掲載日:2024/01/24更新日:2024/06/20
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設立5年でグループ会社6社、現在14ブランドを保有、“2024年注目の日本発スタートアップ100選”に選ばれた気鋭のベンチャー「ACROVE」。同社の、育成を目的にM&Aを実現するECロールアップ事業は、事業開始約1年半で9件のM&Aを実現。同事業部で活躍する政井友梨七さんを取材した。26歳にして、グループジョインした企業の執行役員に就任し奮闘する彼女。「ACROVEはビジネスモデルが特殊。代表は私と同じ26歳。絶対におもしろい経験ができると確信しました」彼女が惹かれた「ACROVE」の独自性、そして同社で見つけた成長と挑戦のフィールドとは――。
【ACROVEとは?】
▶Forbes JAPAN の「次代を担う新星たち 2024年注目の日本発スタートアップ100選」に選出
2018年設立、創業5年を迎えて今期売上50億円を突破見込み。従業員数は1年間で約3倍と急拡大中。
▶「ECプラットフォーム事業」、「ECロールアップ事業」の2軸で展開。
・ECプラットフォーム事業
自社開発のBIツール『ACROVE FORCE』を武器にEC売上最大化に向けて、ECショップ立ち上げから戦略立案、広告運用、実務代行、物流アレンジまでワンストップの販売支援を実施。全国約170社の事業者と向き合い、平均売上成長率300%の成果を上げる。
・ECロールアップ事業
ブランドや事業の育成を目的にM&Aや事業承継型M&Aを実現する事業。グループジョイン後はオペレーションの効率化などのPMI及び売上最大化に向けたマーケティング施策を実行し、ブランドと事業の価値最大化を図る。ACROVEは、自社のEC販売支援のノウハウを活用し、日本ではまだ大きなプレイヤーの存在しない同事業に取り組む。2022年6月から23年12月までに9件のM&Aを実現、14ブランドを保有している。
▶ミッションは「社会の果樹園を創造する」
「社会の果樹園」とは、お客様、社会、社員の3者が笑顔の社会を差す。お客様に貢献をし、社会に新たな利益と雇用を生み出し、世界に羽ばたくリーダーを輩出することで次代に紡ぐ未来への貢献を掲げている。代表をはじめ社員の8割が20代。モチベ―ションと可能性を秘めた人材を多く採用していく方針。
ベンチャーのマネージャーを経て、ACROVEへ。
まずは、ACROVEへの入社の決め手から伺ってもよろしいでしょうか?
M&Aというと大手企業の成長戦略のイメージがありますが、ACROVEはベンチャー企業にもかかわらず短期間で多くのM&Aを実現しており、ベンチャー企業の勢いとM&Aを重ね続けるビジネスモデルに「おもしろそう!」と直感的に思い入社を決めました。
私が入社を検討していたころは、ACROVEはまさに「ECロールアップ事業」でM&Aを本格的に進め、グループ会社を増やしているところでした。買収先となるのは老舗の輸入お菓子の卸会社、宮城県で生活家電などを扱うメーカー兼商社、ヘアアイロンメーカーやアパレルブランドまでさまざま。グループ会社が増えることで新しいポストが創出されるため、業種・業態問わず色んな事に挑戦できる機会が多くありそうだと思い興味をひかれました。
さらに、急拡大する企業の代表が私と同じ歳であることも入社の決め手の大きな理由の一つです。代表との面接では、同じ歳にも関わらず代表の視座が高く、考え方に大きな刺激を受けました。事業モデルや実績、代表との面接を経て、ここで挑戦したいと考えるようになりました。
そのほかにも、働く人の雰囲気が良いこと、平均年齢は若いですが経験豊富なボードメンバーも加わっており、“層の厚さ”もあること。知れば知るほど「働きたい」となり、もう入社しない理由は無かったですね。
前職ではITベンチャーの人材部門でマネージャーを経験し、2023年5月にACROVEに中途入社した政井さん。「転職活動をするなかでは、業界は問わず、今までの経験を生かして、さらにスキルアップができるかどうかを軸に、AMBIで企業を探していました。直観的に面白いと思えた会社の話をまずは聞いてみたいと思っていて、そうしたなかで出会ったのがACROVE。あの時の直観は間違っていなかったです」
入社2ヵ月で、グループ企業の執行役員に抜擢。
続いて現在の担当業務を伺ってもよろしいでしょうか。
ACROVE社内における役職としては、ECロールアップ事業本部にて、事業推進部 部長としてM&A実現に向けてプロジェクトマネージメントを担っています。わかりやすく言えば、ACROVEの代表である荒井、副社長の山田と「グループジョインをしていただく企業」探しから、クロージングに至るまでに、企業各社の調査や調整、提供資料の準備などM&Aに関わる進行管理を担当しています。
加えて、2023年7月にグループジョインした輸入食品・お菓子・お酒を扱う卸売会社の丸万で執行役員CEO戦略室長も兼務している状態です。
M&Aは、特に売り手企業で働く方々にとって大きな決断を迫られる大事なことです。丸万に執行役員として関わるようになってからまず行ったのは、グループ一丸となるための関係づくりです。というのも、丸万には長年働かれている方が多かったため、まずはお互いを知るために社員の方々お一人お一人とお話しをするようにしました。関係性が出来て来ると、社員さんから積極的に商品や経営についてアイデアの提案もしてくれるようになり、「同じ方向を向いて進んでいる」という感覚を得られるようになりました。
先日はACROVEがご支援するクライアント様が抱える課題を共有したところ、丸万の社員の方から「こうしてみては?」「そこは丸万の◎◎を活かせば補えると思います」といったアイデアをもらったんです。ACROVEグループとして一緒になって考えてくれた前向きなリアクションが嬉しかったですし、「そんな解決策があったのか」と発見もありました。実績と誇りある丸万の社員の皆さんという新しい仲間が加わったことで、ACROVEがもっと成長できると感じ、心強さを覚えましたね。兼務は大変ですが、M&Aのプロジェクトマネージメントだけでは実際に事業が伸長する現場に触れることが出来ないので、大きなやりがいを感じています。
正直、前職までは、まさか26歳の自分が執行役員になるキャリアは想像もしていませんでした。ACROVEではどんどんグループ会社が増え、グループ各社を統括していくためのポストも増えていく。年齢に関わらず、実績に応じて副社長や執行役員に抜擢される風土がある。そういった意味では、裁量権の大きい仕事にチャレンジしたい方、好奇心旺盛な方は力を発揮できる環境だと思います。
商談で心がけていることについて「売り手企業の魅力とACROVEが一緒になることによってどういったシナジーをもたらしていけそうか、未来のお話をお伝えすること」と語ってくれた政井さん。「売り手企業へのリスペクトをもった商談が、丸万を含めこれまで多くの企業のジョインにつながっているのではないかと思います。ACROVEへ期待を寄せて会社を任せていただくわけなので、合意まで辿り着けたときはいつも喜びと同時に背筋が伸びる思いです」
次世代を担う1人として、社会課題の解決に寄与したい。
入社後、自身で感じる変化があれば教えてください。
ACROVEに入社してから、自分のことよりも人に喜んでもらうことが嬉しくなりました。正直、今までの私は自分にベクトルが向いていたタイプ。自分がいかに成長できるか、キャリアアップできるかで頭がいっぱいでした。視野が狭く、視座が低く、自分の半径数メートル以内しか見れていなかった。でも、代表や副社長を見ていると、彼らは社員の成長、事業のこと、ステークホルダーのことはもちろん、日本の課題、世界の課題まで、本当に自分が想像も及ばなかったような部分まで思考を巡らせている。そうした環境のなかで、少しずつ私自身の視野も広がり、周りのことが見えるようになってきました。見える世界が変わりましたね。
今後の目標について教えてください。
まずは、目の前の企業と向き合っていくこと、そのために研鑽していくことかなと思います。特に、事業規模が月次で急成長しており、スピード感を持って事業を展開しているため、自ら学び、キャッチアップしていくことが不可欠。私自身、M&Aに関して右も左もわからない状態だった入社当初と比べれば、グループジョイン後のメリット・デメリットなども考えるようになり、ビジネスの解像度は各段に高まってきました。ですが、まだまだ学ぶべきことは多いと感じます。
M&Aは日本が直面している社会課題解決の一助となり得ます。1件1件取り組むことで、いいものを作っているにも関わらず 後継者不在や資金不足で倒産してしまう現状を変えることが出来るかもしれません。スタートアップ企業で次世代を担う1人として、社会課題の解決に寄与したいです。
最後に、政井さんを突き動かすものとは?
前職時代も今も、「刺激的な人との出会い」が私を突き動かしているように思います。自分にはない価値観、圧倒的なスキルを持つ人たちと出会うたび、「もっと自分も頑張りたい」という気持ちが湧いてくるんです。
そのため、そういった刺激的な人たちが集まる環境に身を置くことは非常に重要だと考えています。新卒からずっとベンチャー企業で働いているのも、刺激的な人たちと一緒にヒリヒリするような環境で働きたいからです。もちろん大手企業に入るメリットもたくさんあると思いますが、私にとっては、早くから裁量権をもちスピード感を持って色々なことに挑戦できるベンチャー・スタートアップが性に合っています。そういう環境にいないと、自分に満足できないのかもしれません。
特に、ACROVEほどスピード感を持ってM&Aをしているスタートアップ企業はなかなかありません。会社の成長スピードに引っ張られるように、自らのスキル面もマインド面も成長できています。これからも1つでも多くの経験を積んで、より視座を高く、視野を広く持てる人になっていきたいです。今後さまざまなライフイベントを経ても、ずっと必要とされる人材になっていければと思います。