたのですが、そこでみんなが納得するような答えが出すことができませんでした。
その時に痛感したのが、自分の視野の狭さでした。日本特有の「終身雇用」や「年功序列」のような制度は思い浮かびましたが、それが「日本の生産性の低さ」の本当の原因なのか。サービス品質の高さは過剰の裏返しなのではないか、複雑な制度規則にも原因はないのだろうか。 日本において「当たり前」だと思っていたことは、必ずしもそうではないのかもしれない。生産性の高い国もありますが、日本はそうなっていない。つまり改善の余地が大きく、巨大なマーケットがあるということ。この「日本の生産性構造の進化と再構築」をテーマに取り組みたい。それが次の転職活動の軸となりました。
そして2022年に帰国と同時に転職を決意した橋本さん。前職に戻る選択肢、さらに多様な転職先候補があった中でも、なぜ、アクセンチュアへの入社を決めたのだろう。
日本に戻ることが決まり、次のキャリアを考えた時、「新しい物差しで評価してくれる場所で、新たな挑戦をしてみたい」と考えるようになりました。アメリカでの暮らしで英語力も向上しましたし、何よりも「日本の生産性構造の進化と再構築」という取り組みたいテーマにも出会うことができたため、それらを軸に転職活動を行うことにしました。
転職先の候補として、アクセンチュアの他にも大手アパレル企業のグローバル人事や、フィンテック企業の商品戦略などもありました。それぞれ、先の軸には当てはまる部分はあったのですが、アクセンチュア入社の決め手となったのは面接官とのやり取りです。私が過去業務で直面した課題について話した際、面接官から、同様の課題に直面しているクライアントと仕事をした経験があると言われました。面接官はその課題に対し、複数のデータを組み合わせて解決策を導き出していて、それが私の思考していた何段階も上をいくような取組みだったので、とにかく興味を惹かれて、色々と意見交換をしたんです。この時に感じたのが「こういった人たちが自分の提案やアイデアをさらに膨らませ、共に走ってくれる仲間だったらとても心強いだろうな」ということです。また、話をしていく中でより大きなスケールで「日本の生産性向上」に挑戦できるイメージも掴むことができたため、入社を決めました。
橋本 美紀|Management Consulting Manager
大学卒業後、新卒で通信会社に入社。インサイドセールス、営業企画を経て人事として人材育成を担当。営業の最前線から組織開発まで幅広い実務経験を積む。海外移住を経て、日本企業の業務効率化支援を志し、アクセンチュアに入社。大手メーカーのSSC(シェアードサービスセンター)立ち上げプロジェクト等に参画。
日本を代表する大企業の「前例なき変革」に挑戦
こうしてアクセンチュアに入社した橋本さん。特に印象深かった仕事について聞くことができた。
人事関連業務を集約するシェアードサービスセンター(SSC)に関連するプロジェクトにいるのですが、人事領域の中でも、給与や就業規則といった専門性と複雑性の高い分野を担った経験があります。とても印象に残っているのが「複数拠点で運用が異なるルールの承認基準を全社統一する」といった設計に携わったことです。言葉にすると簡単そうですが、たとえば、規則は同一でも解釈が違っており、片方では承認されていても、別のエリアでは承認されていないなどの課題がありました。それらを統一することで得られるコストインパクトの試算、影響を受ける社員数、経過措置の整理、さまざまな交渉などもありましたが、最終的には人の手を介さずデジタルで承認が完結する仕組みの構築につなげることができ、非常に大きなやりがいがありました。
アクセンチュアのSSC(シェアードサービスセンター)概要について
SSC(シェアードサービスセンター)は、クライアント企業の経理や人事といったバックオフィス業務を一カ所に集約し、効率化・標準化を実現する専門組織・その仕組みを指す。アクセンチュアでは、SSCの構想策定から設計、AIやRPAなどのデジタル技術を駆使した業務改革、さらにはクライアントとの合弁会社(JV)設立による共同運営まで、一気通貫で支援していく。これにより、単なるコスト削減に留まらない、継続的な業務変革の実現を目指していく。コンサルタントはまさに「変革の実行責任者」という当事者となれる。運営主体となり、構想から実装、その後の改善まで自らの手でやり切る経験を積むことができる。経営層や現場と深く関わり、意思決定に踏み込む強い影響力を持ちながら、業務プロセス、組織、ITシステムをゼロから構築する「0→1の事業・組織構築経験」を得ていくことが可能。事業家としての視点と実行力を養い、市場価値の高いキャリアを築けることが大きな醍醐味と言える。
そこで得た経験、学びとは――。
この経験を通じて強く感じたのは、コンサルタントの価値は、複雑な課題を整理し、効率的に検討を進めるスキーム提供にあるということです。クライアント企業に根付いている「当たり前」を尊重しつつも疑い、事例を踏まえながら「あるべき姿」を提案し、論点は何か、何に依存しているのかを整理し、解決への道筋を示していく。その解決まで伴走していく。実際に、そのプロジェクトが完了した時、お客様から「これは我々にとって大きな一歩です」という言葉をいただけたのは、本当に嬉しかったです。何よりもこの成功体験によって、その組織に「ルールは統一できるし、すべきだ」という新しいスタンダードが根付いたことは、大きな価値になったと考えています。同時に、理想としては、コンサルタントが一方的に答えを示すのではなく、お客様自身がノウハウを吸収して成長し、私たちがいなくなった後も自走できる組織を作ること。そして、さらに上のレイヤーの課題に一緒に取り組んでいく。このプロジェクトを通じ、そういった「理想の関係性」への第一歩を踏み出せたように思います。
改めてアクセンチュアでの仕事で感じるやりがい、働く魅力とは。
先のケースでもそうですが、自らの領域に大きな責任、そして裁量を持たせてもらうことができる、ここがアクセンチュアで働く大きなやりがいだと思います。入社してすぐに一つの領域のリードを任されたのですが、「このテーマについては、マネージャーよりもあなたの方が詳しい状態でなければならない」そう意識するように言われたことが印象的でしたね。そしてその領域における論点整理、会議の進行からスケジューリングまで全てを任せてもらい、小さなプロジェクトを一人で回す経験ができたことは驚きましたし、大きな成長につながりました。
また、キャリア面での魅力も大きく、アクセンチュアにはプロジェクトの選択肢が広く、さまざまな活動を通じて知見や経験を得る機会が豊富にあります。自ら手を挙げれば、キャリアをデザインしていける。私自身でいえば、これからも日本の大企業の業務改善に貢献していきたい思いに変わりはありませんが、同時に英語を使ったグローバルな仕事にも興味があります。もちろんタイミングにも左右されますが、チャンスは豊富にあります。そういった多様なキャリアの選択肢も、アクセンチュアで働く大きな魅力です。
やりがい・魅力の一方で知っておくべき「厳しさ」についても話をしてくれた橋本さん。「事業会社と違い、コンサルティング事業は、いわば“コンサルタント自身”がサービスそのものだと私は考えています。だからこそ、アウトプットに対する要求レベルはとても高いです。理想を語るだけでなく、それが現場でどう運用されるのか、具体的に描き、実行し、確実に課題を解決していく。私自身、比較的長く同じプロジェクトに携わっていますが、それは設計に甘さはなかったか、絵にかいた餅で終わらずに、描いた未来に向かって組織が走れるか、答え合わせがしたいという思いがあるからです。もちろん関わるプロジェクトによってさまざまな関わり方があると思いますが、「高いレベルのアウトプット」と「真に課題解決へと導く力」は常に問われるものだと思います。」
大企業における「真の変革」に伴走できる存在に
そして取材後半に聞けたのが、橋本さんが「仕事を通じて実現していきたいこと」について。
私のキャリアの特徴、強みはいわゆるトラディショナルな日本企業ならではのルールや慣習が肌でわかることだと思っています。そんな私だからこそできる提案をこれからも行っていきたいです。また、そういった企業にこそ変革の可能性がありますし、業務改善に関わり、大きなインパクトにつなげていければと考えています。その次の挑戦としては、単なる業務改善に留まらず、AIなどのテクノロジーを駆使し、業務そのものを進化させていく。そしてコンサルティングの付加価値をさらに高めていく挑戦をしていければと思います。
最後に、橋本さんにとっての「仕事」とは一体どういったものなのだろう――。
当然、「仕事」はクライアントに価値を提供し、そこに対して対価をいただくという前提はあります。その上で個人的な価値観として「仕事」は人生の大半を占めるからこそ、どうせやるならおもしろい方がいいなと思っています。たとえば、物事の変化を、具体的な指標を含めて感じられた時におもしろさを感じるのですが、それは前職時代から今にも共通していることかもしれません。施策によって営業担当者の成績が変わったり、人事として育成プロセスを指標で分析し、成果を客観的な数字で可視化したり。自分が関わったことで何がどう変わったのかを、定量的に、ファクトとして見ていきたい。現在の仕事も、自分が関わることで「変化」を起こし、それがクライアントの価値となり、ひいては日本の生産性向上に繋がっていく。これからも、そういったより大きな変化を起こすような「おもしろい仕事」に携わっていければと思います。