INTERVIEW
TOHO Global(東宝グループ)

「ゴジラ」など日本発IPで世界を狙う――東宝グループ「TOHO Global」が中途採用強化へ

掲載日:2025/03/17NEW更新日:2025/03/18
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邦画初、アカデミー賞(R)(視覚効果賞)受賞という歴史的快挙を成し遂げた『ゴジラ-1.0』。同作品の海外展開をはじめ、東宝グループのグローバル戦略を担う新会社が「TOHO Global」だ。さらなる海外事業拡大に向け、中途採用を本格強化へ。同社が求める人物像、そして得られる働いがいとは――。TOHO Global取締役である中澤 貴昭さんを取材した。

TOHO Globalについて

・2023年10月、東宝グループの新会社として事業開始へ(「国際部」からスピンオフし、誕生)
・北米に拠点を置く「TOHO International」を子会社に置くなどグローバル戦略の中核を担う
・組織は2つの本部にわかれ、ブランドマネジメント/コンテンツ戦略/ゲーム・デジタル/監修/企画製作などを担う「戦略本部」、経営戦略・グループ経営推進/経理財務/人事総務/内部統制・監査などを担う「コーポレート本部」によって構成される
・さらにアジア市場の新たな展開拠点となるシンガポール現地法人「Toho Entertainment Asia(シンガポール)」、北米アニメーション配給会社「GKIDS」の親会社として統括・サポートを担う
・その他、出資先であるタイのアニメプロダクションスタジオ「IGLOO STUDIO」、資本業務提携先となる米国配信プラットフォーム向けドラマ製作・販売「FIFTH SEASON」との連携なども推進
・海外各市場の状況やニーズを把握し、「ゴジラ」やTOHO animation作品などのライセンスやマーチャンダイジングなど北米、アジア、そして更なる海外拠点展開も視野に入れ、海外事業を拡大・推進していく

グローバルに照準を合わせた「新会社」で挑戦を

2023年10月より事業を開始した「TOHO Global」。はじめにその立ち上げの経緯、成り立ちから話を聞くことができた。

東宝グループでは「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」を定めているのですが、その中の成長戦略におけるキーワードに「海外」を掲げています。いかに海外事業に関する意思決定を早め、事業展開の機動性を向上させていけるか。それらを実現していくために、新会社として立ち上げたのが「TOHO Global」です。それまで東宝本社内にあった「国際部」からスピンオフしたカタチなのですが、「グローバルに照準を合わせた新会社をつくる」というのは、そう簡単なことではありません。市場開拓の余地が大きい海外でのビジネス拡大を目指していく、東宝グループとしての「本気の表れ」とも言えます。

そういった中で生まれたのが、東宝初となる自社独自の北米配給による『ゴジラ-1.0』の大ヒットだ。さらに邦画初アカデミー賞(R)・視覚効果賞受賞という歴史的快挙を成し遂げた。

携わった全ての人たちの本気の挑戦があり、素晴らしい結果につなげることができました。ただ、うれしい悲鳴でもあるのですが、その成功によって今まさに事業が急拡大しており、急ピッチで体制を整えているというのが現状です。さらに事業拡大のアクセルを踏むためにも組織構築、体制づくりが喫緊の課題となっており、今回の中途採用強化に至りました。

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TOHO Global取締役 コーポレート本部長 中澤貴昭さん
「私自身、7年ほど前に中途で東宝に入社しました。当時、TOHO Globalの前身となる「国際部」は10数名ほどの組織でしたが、現在のTOHO Globalは現地法人にいるメンバーも含めると100名を超える規模へ。今まさに急速に成長しているフェーズです。事業の成長スピードに遅れを取らないよう、組織の強化・拡大を図っていければと考えています。」

東宝グループのアセットを武器に「世界」を狙っていく

続いて聞けたのが、求める人物像について。必ずしも映画・映像業界での経験は問わないと中澤さんは言う。

海外のエンタメ会社と競い合い、多くのファンの支持を得ていく。本気で世界を狙っていく。その上で必要とされる知見・専門性を発揮いただける方を広く求めたい考えです。たとえば、コーポレート部門でいえば、M&Aや新拠点の立ち上げなど、どんどん仕掛けていますし、バックオフィス全般での対応が必要となっています。ブランドマネジメントの領域でいえば、海外向けの作品・IPのブランディング、マーケティングはまだまだ深掘りできる余地があります。東宝グループのみならず、日本のエンタメ企業における海外事業の成功事例は数えるほど。それぞれ未開拓なフィールドで挑戦していく醍醐味がありますし、経験業界問わず、ぜひご応募いただきたいです。

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海外展開に本気で挑戦していく。その際、東宝グループが持つ「アセット」は強い武器になると中澤さんは語る。

TOHO Globalは、東宝本体の一部だった「国際部」からスピンオフした新会社でもあります。つまり全くゼロからの挑戦ではなく、東宝グループが持つ100年近い歴史、「ゴジラ」をはじめとするIP、映画製作のノウハウやナレッジ、資金力、人材など、さまざまなアセットがあります。それらを武器に、より大胆なチャレンジができるのもTOHO Globalにこそあるフィールドです。何よりも自分たちが携わった作品やIPが、たくさんの人たちに受け入れられ、大きな影響を与えていく。そのインパクト、意義を感じながら働くことができます。もちろん賞が全てではありませんが、アカデミー賞(R)の授賞式などはそれらが感じられる最たる場所ですよね。

一方で、やりがいと表裏一体とも言えますが、誰も正解を持っていないさまざまな課題に向き合っていく難しさ、厳しさもあります。毎日のように新しいことが連続していく。そういった日々を楽しめるかどうか、ここはポイントになると思います。また、海外子会社はもちろん、クリエイター、製作委員会、原作者、プロデューサー、取引先、さらに作品・IPを愛するファンのみなさま…非常に多くのステークホルダーと向き合っていく仕事でもあります。当然、携わる作品やプロジェクトの規模も大きく、そこには責任やプレッシャーがあります。それらをストレスと感じるか、やりがいと感じるか。そのあたりも問われる部分だと思います。

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「私自身、転職組ですし、中途入社であっても活躍しやすい環境だと思います。」と中澤さん。「独立した企業として必要な仕組みや制度、システムを導入するところからTOHO Globalの立ち上げが進んでいきました。そこから『ゴジラ-1.0』のヒットをはじめ、M&A、資本業務提携、シンガポール現地法人の立ち上げなど、わずか1年と数ヶ月間で信じられないほどの変化を経験してきました。組織もあっという間に100名を超える規模に。ここからはさらに事業を拡大し、日本発のエンタメ企業として、海外事業として成功させていく。そのモデルケースにしていきたいです。」

世界に作品・IPを広げていく――圧倒的に信頼される存在へ

もともとは総合商社で勤務をしてきたという中澤さん。なぜ、中途にて東宝に入社したのか。そこには「エンタメ」に対する思いがあったという。

日本発のIPで、世界中の人々に夢を与えていきたい、そういった仕事やプロジェクトに関わっていきたい思いがあり、東宝への入社を決めました。もともと総合商社で働いていたのですが、対戦型の玩具と連動した子供向けのアニメをプロデュース・世界展開する会社への出向が忘れられない経験になりました。着任後最初の海外出張だったのですが、カナダで開催されるその玩具の世界大会に参加して。言葉や国籍など関係なく、各国の子どもたち同士が真剣に戦い、負けて泣き崩れても、最後には握手し、互いを称え合う。その光景を見て感動しましたし、エンタメが与えるインパクトを感じることができました。そこへの経験などを経て、東宝に入社をしました。もちろん、もともとエンタメが好きではありました。ただ、それ以上に世界で勝負できる数少ない商材でもあり、何よりも意義を感じることができる。それがこの業界に軸足を置こうと決めた理由でもあり、その思いはこれからも変わらないと思います。

そして最後に聞けたのが「これからの目標」について。

もともとゴジラの海外展開を中心にしたライセンスビジネスの事業立ち上げをミッションに     東宝に入社したのですが、M&A、営業、アニメのプロデューサー、そして今はコーポレート部門の責任者とさまざまなポジションを経験してきました。ですので、個人的には職種にこだわることなく、好奇心、向上心を持ち、さまざまなことをキャッチアップしながらチャレンジしていきたいですね。そんな風に得てきた経験を通じ、自分らしい独自の価値を発揮していければといいなと思います。

そしてTOHO Globalとしては、非常にシンプルですが、すばらしい作品をできるだけ多くのファンに楽しんでもらい、その価値の最大化させていきたいです。「日本」と「海外」の距離を縮め、世界中のファンのみなさまが安心して作品を楽しめるようにしていく。そして世界各国へと作品・IPを広げていく時に、圧倒的な信頼を寄せてもらう。そういった存在を目指していければと思います。

▼「ゴジラ」など東宝コンテンツを世界に。TOHO Global取締役メッセージ

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